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【インタビュー】「エスパルスに還元する」 帰ってきたディサロ燦シルヴァーノが“自画自賛”のスーパーゴール!

2023.04.18

[写真]=J.LEAGUE

 2・3月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』が発表され、J2は清水エスパルスに所属するFWディサロ燦シルヴァーノが受賞した。

 受賞したのはJ2第3節 V・ファーレン長崎戦の90+4分に決まったゴール。山原怜音の浮き玉パスを胸でコントロールすると右足を一閃。「利き足とは逆でしたけどミートを意識して振り抜きました」という一発を振り返ってもらった。


取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

――まずは2・3月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』受賞おめでとうございます!
乾 たくさんのゴールがある中、選んでいただけて光栄です! これからもゴールを取り続けていきたいと思います。

――長崎戦の後半アディショナルタイムに決めた素晴らしいゴールを改めて振り返っていただけますか?
ディサロ まず(西澤)健太が右サイドからクロスを上げた時、先にクリアされるなと思ったので、首を振って最終ラインとゴールの位置を確認しました。(山原)怜音からボールが来てヘディングかトラップかで迷ったのですが、肌感覚で背中に相手DFがいないことが分かったので、トラップから反転してシュートを狙いました。自分的には狙える距離でしたし、利き足とは逆でしたけどミートだけ意識して振り抜いています。結果的にはすごく良いコースに飛んでいきましたが、コースを狙ったというよりも枠内に入れることを心掛けました。

――アシストを記録した山原選手とは試合後に何か話しましたか?
ディサロ 『アシストにしてくれて、本当にありがとうございます!』と言われましたね(笑)。1点ビハインドで時間帯も終盤でしたし、二次攻撃につながるようなイメージのボールだったみたいです。

――スーパーゴールを決めて、周囲からの反響はいかがでしたか?
ディサロ 決めた時はスーパーゴールという感覚はなかったですけど、試合後に友達やたくさんのファン・サポーターからメッセージをいただきました。後々、自分でも見返して『良いゴールだな〜』とは思いました(笑)。

――昨季後半戦はモンテディオ山形でプレーしました。J1昇格は叶いませんでしたが、チームの上位進出に大きく貢献したと思います。昨季を振り返っていかがでしょうか?
ディサロ いくつかオファーをいただいていたのですが、自分に一番合っていると感じたのが山形でした。ピーター クラモフスキー監督にも熱心に誘っていただき、『自分の新しい道を切り拓くため、この人に託そう』と思いました。チームのスタイルはすごく自分に合っていましたし、すぐに馴染むことができました。本当に充実した半年間を過ごすことができたと思います。

――特に山田康太選手(柏レイソル)とは、長年一緒にプレーしていたような“阿吽の呼吸”を感じました。
ディサロ 彼のサッカーセンスは抜群でした。フィーリング的にも似ていて、お互いどんなプレーがしたいのか分かり合えていたと思います。ピッチ外でもよく一緒にご飯に行ったり、遊びに出かけたりもしました。

――山形への期限付き移籍を経て、今季から清水に復帰しました。改めてどんな気持ちで帰ってきたのでしょうか?
ディサロ エスパルスには、僕のワガママを聞いていただき山形に送り出してもらいました。『エスパルスで活躍するための半年間にしてきてほしい』と言われていましたし、試合に出たら活躍できるということを山形で示せたと思います。“エスパルスに還元する”という気持ちで帰ってきました。

――第8節の東京ヴェルディ戦から秋葉忠宏監督が指揮を執り、リーグ戦初勝利を挙げました。どのような部分に重点を置いてトレーニングに取り組んでいるのでしょうか?
ディサロ ゴール前のクオリティの部分ですね。秋葉監督になってからコンビネーションで侵入していく回数が増えているので、あとはシュートを枠内に入れてゴールネットを揺らすだけだと思っています。

――秋葉監督はどんな方ですか?
ディサロ 常にポジティブでパッションがある素晴らしい監督だと思います。声がすごく通るので熱量がダイレクトに伝わってきますし、その熱量に引っ張られて戦う気持ちにさせてくれます。

――起用ポジションはFWから中盤2列目の右サイドが増えています。右サイドで出場することの利点と課題はどんな部分でしょうか?
ディサロ つなぎの部分やパスアンドゴーで前に入っていけるのは自分の強みだと思っています。ワイドでボールを持った時に逆サイドを見るビジョンや自分で剥がすプレーは課題なので、もっともっと取り組んでいきたいと思います。右サイドでのプレーに慣れて、ゴールやアシストという果で貢献したいと思います。

――話は少し変わりますが、ディサロ選手といえば生粋のインテリスタとしても有名です。今季のインテルはどうご覧になっていますか?
ディサロ 今はちょっと怪しいですね……。チャンピオンズリーグは勝ち進めていますが、国内リーグ戦は苦戦中です。CL出場圏内も怪しいので、引き締めないといけないですね。引き締めようがないんですけど(笑)。

――チャンピオンズリーグでは準々決勝で先勝し、勝ち進めばミラノダービーの可能性もありますね!
ディサロ もしそうなったらお父さんとテレビ電話をしながら見たいですね! 弟も含めて一家全員インテルサポーターなので、みんなで盛り上がりながら観戦したいです!

――ちなみに今季のインテルでの推し選手はいますか?
ディサロ 誰か一人というのは難しいですけど、チームに欠かせないのはインサイドハーフのニコロ・バレッラかなと思います。運動量が多くて、得点もアシストもできる。本当にプレーが縦横無尽で替えの効かない選手ですね。

――昨季はJ1参入プレーオフを経験し、よりJ1への思いが強くなったと思います。改めてJ1昇格に向けた意気込みをお願いいたします。
ディサロ エスパルスはJ2にいるべきチームではありません。J1でもしっかりと戦っていけるチームの土台を作りつつ、J2を勝ち抜いて再びJ1で戦うことを楽しみにしています。そのために一試合、一試合勝っていきたいと思います!

――では、最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします。
ディサロ いつも最高の応援をありがとうございます! なかなか勝てていませんが、皆さんの後押しが力になっているので、引き続き最高の応援をよろしくお願いします。一緒に戦いましょう!

By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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