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2016.09.10

中村憲剛×又吉直樹『僕たち、ちゃんと考えてます。』第3回:中村憲剛はさんまさん。

中村憲剛×又吉直樹『僕たち、ちゃんと考えてます。』

二人の頭の中は、一体どうなっているのか?
二人が醸し出す独特の雰囲気、その化学反応を見てみたい。
そんな発想がきっかけで、
中村憲剛選手(川崎フロンターレ)と
又吉直樹さん(ピース)との対談が実現しました。

今回は『マエストロ×作家の“創造力”』というテーマをぶつけてみましたが、
会話が弾みすぎて、自由気ままな展開に。
ゆるい話から、深い話まで。
中村選手と又吉さん、二人のトークをお楽しみください。
全10回の連載です。

1秒後の世界と2行後の世界。

試合で「今日はこいついけそうやな」、「こいつに合わせよう」という時はあるんですか?

選手がキレキレな日ってあるじゃないですか。そういう時はその選手をめっちゃ使いますね。とりあえず(ボールを)預けて、好きにプレーさせる。それで、1回成功すると相手が寄ってくるんですよ。そうすると、その選手に渡した後に僕がフリーになる。

なるほど。

とにかく最終的には自分がうまくやるためにみんなを生かす。ボランチやトップ下でプレーすることが多いんで、生かしながら自分も生かされるみたいな。逆に「今日はこいつ、調子悪いな」と感じた時は、すぐサポートに行くようにしてますね。

もしかしたら、ボランチというポジションは(明石家)さんまさんに近いんかもしれないですね。

え!? さんまさん? さんまさんは、エースストライカーだと思っていたんですけど。

エースストライカーでもあるんですけど、オーバーラップしまくる時があるんですよ。

(笑)。リベロみたいな感じなのかな。

『さんま御殿』という番組があるじゃないですか。並んで座っているゲストに、さんまさんが振ってくるんですけど、いろいろな人がトークする間に「なあ? 又吉」って急にパスが来るんですよ。

ああ、来ますね。

それを返せて、かつウケたら、それくらいのテンポでパスが来続けるんですよ。

「あ、又吉、今日はきてるな」と。

はい。うまく返されへんかったら、パスが来る間隔が開いていくんですよ。

うわ、それリアル!

次のチャンスでいけたら、またパスが来るっていう。

ああ、確かに。

それって、一緒じゃないですか?

そう言われると、全く一緒ですね。要は番組が盛り上がって、お茶の間に笑いが届けばいいわけで、僕は乗っている選手にどんどんパスを出すみたいな。だけど、さんまさんは最後に全部持っていかないですか?(笑)

最後はちゃんと点をね。

自分で点を取って、また来週みたいな(笑)。

試合に向けて練習している時に「こいつ、調子いいなあ」って分かりますよね? でも、試合当日にフタを開けてみたら全然違う選手が「めっちゃキレいいやん!」ってこともあるんですか?

ああ、全然ありますよ。自分でもそういう時がありますし。だから、それを早く察知しないといけない。アウェイに行くとプレッシャーに負ける選手や、そこの芝生にうまくハマらない選手がいたり。前日までできていたのに今日はバッタバタだなって選手はいますよ。

へえー。憲剛さんは、試合が始まってから、まず相手のフォーメーションを見るんですよね?

はい、見ます。

それを3分くらいで把握して?

いや、そんなに時間はかからないです。メンバーが変わっていなければ、事前の分析どおりにどこを攻めれば効果的なのかが想像できるんです。だから、メンバーが大幅に変わっている時はすごく緊張しますね。メンバーリストが出た時に「え、これ全然違うじゃん!」って。急に知らない若手選手や外国籍選手が出てきたら、試合が始まってから分析していくしかないです。

なるほど。試合中にデータを集めて。

そう。だから試合前のミーティングは心拍数がすごく上がります。

それは各選手がやるんでしょうけど、やっぱりボランチというポジションだと。

多分、人の2倍くらい。

そうですよね。

おそらく、FWの選手とかはやってないです(笑)。

(笑)。そこはとにかく点を取ることに集中している?

FWは最終ラインと戦うのが仕事ですから。それはごく当然なことです。そこをオーガナイズするのが僕の役目で、彼らがどうやったら気持ち良く点を取れるかっていう。

そのイメージを持っているんですね。

 

つづきます(第4回は11日7時公開)

 

取材・構成=高尾太恵子/写真=岩本良介

 

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中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都出身。東京都立久留米高から中央大を経て、2003年に川崎フロンターレへ加入。初年度から出場機会を得ると、2年目からはボランチへとコンバートされて主力に定着。2006年から2010年まで5年連続でJリーグベストイレブンに選出された。また、2012年から川崎の主将に就任してチームをけん引。視野の広さとパスセンスはリーグ屈指で、35歳となった今もなお強烈な存在感を放つ。
又吉直樹(またよし・なおき)
1980年6月2日生まれ、大阪府出身。お笑い芸人、脚本家、小説家、俳人といった様々な顔を持つ。2003年に綾部祐二と「ピース」を結成し、ボケを担当。キングオブコント2010で準優勝、同年のM-1グランプリで4位に入り、一躍脚光を浴びる。趣味の読書が高じて書評やコラムなどの執筆活動を行うと、2015年に自身が書いた純文学小説『火花』で第153回芥川龍之介賞を受賞。個性的なファッションからオシャレ芸人との呼び声も高い。

プレゼント

中村憲剛選手と又吉直樹さんの直筆サイン入り色紙を3名様にプレゼント!
応募期間
:2016年9月8日(木)〜2016年9月18日(日)23:59まで

たくさんのご応募ありがとうございました!

 

INFORMATION
スポーツニュース番組『追跡 LIVE! Sports ウォッチャー』(テレビ東京系)
(月~金 23:58~24:12/土 23:00~23:55/日 22:54~23:30)
MC:ピース
コメンテーター:中畑清、セルジオ越後、緒方耕一(日曜のみ)、秋田豊

 

今回の撮影で利用したお店
BLUE BOOKS café
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-9-15 ユレカビル B1F

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