岡山FW河野孝汰 [写真]=難波拓未
右足でも、左足でも、頭でも──。春を感じるほどの暖かさが漂う1月の宮崎でのトレーニングにて、多彩な形から何度もネットを揺らす選手がいた。2026年よりレノファ山口FCから完全移籍でファジアーノ岡山にやってきた河野孝汰だ。
山口県周南市出身で、U-12から山口の下部組織に所属。U-15、U-18と昇格し、2020年には2種登録選手ながら16歳11カ月17日でJ2最年少ゴールを決めた。そして同年8月に当時16歳の高校2年生という若さでトップチームとプロ契約を締結。飛び級で進んだJリーグの舞台でも自身のポテンシャルを遺憾なく発揮し、2024年にはJ2で32試合出場8ゴールを記録するなどリーグを代表するアタッカーに成長していった。
プロ7年目の今年は、U-12から約12年間所属した山口を離れる決断を下した。理由は、自分の夢を叶えるためだ。
「サッカー選手である以上、A代表でプレーすることは大きな夢です。そのためには、海外でプレーしたいという思いも自分の中にあって。世界で活躍するプレーヤーになっていきたいので、そういった夢を実現するための移籍でした」
ボールを蹴り始めた時から描いていた、プロサッカー選手としての最も大きな目標。自分の理想を叶えるための第一歩を踏み出すポジティブなものではあったが、簡単には決められなかった。このタイミングで、故郷のクラブを離れていいのか。自問自答を繰り返した。
「お世話になったレノファ山口をJ3に降格させてしまったことに関して、すごく責任を感じていました。今回の移籍の話をいただいた時は、自分の中でも思うところがあったので悩みました」
キャプテンを任されていたことも、降格に対する申し訳なさを強めたのだろう。獲得オファーに即決なんてできるはずもなく熟考が続いたが、最終的には「もっともっと成長したい」という自分の中に湧き上がる純粋な向上心を無視することはできなかった。
「いろいろと悩みましたけど、一番はJ1でプレーできるところで、自分自身が成長できるかどうか。初めての移籍だったので、これが正解かと言われたら、自分自身もシーズンが始まってからどうなるかは未知数ですけど、これを正解にしていくのは自分自身の行動やプレー次第だと思う。そこは取りまとめてやるべきかなと思います」
非常に難しいタイミングでの決断だったからこそ、非難も覚悟していた。だが、自分を育ててくれた山口のサポーターからは「孝汰、がんばれ!」「名を上げてこいよ!」「上を目指してもっと大きくなってほしい!」など温かい言葉の数々が寄せられた。
「ああいうふうに送り出していただけるのは、当たり前のことじゃない。自分自身はレノファにすごくお世話になったので感謝しかありません。そこに嘘はない。結果を出して良い報告をすることが恩返しだと思うので、『レノファで成長してきたことは間違ってない』ということを証明するためにも、また岡山で皆さんに認めてもらえるようにやっていきたいなと思います」
自分自身がさらにのし上がっていくためには長い時間プレータイムを確保したい。岡山でピッチに立ち続ける選手に必要不可欠なのは、プレー強度の高さだ。前線から激しくプレスを掛け、球際で相手と激しく闘ってマイボールにし、厳しいマークを受けても屈することなく力強くゴールに向かって突き進んでいく。それを出場時間で何度も繰り返さないといけない。
2月6日から開幕する明治安田百年構想リーグは昇降格がないため、若い選手を積極的に起用するなどのチャレンジがしやすいとされている。だが、木山隆之監督の一番の目標はあくまでも目の前の試合に勝つことであり、「ポテンシャルがあるから」という理由だけでは出場機会はやってこない。「ポジションは勝ち取るもの」という確固たる哲学を持っているからこそ、U-15からU-20まで世代別代表の常連だった22歳の河野であっても出場チャンスは与えられるものではなく掴み取るものなのだ。そのためには木山監督が掲げるアグレッシブなスタイルを支える強度を、基準以上のレベルで発揮しなければならない。
左アキレス腱断裂、左ひざ前十字靭帯断裂、内側側副靱帯損傷、外側半月板断裂と、これまで大きなケガをしてきた河野にとって、負担の大きなチャレンジになることは間違いない。だが、当の本人は全く萎縮していない。むしろ、静かに闘志を燃やしている。
「大きなケガをした中でも、いろいろな方々の支えで乗り越えてきた部分と、まだまだ伸ばしていかないといけない部分がある。そういったところは、まず岡山に来てからトレーナーの方々に相談して、ドクターを含めたいろいろな方に協力してもらって、助けていただきながら。頼るところには頼って、岡山の強度をスタンダードにできるように。今はすごく強度が求められるサッカーだと思うんで、そこをベースにしながら、その中で自分の良さを発揮できるように。まずは身体で慣れるようにやりたいです」
山口のサポーターに良い知らせを届け、岡山のサポーターの心を射止めるには、J1で一つでも多くゴールを決めて勝利に貢献していきたいところ。江坂任が「本当にストライカーという印象。決定力も個人の技術もあって、決め切れるタイプ」と期待を寄せる背番号40は、岡山で成功を掴むことができるか。
「やっぱり得点は、試合もそうですけど、日々の練習からこだわりたい。(練習での)その1本で勝負が決まるので、その1本にこだわってやっていきたい」
野心と感謝を携えてやってきた“山口の至宝”が、“岡山の新エース”になるために。虎視眈々と開幕スタメン、そしてJ1初ゴールを狙っている。
取材・文=難波拓未
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