ツエーゲン金沢に所属するDF畑尾大翔が運営する『障がい者就労継続支援B型事業所PiiS Plaza さいたま』。利用者さんに、より充実した環境・工賃・一般就労の可能性を提供する次なるチャレンジとして、キッチンカー導入へのクラウドファンディングが行われている。1st GOALの100万円、2nd GOALの200万円は達成。キッチンカー導入のためには、500万円の支援額が必要となり、募集終了は1月31日(金)までとなっている。
【目標500万】障がい者就労支援事業所に通う皆さんの為にキッチンカーを導入したい
2022年4月にスタートした『障がい者就労継続支援B型事業所PiiS Plaza さいたま』は3年目を迎え、利用契約者数は25人を超えた。より良い環境を提供するために新たなチャレンジをする。キッチンカーを導入する理由は以下の4点となっている。
利用者さんの工賃向上
未だ本事業における平均工賃は、約¥16,000/月という現実。時給換算約¥200。成人を迎えた方が、ひと月¥16,000で生活できないことは想像に易いと思います。PiiS Plaza さいたまでは、開所当初からこの社会課題にも着手し、可能な限り時給¥200を下回らないような努力をしてまいりました。少しでも多くの工賃をお支払いできるよう、生産活動による売上を上げていかなければいけません。※①そのためには、より多くの販売機会や露出機会を創出することが必要不可欠です。キッチンカーを導入することで、販売機会の増加や認知度の向上、「美味しいコーヒーは飲みたいけど、ドリップするほどではない」などのライト層の獲得が見込めると考えております。
※① 障がい者就労継続支援B型事業は、生産活動における利益のみを工賃の原資とすることができ、その利益は必ず利用者さんに分配しなければなりません。PiiS Plaza さいたまの場合は、コーヒーやハチミツの売り上げ、協力企業からの作業委託費などです。
一般就労の可能性拡大
コーヒー豆の選別や養蜂業等も多くの技術や根気が必要となる作業です。しかし、上記のような作業によって養われる能力は、企業側からすると少しイメージがつきにくく、雇用に繋がらない可能性があります。キッチンカーでの仕事は、飲食業や接客業を営む企業の方にとっては、その能力をイメージしてもらいやすく就労に繋がる可能性が高くなると考えます。飲食業界や接客業界を目指す利用者さんにとっても、良い準備期間となるでしょう。PiiS Plaza さいたまで身につけた能力を就労先でも発揮できるという技術面はもちろん、キッチンカーによる接客の経験が、自信に繋がるという精神面でも良い影響を与えてくれると思います。
利用者さんのやる気・意欲に応えたい
これまでも区役所のピアショップを中心に利用者さんが店頭に立つ販売会を行ってきました。そうした中で、利用者さんから「もっと販売の場に立ちたい」「販売の作業が一番楽しい」という声が多く上がりました。”好き”を仕事にできることは、とても幸せなことです。そうした利用者さんのやる気や意欲に応えたいと思っています。
健常者と障がい者の相互理解
日常生活でなかなか触れ合うことのない両者。お互いを知らないことが、余計な不安や偏見を生む理由になるのではないでしょうか。互いを知り、認め合い、共生することが重要で、これからの社会に必要なことだと思います。キッチンカー導入により、店員とお客さん以上の有益な機会の創出ができると考えます。その結果、相互理解に繋がり、不要な線引きを無くしていきたいと思っています。
本クラウドファンディングのリターン一覧は以下の通り。能登半島地震・奥能登豪雨による被災店の商品もリターンとして設定されている。
「私の運営する障がい者就労継続支援B型事業所PiiS Plaza さいたまにて、新たにキッチンカー導入に向けたクラウドファンディングを実施中です。自身の闘病経験をもとに2022年に開始した本事業。全国平均約¥16,000/月という利用者さんの工賃向上、本事業における最大の目的である一般就労の可能性拡大を目指しキッチンカーを導入します。また、令和6年能登半島地震・奥能登豪雨による被災店舗の商品もリターンとして設定させていただいております。障がい者、被災地それぞれへの支援になる本プロジェクト。ぜひ一度ページをご覧いただき、温かいご支援をお待ちしております(畑尾大翔)」
By サッカーキング編集部
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