
2014年も残りわずか。チームがクリスマス休暇のため、たいしたネタがないスペイン紙はこぞって2014年を総括している。ここ数年のお決まりのテーマであるクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの比較も始まった。「始まった」と書いたのはここ数年バロンドールを争う2人は必ず比較される運命にあるからだ。バロンドール最終候補者ではなくてもレアル・マドリードのエースというだけで、バルセロナのエースと比較される運命にある。
マドリード寄りの『マルカ』は12月25日付の電子版の記事で2人をこう比較している。レアル・マドリードの7番は2014年に合計56得点を決め、バルセロナの10番は50点だった。C・ロナウドは1試合平均1.10ゴールで、メッシは0.96ゴール。リーガ・エスパニョーラではメッシは36試合で35得点を決めたのに対して、ロナウドは28試合で36ゴールを記録。ロナウドは1試合平均1.36得点というスペクタルな記録を残している。

2014-15シーズンに限っていえばポルトガル人ストライカーはリーガ14試合で25得点と驚異的な数字を残した。共に3度目となるバロンドールと得点王の個人タイトルを約束するに値する結果を残している。一方、メッシは今シーズン、リーガではC・ロナウドよりも2試合多くプレーしながらも15得点と10ゴールも少ない。
『マルカ』のC・ロナウドへの称賛は止まらない。CR7は開幕から15節で25ゴール。この記録はリーガの歴史の中でも初めて記録だ。誰も成し遂げたことがない。C・ロナウドはメッシが2011-12シーズンに打ち立てたリーガのシーズン50得点を打ち破る可能性が高く、リーガ得点王の通算回数でもメッシに並ぶ。また2014-15シーズンにそんな偉大な記録を打ち立てることになれば、自ずと彼にとっては4度目となるバロンドールを手にすることになる。つまり全ての記録でメッシに並ぶと『マルカ』紙は伝えている。
一方、バルセロナの寄りの『ムンド・デポルティーボ』の25日付の電子版の記事だ。2人の天才をこう比較している。

2014年の優れたストライカーはどちらか。メッシはバルセロナとアルゼンチン代表で58得点を決め、C・ロナウドはレアル・マドリードとポルトガル代表で61ゴールを決めた。そしてこう付け加えている。メッシは58ゴールのうちPKは6本。C・ロナウドは61ゴールのうち、PKで「13本!!」も決めていると伝える。「13本!!」を強調する。ちなみにアシスト数も掲載。メッシの24アシストに対して、C・ロナウドは19アシストだ。
各紙とも肩入れするチームのエースを他チームのそれと比較して、優劣を伝えている。ピッチで残した記録はごまかせない。結果として残っている。両紙はアングルを変えることによって、少しでもC・ロナウドを、もしくはメッシを優れているように見せようとする。
ちなみに以下は『ムンド・デポルティーボ』が掲載したC・ロナウドが2009年夏にサンチャゴ・ベルナベウに来てからの両者の年ごとの通算ゴール数だ。6年間常にハイレベルな争いを両者がしていることがよく分かる。
2009年 メッシ41/C・ロナウド30
2010年 メッシ60/C・ロナウド48
2011年 メッシ59/C・ロナウド60
2012年 メッシ91/C・ロナウド63
2003年 メッシ45/C・ロナウド69
2014年 メッシ58/C・ロナウド61

ちなみに26日付の『マルカ』紙は次世代のエースになるであろう2選手を比較していた。レアル・マドリードのギャレス・ベイルとバルセロナのネイマールだ。彼らは昨シーズンからチームに加入。それからそれぞれのクラブで今日までにベイルは66試合33得点20アシスト、ネイマールは59試合15得点14アシスト。『マルカ』はベイルの得点力の高さをまず強調する。そして次にチャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイ、欧州スーパーカップ、クラブワールドカップを取ったベイル対して、ネイマールはスペイン・スーパーカップのひとつのタイトルしか手にしていないことを挙げた。
このように両クラブのエースの比較はかつても、今も、そしてこれから先も未来永劫続いていく。それぞれの新聞がとても偏った報道で伝えていく。しかし、部数が違うとはいえ、両方とも偏っているからこそ、最終的にはバランスがうまくとれているのかもしれない。