
世界で勝つために、プロの厳しさを知る。「NIKE MOST WANTED」の“日本代表”となったMF渡邉柊斗(東海学園大)、MF渡邊凌磨(早稲田大)の2人が、4月23日、鹿島アントラーズのトレーニングに特別参加した。「NIKE MOST WANTED」とは、若き才能を発掘する世界規模のスカウトプロジェクト。渡邉柊斗と渡邊凌磨は、2月に国内最終セレクションを勝ち抜き、5月にイングランドで行われる「グローバルファイナル」へ“日本代表”として参加する。イングランドに出発する前の最終トレーニングの一環として、2人はこの日、鹿島アントラーズで本物のプロフットボーラーたちと汗を流した。
ランニングやボール回しなど1時間程度のアップメニューが終わると、いよいよメインのトレーニングに移る。6人ずつ3チームに分かれ、渡邊凌磨、渡邉柊斗はそれぞれ別のチームに入る。スタートしたのは6対6のミニゲームだ。コートはハーフコートをさらに半分に区切り、攻撃側、守備側が目まぐるしく入れ替わる方式。攻撃するチームが相手陣内に入ると守備チームが入れ替わる、ボールを奪うと相手チームが入れ替わるなど、様々にルールを変えながら、6対6のミニゲームは1時間にわたって延々と繰り返された。
細かく区切ったスペースで行う6対6、その目的は明白だ。守備側は決してラインを下げずに前からプレスを掛け続け、攻撃側はそのプレスに対して素早くボールを動かし、フィニッシュを狙う。スペースがないために攻守の切り替えは極めて早く、おのずとミニゲームは息つく暇もない、激しいぶつかり合いの連続となる。優れたテクニックを武器に「NIKE MOST WANTED」のセレクションを勝ち抜いた2人も、この「激しさ」に強い印象を受けたという。

――プロの練習を体験してみて、どうでしたか?
渡邊凌磨 「縦パスが自分に入った時の、DFの距離感がすごく近い。いつもだったら前を向ける場面でも、絶対に前を向かせてくれないし、ボールを取りに来る球際の強さも全然違いました」
渡邉柊斗 「フィジカルの強さ、スピード、寄せの速さ、そういった身体的なものが思った以上に違いました。相手の体勢が悪いときにアタックしても絶対に倒れない」
――印象に残った選手は?
渡邉柊斗 「昌子源選手と、本山雅志選手。昌子選手は裏のケアをしながら常にインターセプトを狙っていたのが見ていてわかりました。本山選手はとにかくうまい。『そこが見えてるのか』と思いました」
渡邊凌磨 「昌子選手はミニゲームで同じチームだったんですけど、自分が背後を取られたと思ったら必ずカバーリングにいて、これが日本を代表するセンターバックなんだなと実感しました」
――今日の経験を、グローバルファイナルにどう生かしたいですか?
渡邊凌磨 「ボールをもらう前に次のプランを考えて、なおかつ相手の動きをしっかり見ていないと、いいプレーは出せないと改めて思いました。そこをグローバルファイナルで生かせればと思います」
渡邉柊斗 「今日は本当に貴重な経験をすることができました。グローバルファイナルではもっと状況判断を速く、自分の良さを生かしながらプレーできるように意識したいです」
憧れのプロ選手とのトレーニングを経て、グローバルファイナルへ向けた決意をより強固なものとした2人。トレーニング終了後はトニーニョ・セレーゾ監督と、代表にも名を連ねる昌子源選手からエールが送られた。
トニーニョ・セレーゾ監督
「夢を追いかけている、ということが重要です。目指しているものを達成できるように、このチャンスを生かして夢を実現させてください。幸運を祈っています。2人にアドバイス? 18歳という年齢ですから、まず意欲が何よりも重要です。彼らにはそれがあるので、自然に成長していくでしょう」
昌子源選手
「今日はシュートを1本も打たせないつもりでしたけど、タイミングをずらされたり、ゴールを入れられる場面もありました。2人ともいいドリブルを持っていると思うので、ぜひ世界でもチャレンジしてほしい。すごい相手にも一生懸命挑んで、失敗してもそこから学んで、いろんなことを吸収してほしいと思います。頑張ってください」
若き“日本代表”の2人は、5月1日から行われる「グローバルファイナル」を勝ち抜くと「NIKEアカデミー」に入る資格が与えられ、世界最高峰のトレーニング環境で指導を受けるチャンスを得られる。大きなチャンスをその手につかめるか。挑戦の時はもうすぐだ。