EUROでは得点王に輝いたミカウターゼ [写真]=Getty Images
リヨンは18日、メスからジョージア代表FWゲオルゲス・ミカウターゼが完全移籍にて加入することを発表した。
クラブの発表によると、契約期間は2028年6月30日までの4年間。移籍金は1850万ユーロ(約32億円)で、最大で450万ユーロ(約7億7000万円)にのぼるボーナスが付随していることも明かされた。なお、契約には将来のミカウターゼの移籍金の15%に加えて、固定金100万ユーロ(約1億7000万円)メスに渡る売却条項も存在しているという。
2000年10月31日生まれで現在23歳のミカウターゼは、フランス・リヨンのジェルラン出身で、ジョージアとフランスの国籍を持つ選手。15歳まではリヨンのアカデミーに所属していた。その後メスのアカデミーへ加入し、2019年12月にトップチームデビュー。スランへのレンタル移籍を経て、2022年夏にメスへ復帰すると、2022-23シーズンのリーグ・ドゥ(フランス2部リーグ)で37試合に出場して23ゴールをマーク。この活躍が評価され、昨年夏にはアヤックスへ完全移籍した。
しかし、オランダ屈指の名門では安定した出場機会を確保できず、わずか半年間の在籍、公式戦9試合の出場でメスへ復帰。当初はレンタル移籍での加入だったが、シーズン後半戦だけで22試合出場14ゴールを記録すると、今夏に買い取りオプションが行使され、メスへ完全移籍していた。
また、2021年3月にはジョージア代表デビューを飾る。今夏に行われたEURO2024では、グループFで3試合連続ゴールを挙げるなど、全4試合のピッチに立ち、ジョージア代表の大会初勝利と決勝トーナメント進出に大きく貢献。最終的に6人が得点数で並んだものの、大会得点王に輝いた。国際Aマッチ通算では29試合出場13得点を記録している。
EURO2024の活躍により、一躍注目の的となったミカウターゼは、フランス紙『レキップ』など複数の現地メディアによって、リーグ・アンの複数クラブからの関心が報じられていた。なかでも日本代表FW南野拓実が所属するモナコが熱視線を送り、一時は加入間近と報じられたものの、、急転直下でリヨンへの移籍が決定。アカデミー時代を過ごした古巣復帰を果たすこととなった。
2023-24シーズン、リヨンはリーグ・アン開幕から11試合未勝利と低迷が続き、昨年12月の時点でローラン・ブラン氏、ファビオ・グロッソ氏と2名の監督を解任していた。しかし、その後アカデミーからの昇格という形でトップチームの指揮を任されたピエール・サージュ監督がチームの立て直しに成功。最終的にはリーグ・アンを6位でフィニッシュし、ヨーロッパリーグ出場権を獲得しただけでなく、クープ・ドゥ・フランスではチームを決勝まで導いていた。クラブは今月3日にサージュ監督との契約延長を発表しており、来季はさらなる飛躍を期するシーズンとなる。
By サッカーキング編集部
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