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【インタビュー】「狙い通り過ぎてビックリ」乾貴士の独走ドリブル→鮮やかミドル弾が月間ベストゴールに輝く

2023.08.15

[写真]=J.LEAGUE

 7月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』が発表され、J2は清水エスパルスに所属するMF乾貴士が受賞した。

 受賞したのはJ2第25節・大分トリニータ戦の63分に決まったゴール。カウンターシチュエーションからドリブルで独走し、完璧なシュートコースでゴールを射抜いた。「コースは狙い通り過ぎてビックリしました」というゴールを振り返ってもらった。


取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

――まずは7月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』受賞おめでとうございます!
乾 なかなか受賞できる賞ではないので嬉しいです! また受賞できれば良いなと思います。

――独走から決めた素晴らしいゴールを改めて振り返っていただけますか?
乾 まずはボールを持った時、大分の野村(直輝)選手が左サイドのカバーに入り、前のスペースが空いたので前進することができました。上がってきていた(北爪)健吾へのスルーパスも考えましたが、スペースが狭く、自分の中でもタイミング合いませんでした。DFラインも構えていたのでシュートを選択し、ニアに巻く形が理想だと思って打ちました。シュートの直前、右足のアウトサイドで少し前に出していて、相手DFの立ち位置を見て股下を狙うか大外から狙うかを判断しています。コースは狙い通り過ぎてビックリしました(笑)。相手は上位の大分で絶対に勝たなければいけない試合でしたし、状況的にも先制して追いつかれる苦しい展開だったので、良い時間帯に取れたかなと思います。

――シュートの軌道を追うと、カーブがかかり枠外から一気にゴールネットに吸い込まれていくように見えました。
乾 よくあの角度から撮ってくれていましたね! あのカメラがなかったらベストゴールに選ばれていなかったかもしれません(笑)。

――カウンターから奪った得点でした。ボールを奪ってからの意識という部分についてはいかがでしょうか?
乾 前からボールを取りに行くのは自分たちのスタイルですし、奪った後のカウンターは狙いの一つとして持っています。今は多くのチームが前から行くスタイルになっていて、自分たちもそれを目指していますし、つなぎの部分も含めて秋葉(忠宏)監督はいろいろな部分に目を向けてくれているので、後は自分たちがそれに応えられるかどうかだと思っています。

――試合後のフラッシュインタビューでは、チームメイトのガヤがすごかったですね(笑)。チームの盛り上げ役は誰なのでしょうか?
乾 うるさくてインタビュアーの方の声が聞こえませんでした(笑)。いつもは加藤(拓己)が盛り上げ役ですけど、このインタビューの時は勝った後で全員がハイテンションの状態でした。

――大分戦は乾選手の2得点で勝利を収めました。同じく上位を争う大分をアウェイで下しての勝ち点3は価値があるものだと思います。
乾 上に勝たないと差が縮まらない状況ですし、上位対決という部分は意識していました。一度追いつかれ、嫌なムードになったところから勝てたことは大きかったと思います。

――前半戦と比較して、後半戦は勝ち切る試合が増えてきましたね。
乾 まずは後ろが粘り強く、簡単に失点をしないこと。そこはチームを助けてくれている部分です。ゼロで抑えてくれたら、少なくとも1点は取れるチームだと思っています。今は勝ち試合が増えてきているので、これを続けていきたいなと思います。

――今季途中から就任した秋葉監督の印象についても教えてください。
乾 すごく良い人ですし、熱くて面白い! 自分も同じようなキャラだと思っているので(笑)。大好きな監督です! ただ、TikTokとかでよく見る「THIS IS ●●!」が、まだ清水で聞けていないので……。僕たちが引き出さないとですね!

――第26節のジェフユナイテッド千葉戦では、国立競技場に47,628人のファン・サポーターが集結しました。清水サポーターの熱量をどう感じましたか?
乾 エスパルスの応援は昔からずっと好きなので、味方になると頼もしいですし、嬉しいです! プレーしていても、乗っちゃいますね!

――シーズンは最終盤に突入していきます。第31節は現在首位のFC町田ゼルビア、第38節は現在2位のジュビロ磐田と、ともにホームで対戦します。
乾 上に勝たないと上にはいけないので、この2試合はすごく重要になります。町田には前半戦ですごく悔しい負け方をしました(※後半アディショナルタイムに失点を喫し、1対2で敗戦)。次は自分たちのホームなので、やり返したいと思います!

――ちなみに乾選手といえば阪神タイガースの大ファンとしても知られていますが、優勝争いを繰り広げる今季はどうご覧になっていますか?
乾 あっ、ちょうどこれから東京ドームに行くんですよ!(※8月9日 取材実施)近本(光司)選手と中野(拓夢)選手の1・2番は調子が良いですし、大山(悠輔)選手と佐藤(輝明)選手のホームランにも期待しています! あとは先発ピッチャーですね。大竹(耕太郎)投手と村上(頌樹)投手は安定感があります。

――では、阪神も清水も“アレ”を目指すということでよろしいでしょうか?(※阪神の岡田彰布監督は優勝を意識しすぎないようにするため、優勝=アレと表現する)
乾 そうですね(笑)。頑張ります!

――では、最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします。
乾 もう残り試合も少ないので、試合を見に来てくれたら嬉しいですし、もしスタジアムに来られなくてもインターネットなどを通じて注目してもらえたら嬉しいです。頑張ります!

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By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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