FC東京退団が発表された3選手(左からペロッチ、ヤクブ・スウォビィク、アダイウトン) [写真]=三浦彩乃、兼子愼一郎
FC東京は12月2日、同クラブに所属しているGKヤクブ・スウォビィクとMFアダイウトン、ブラジルのシャペコエンセより期限付き移籍加入していたFWペロッチの3選手について、契約期間が満了(ペロッチについては期限付き移籍期間が満了)となり、今季限りで退団することを発表した。
ヤクブ・スウォビィクは1991年8月31日生まれの現在32歳。ポーランド出身のGKで、母国でキャリアをスタートさせた後は複数のクラブを渡り歩き、2019年7月にベガルタ仙台へ完全移籍加入した。シーズン途中の加入ながら即座に正GKの座を掴むと、2シーズン半に渡って仙台の守護神として活躍。2022年よりFC東京へ完全移籍にて加入した。FC東京でも不動の守護神に君臨し、2022シーズンは明治安田生命J1リーグ全34試合中33試合に出場。今季もシーズン前半戦は連続出場を続け、途中からはGK野澤大志ブランドンと出場機会を分け合いながら、明治安田生命J1リーグで24試合のピッチに立っている。
アダイウトンは1990年12月6日生まれの現在32歳。母国ブラジルでキャリアをスタートさせると、国内クラブを転々とし、2015年にジュビロ磐田へ期限付き移籍加入した。同シーズンは磐田のJ1復帰に大きく貢献し、翌年完全移籍へ移行すると、磐田では合計5シーズンプレー。負傷による長期離脱を強いられた2018シーズンを除くと、常にレギュラークラスのアタッカーとして活躍した。2020年よりFC東京に加入。初年度からFC東京攻撃陣をけん引すると、同シーズンはクラブのJリーグYBCルヴァンカップ優勝にも大きく貢献。決勝戦の柏レイソル戦では1ゴールを挙げ、2-1での勝利へ導いていた。昨季は明治安田生命J1リーグで31試合に出場し、同リーグで自己最多となる12ゴールを記録。今季は途中出場の試合も増えたが、ここまで28試合に出場して3ゴールを挙げている。
ペロッチは1997年11月22日生まれの現在26歳。ブラジル出身のアタッカーで、シャペコエンセでキャリアをスタートさせた。2019-20シーズンには、当時ポルトガル2部のナシオナルへの期限付き移籍も経験。今年1月にFC東京へ期限付き移籍加入していた。今季は安定した出場機会を得られず、明治安田生命J1リーグでは途中出場がほとんどの中で13試合に出場。第15節ヴィッセル神戸戦(●2-3)ではPKで初ゴールを挙げていた。その他、JリーグYBCルヴァンカップでは5試合出場2得点、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会では1試合出場を記録している。
FC東京からの退団に際し、3選手はそれぞれクラブ公式HPを通してコメントを発表している。
▼ヤクブ・スウォビィク
「FC東京を応援するすべてのみなさまへ。 まずはじめにこの2年間の温かいサポートと、ここでの素晴らしい経験に感謝を伝えたいです。ありがとうございます」
「私は良い思い出だけを持ってこのクラブから離れたいと思います。たくさんの良い思い出がありましたし、たくさんの思い入れのある試合がありました。そしてたくさんの素晴らしい人たちとの出会いがありました。2年間のほとんどの時間をともに過ごしたアルベル前監督にはたくさんのポジティブな経験をさせてもらいました」
「また、FC東京に関わるすべての選手、スタッフに感謝しています。どんな時もいつも寄り添ってくれたGKコーチ、メディカルスタッフ、伴通訳にも感謝を伝えたいです」
「そしてファン・サポーターのみなさんには言葉では伝えきれないほどの感謝でいっぱいです。いつも素晴らしいスタジアムの雰囲気を作ってくれました。自分自身はこの歴史あるクラブの25年間の歴史の一部となれたことを本当に嬉しく、誇りに思います。FC東京とFC東京に関わるすべてのみなさんに来シーズンがより良い1年になることを願っています」
「この数週間、背中に痛みを抱えていたためピッチでプレーする姿を見せられなかったこと、味の素スタジアムと小平グランドで直接お別れを言えなかったこと、感謝の想いを伝えられなかったことを申し訳なく残念に思っています。みなさんには言葉では伝えきれないほどの感謝でいっぱいです。たくさんの応援を本当にありがとうございました。みなさんのこれからが素晴らしいものになることを心から願っています。愛をこめて。ありがとうございました」
▼アダイウトン
「4シーズン、本当にありがとうございました。楽しいことがたくさんありましたし、何よりもここでみなさんとタイトルを獲ることができたことが一番の思い出です。来シーズンはぜひクラブの目標であるリーグ戦の優勝を実現してもらいたいと思っていますし、これからも私はずっと東京を応援し続けたいと思います」
「これまでファン・サポーターのみなさん、チームメイト、スタッフと私を支え続けてくれたすべてのみなさんに感謝をしています。本当にありがとうございました」
▼ペロッチ
「日本でプレーをする機会をくださった神様に感謝をしたいと思います。また、私を温かく迎えいれてくれたクラブ、選手、そして一番お世話になった通訳の方々に感謝しています」
「私は練習、試合、すべてにベストを尽くして頑張ってきました。それもファン・サポーターのみなさまが応援してくれたから頑張ることができました。なかなか喜んでもらえる結果を残せなかったことが悔しいし、申し訳ないですが感謝しております。常日頃、みなさんからの応援、愛情というものは私に伝わっていました」
「本当にありがとうございました。これからも東京を応援し続けます。VAMOS、TOKYO!!」
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By サッカーキング編集部
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