2016.09.08

中村憲剛×又吉直樹『僕たち、ちゃんと考えてます。』第1回:この距離で又吉さんがいるんだけど(笑)。

中村憲剛×又吉直樹『僕たち、ちゃんと考えてます。』

二人の頭の中は、一体どうなっているのか?
二人が醸し出す独特の雰囲気、その化学反応を見てみたい。
そんな発想がきっかけで、
中村憲剛選手(川崎フロンターレ)と
又吉直樹さん(ピース)との対談が実現しました。

今回は『マエストロ×作家の“創造力”』というテーマをぶつけてみましたが、
会話が弾みすぎて、自由気ままな展開に。
ゆるい話から、深い話まで。
中村選手と又吉さん、二人のトークをお楽しみください。
全10回の連載です。

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この距離で又吉さんがいるんだけど(笑)。

ずっとお会いしたかったんですよ。

本当ですか!? めっちゃうれしいんだけど(笑)。感動的です。

憲剛さんは80年生まれですよね?

はい。又吉さんの1つ下だと思います。

え、本当ですか?

あれ? 80年の早生まれですか?

いえ、6月生まれです。

じゃあ、同い年?

同い年ですよ。

うっそ! ずっと又吉さんが1つ上だと思ってた……本当ですか!?

そうなんです。

又吉さんは国体のメンバーに入っていたんですよね?

いえ、大阪選抜には入っていたんですけど、国体は高校の先輩が出ていました。

そうなんですか。ずっと先輩だと思ってたから、同い年って聞くとだいぶイメージが変わるなあ。

普段はサッカー関係以外の取材も受けられますか?

あんまりないですね。だから、うれしい。

――一応、企画は「マエストロと作家の創造力」というかっこいいタイトルでご提案させてもらったんですけど(笑)。

かっこいいですね。

確かに企画書を見た時に、「お、かっこいいな」って。

――お互い聞きたいことを質問しながら、頭の中をのぞき合ってもらいたいと思っています。

聞きたいことはいっぱいあるんですけど……若干緊張して、出てきてないです(苦笑)。

――緊張しているんですか?

緊張してますよ。当たり前じゃないですか! まあ、ポーカーフェイスですからね。それも司令塔の大事な能力の一つなので、慌てた様子を見せない。ヤットさん(遠藤保仁/ガンバ大阪)から学びました。

――まあ、自由に話してもらえればと。

そうですね。

いやあ、うれしいな。この距離で又吉さんがいるんだけど(笑)。めっちゃうれしいんだけど。

いやいや、逆ですよ。僕はずっとサッカーの試合で見させていただいてるんで。

僕はずっとお礼を言いたかったんです。又吉さんがブラジル・ワールドカップの時に、何かの番組で「メンバー入りを期待する選手」としてフリップに書いてくれてたんですよ。そのお礼をずっと言いたくて。

ありましたね。

今回、この話が来た時に「これは絶対に言わないといけない!」と思って(笑)。もう2年前か……めっちゃうれしかったもん。

むちゃくちゃ入ってほしかったんですよ。本当に。

そう! 建前ではなくて、勝手に好意を感じたから。プレーヤーとしての僕に好意を抱いてくれていると感じたので、すっごくうれしかったです。

プレーが好きなんですよね。憲剛さんがボールを持つと空気が変わったり、途中で入ってきても流れを変えるのがうまいじゃないですか。

うれしい……。

あれが見ていて好きなんですよ。ワクワクしますよね。何冊か憲剛さんの本を読ませてもらったんですけど。

え、読んでくれたんですか!?

はい。子供の頃のことはあまり知らなかったんで、憲剛さんに挫折した時期があったというのがかなり衝撃でした。ずっと第一線で活躍していて、中盤のスペシャリストなんやろなと思っていたんです。でも、そういう時期を経たからこそ、いろいろと考える力が備わっていったんやろなと思って。

いや、もう本を読んでくれていたことがうれしい。

その本が自分と同じように体が大きくない人や、そこまでスピードが速くない人がサッカーをやっていく希望を持てるように書かれた本やったんで、読んだ後にうれしくなりました。今からはサッカーできないですけど、それでもうれしかったんですよ。「ああ、そうなんや」って。

希望を持ってもらうために書いた本なので、ちゃんと額面どおりに受け取ってもらえたのはすごくうれしいです。

頭を使ってプレーするようになったきっかけは、ご自身の体験が大きいんですか?

そうですね。幼少期というか中学生の時は身長がすごく低くて。中学を卒業する時も150センチくらいしかなかったんです。それで大きい選手と渡り合うためにはどうすればいいのかを自分なりに考えて。

半年くらいサッカーから離れてた時期があったんですよね。

ありました(笑)。

それで入ったのがなんでしたっけ?

プログラム研究部(笑)。

めっちゃ面白いですよね(笑)。

今はもう笑い話ですけど、あの時は「もうサッカーの道は終わったな」と思いましたもん。小学生で全国大会出たんですよ。だから、中学校も「まあ、いけるかな」と思うじゃないですか。そうしたら全然ダメで(苦笑)。そこまで落ちるかっていうくらい落ちましたから。サッカーを辞めかけた。

珍しいですよね。

だから、同じような境遇の子たちが折れないように、あの本を読んでほしいっていう思いがあったんです。これは又吉さんのお墨付きをもらったなあ。

僕もサッカーをやっていましたけど、やっぱり他ジャンルの方の本を読むのはおもろいなと。ぜひ、いろいろな人に読んでもらいたいなと思いましたよ。

うわっ。やばい(笑)。芥川賞作家に言われた! めっちゃうれしいです。緊張してたけど、ちょっと吹っ飛んできた。

 

つづきます(第2回は9日7時公開)

 

取材・構成=高尾太恵子/写真=岩本良介

 

中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都出身。東京都立久留米高から中央大を経て、2003年に川崎フロンターレへ加入。初年度から出場機会を得ると、2年目からはボランチへとコンバートされて主力に定着。2006年から2010年まで5年連続でJリーグベストイレブンに選出された。また、2012年から川崎の主将に就任してチームをけん引。視野の広さとパスセンスはリーグ屈指で、35歳となった今もなお強烈な存在感を放つ。
又吉直樹(またよし・なおき)
1980年6月2日生まれ、大阪府出身。お笑い芸人、脚本家、小説家、俳人といった様々な顔を持つ。2003年に綾部祐二と「ピース」を結成し、ボケを担当。キングオブコント2010で準優勝、同年のM-1グランプリで4位に入り、一躍脚光を浴びる。趣味の読書が高じて書評やコラムなどの執筆活動を行うと、2015年に自身が書いた純文学小説『火花』で第153回芥川龍之介賞を受賞。個性的なファッションからオシャレ芸人との呼び声も高い。

プレゼント

中村憲剛選手と又吉直樹さんの直筆サイン入り色紙を3名様にプレゼント!
応募期間
:2016年9月8日(木)〜2016年9月18日(日)23:59まで

たくさんのご応募ありがとうございました!

 

INFORMATION
スポーツニュース番組『追跡 LIVE! Sports ウォッチャー』(テレビ東京系)
(月~金 23:58~24:12/土 23:00~23:55/日 22:54~23:30)
MC:ピース
コメンテーター:中畑清、セルジオ越後、緒方耕一(日曜のみ)、秋田豊

 

今回の撮影で利用したお店
BLUE BOOKS café
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-9-15 ユレカビル B1F

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