ザスパクサツ群馬に所属するDF畑尾大翔が『株式会社 PiiS Road』を新たに設立することを発表した。
畑尾は早稲田大学在籍時、肺の血管に血が詰まる慢性肺血栓塞栓症を発症した経験を持つ。その後、病を克服し、ヴァンフォーレ甲府でプロキャリアをスタートさせると、以降は名古屋グランパス、大宮アルディージャ、現在も所属するザスパクサツ群馬の計4クラブでプレー。「他の選手が経験していないことを伝えていくことが自分の使命であり、お世話になった方々への恩返しになる」と、『一般社団法人PiiS Fly』を立ち上げて病院や特別支援学校、児童養護施設への訪問を続けてきた。
プロサッカー選手として活躍する傍ら、社会貢献活動を続けてきたが、一方で「訪問して終わりにはしたくない。継続的にサポートしたい」という思いがあった。今回設立する『株式会社 PiiS Road』では、障がい者就労支援継続事業B型事業の開始に向けて現在準備を進めている。また事業開始に伴い、クラウドファンディングを開催することを発表した。
目標金額は1,000,000円。3,000円からサポート可能で、畑尾本人からのお礼のメールなどリターンも多岐にわたる。以下、クラウドファンディングの概要。
【養蜂で「経験・自立・安定した収入」を共に目指す!就労支援事業立ち上げのチャレンジ】
このプロジェクトで実現したいこと
・障がい者就労支援事業
・利用者の方々の収入源として大きな柱となる「養蜂」を事業の1つに取り入れます。その際、必要になる「養蜂セット」を購入すること。
就労支援事業をなぜやるのか?
障がい者の仕事に目を向けてみると、どうしても軽作業などが主な仕事になってしまうため、1カ月の平均賃金が16,000円であることも衝撃でした。時給にしたら200円です。その収入で生活が成り立つはずがありません。
・継続的にサポートをすること
・自立するための経験を積み、技術を身につける
これらの課題をクリアするためにはどうしたら良いのかを探るため、多くの方にお会いし、お話をうかがい、専門家にアドバイスをいただき、出した結論が安定した収入を得ることを共に目指す「障がい者の就労支援」でした。
「養蜂」という選択
さらに収入の面でも、軽作業だけでは得られる金額に限界があります。そこで障がい者支援に長年携わっていらっしゃるソーシャルビジネス コンサルタント幸田啓子さんからアドバイスをいただき、事業の1つに「養蜂」を取り入れることにしました。「養蜂」と聞いて意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、ヨーロッパでは、養蜂に関わる作業は「障がいを持った方に適した仕事」だとされ非常にポピュラーなのだそうです。
・単純作業の繰り返しであること
・一度教えたことは忠実に守り、繰り返し作業を厭わない
・ハチに負荷がかからないよう、ゆっくり丁寧に作業することが求められる
・違いを見つける能力に優れているので、たくさんのミツバチの中から一匹だけいる女王蜂を早く見つけることができる。
また蜂蜜は、消費期限が長く、廃棄部分がほとんど出ないこと、さらにお菓子や化粧品にも活用できることから将来的に物販やカフェ運営の可能性にもつなげられる。以上の点から、事業所の利用者さんに養蜂に携わっていただくことで、採れた蜂蜜を商品化し、その販売利益を還元することで給与を増額できると考えています。
By サッカーキング編集部
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