天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・決勝が9日に行われ、柏レイソルは川崎フロンターレにPK戦の末に敗れ、準優勝に終わった。試合後、柏レイソルの日本代表FW細谷真大がメディアからの質問に答えた。
この試合で先発した細谷は、強靭な身体能力を活かして攻撃の起点をつくり、最前線でチームを牽引した。しかし、決定的な場面を決めきることができなかった。後半の68分には、マテウス・サヴィオのスルーパスで最終ラインの背後へ抜け出し、川崎FのDF大南拓磨を振り切ってゴール前までボールを持ち運んだが、最後のタッチが乱れて、相手GKチョン・ソンリョンにセーブされてしまう。そして、延長前半の99分には、片山瑛一のヘディングで抜け出し、ゴール前で再びGKと1対1に。しかし、これもチョン・ソンリョンの好セーブに阻まれ、得点を奪うことができなかった。
試合後、細谷は「やっぱり勝ちたかったし、勝てるチャンスも全然あった。自分が決めていれば、勝てた試合だと思う」と語り、「このタイトルを獲って、ACLに行きたかった。レイソルサポーター全員が思っていたことだし、皆さんにとっても、残念な結果になってしまった」と、悔しさを滲ませた。
そして、後半と延長前半にあった決定機については、「後半のあの場面は、最後(ドリブル)が大きくなってしまって、自分の技術ミスでああいうことが起きてしまった。これからもっと取り組まないといけないことが多い」と語り、「延長の場面も、うまく流し込めたはず。もっと冷静になるべきだったと思う」と反省していた。
今日の国立競技場のピッチは芝が荒れ、ボールがイレギュラーする場面も見られた。ピッチコンディションは少なからずシュートの場面に影響しただろう。しかし、細谷は多少の影響を認めつつも、「しっかり前半の45分間、プレーしているので、すぐに対応していかないといけないとダメ」と言い訳はせず、「得点が入らないと意味がない。今日はフォワードとしての責任を負わないといけない」と話していた。
今年11月には、2022年のEAFF E-1サッカー選手権以来、久々のA代表に招集され、2024年の元日に行われる『TOYO TIRES CUP 2024』タイ代表戦のメンバーにも招集された細谷真大。この悔しさを糧に、さらなる成長を遂げてくれることを期待したい。
By サッカーキング編集部
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