守護神ヒル躍動でパラグアイがドイツ撃破[写真]=Getty Images
FIFAワールドカップ2026・ラウンド32が現地時間29日に行われ、ドイツ代表とパラグアイ代表が対戦した。
グループEを2勝1敗の首位で突破した強豪ドイツと、グループDを1勝1分け1敗の3位で終えるも各グループ3位チームの上位に入ってノックアウトステージ進出を決めたパラグアイのラウンド16行きを懸けた一戦。
グループ最終節でエクアドルに敗れたドイツはその一戦から先発2人を変更。ダヴィド・ラウムとジャマル・ムシアラに代えてナサニエル・ブラウン、デニズ・ウンダヴを起用し、[4-2-2-2]の布陣で臨んだ。対するパラグアイではサスペンション明けのミゲル・アルミロンが復帰した。
開始直後にはセットプレーからパラグアイがゴールに迫ったが、時間の経過とともにボールの主導権を握ったドイツが押し込んでいく。流れの中では決定機には至らずも、セットプレー流れからフロリアン・ヴィルツらが足を振っていく。
前半半ばから終盤にかけても圧倒的にボールを握るドイツだが、アタッキングサードでの工夫の乏しさやチャレンジの少なさによってゴールはおろか決定機まで持ち込めない。
すると、堅守速攻とセットプレーで虎視眈々とチャンスを窺っていたパラグアイが見事にワンチャンスで仕留め切る。42分、セットプレーの流れから右サイドのマティアス・ガラルサが正確なクロスを上げると、うまくゴール前でフリーとなったフリオ・エンシソがゴール左へヘディングシュートを流し込んだ。
攻めあぐねた上にビハインドまで背負う苦しい展開となったドイツはハーフタイムにフェリックス・ヌメチャを下げてレオン・ゴレツカを投入。立ち上がりから攻勢を仕掛けると、早い時間帯に追いつく。
54分、相手陣内左サイドで仕掛けたヴィルツが右足インスウィングの正確なクロスを上げると、ゴール前にタイミング良く走り込んだカイ・ハヴァーツがうまくヘディングでコースを変えてゴール右隅に流し込んだ。
同点に追いついたことで、より落ちついてゲームをコントロールしていくドイツ。63分にはウンダヴを下げてムシアラ、79分にはヴァルデマール・アントンの右サイドバック投入でジョシュア・キミッヒをボランチに上げる形に変更。引いた相手をテクニックとコンビネーションで崩そうとしていく。その流れで同点ゴールと似たような形でハヴァーツに決定機が訪れたが、この決定的なヘディングシュートは相手GKの好守に阻まれる。
イーブンのまま試合は後半終盤に突入。少しオープンな展開の中で90分での決着を目指すが、互いに決め手を欠き今大会初の延長戦に。
その延長戦では後ろを5枚にしPK戦も意識するパラグアイに対して、ドイツが積極的にゴールを目指していく。後半終盤に投入したニック・ウォルトメイドの高さをシンプルに使ったクロス、セットプレーでゴールへ迫ると、102分にはブラウンの右CKをヨナタン・ターが頭で合わせてゴールネットを揺らす。だが、その直前のアントンのGKオルランド・ヒルに対するコンタクトプレーに関してオンフィールド・レビュー(OFR)が入ると、最終的にオフェンスファウルと判定されてゴールは取り消しに。
微妙な判定の影響もあって少し流れが変わると、延長後半はベンチ含めイエローカードが飛び交う少し荒れた展開に。PK戦はできるだけ避けたいドイツが最後までゴールを目指し続けたが、120分の激闘は1-1のままタイムアップ。決着はPK戦に委ねられることに。
運命のPK戦では世界的な名手であるドイツのマヌエル・ノイアーと、この試合で好守を連発していたパラグアイのヒルの両守護神にスポットライトが当る形に。
ヒルが1人目のハヴァーツ、3人目のウォルトメイドのシュートを完璧な読みで止めれば、崖っぷちに追い込まれたノイアーも鋭い読みで4人目のアントニオ・サナブリアのミスを誘発し、5人目のファビアン・バルブエナのシュートを見事にセーブ。
しかし、サドンデスとなった6人目では先攻ドイツのターがクロスバーの上にシュートを外したのに対して、ホセ・カナレが見事に決め切ったパラグアイが激闘を制した。
3大会ぶりにグループリーグを突破したドイツだったが、ラウンド32での敗退が決定した。
なお、ラウンド16進出を果たしたパラグアイは30日に行われるフランス代表とスウェーデン代表の勝者と7月4日に対戦する。
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By サッカーキング編集部
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