ライプツィヒとのスーパー杯には途中出場していたケイン [写真]=Getty Images
バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が17日、翌日に控えたブンデスリーガ第1節ブレーメン戦に向けた前日記者会見に出席した。会見の模様をバイエルンのクラブ公式HPが伝えている。
バイエルンは開幕に先立って12日に行われたDFLスーパーカップで、スペイン代表MFダニ・オルモにハットトリックを許し、ライプツィヒに0-3と完敗を喫していた。同試合について「痛ましい敗戦だったし、今も傷ついている」と本音を明かしたトゥヘル監督は、「スポーツの世界ではよくあることでもある。だからこそ、我々は立ち上がる姿を見せなければならない。まだ完全に扉を開ける鍵は見つかっていないが、必ず見つけ出す」と語り、ブレーメンとの開幕戦では敗戦のショックから立ち直る“姿勢”を見せていくと誓った。
「プロスポーツの世界におけるパフォーマンスは常に複雑だ。もちろん、ポジティブな成功の積み重ねの方が簡単だろう。だが、この世界では各試合ごとに状況を好転させるチャンスが常にある。それは分かっている」
また、ライプツィヒ戦を欠場したドイツ代表FWトーマス・ミュラー、カメルーン代表FWエリック・マキシム・チュポ・モティングについては最終トレーニングの状態次第でメンバー入りできると明かしつつも、「ブナ・サール、ノゼア・マズラウィ、セルジュ・ニャブリについては不透明だ。様子を見る」と発言。また、昨シーズン途中に下腿部を骨折したドイツ代表GKマヌエル・ノイアーについては「数週間以内にチーム練習に合流できるだろう」と話しており、ゴールマウスを守るのはライプツィヒ戦に続いて元ドイツ代表GKスヴェン・ウルライヒとなる可能性が高そうだ。
加えて、ライプツィヒ戦で後半途中からピッチに立ち、バイエルンでのデビューを飾ったイングランド代表FWハリー・ケインにも言及。ブンデスリーガ初挑戦ながらもも新たな“エースストライカー”として得点量産が期待されている中、トゥヘル監督は「彼のキャリアの中で、プレッシャーを感じるのは今回が初めてではない。彼はプレッシャーをパフォーマンスに変えることを学んできた。だからハリーのことは心配ない」とコメント。「彼は明日の勝利の可能性を大いに高めてくれる存在だ。ここに来てから毎日一緒にトレーニングに臨む中で、私は彼に100パーセントの信頼を寄せている」と続け、ブレーメン戦のスタメン起用を明言した。
「ここから何か緊急事態などが発生しなければ、彼は先発するだろう。彼の存在は私たちにとって非常にポジティブだ。彼はどのトレーニングでも100パーセントの力を出してくれる。何度もシュート練習を行い、その質の高さを証明してくれるんだ。だからこそ、彼を見るのは楽しいよ。でも、彼にとっては新しい国と文化に馴染んでいかなければならない。通常、変化には時間を要するものだが、幸い彼は素早く新しい環境に適応している。彼はセンターフォワードとして絶対的な存在になるだろうが、それだけでなく前線に多くのオプションを与えてくれる選手だ。明日の試合でも、彼がポジティブな影響を与えてくれると確信している」
ブンデスリーガ前人未到の11連覇を果たしたバイエルンが、ブレーメンの本拠地『ヴェーザー・シュタディオン』に乗り込む一戦は、日本時間で18日の27:30(19日の3:30)にキックオフを迎える。
By サッカーキング編集部
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