辞任を表明したピクシー [写真]=Getty Images
セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、辞任の意向を表明した。11日、セルビア紙『ダナス』が伝えている。
11日にFIFAワールドカップ26欧州予選が行われ、グループKの3位セルビア代表は、第7節アルバニア戦に臨んだ。前節に、イングランド代表との直接対決に敗れたことでストレートインに暗雲が垂れ込むなか、ピクシーが率いる“ベリ・オルロヴィ(白鷲)”にとっては、最低限となるプレーオフ進出のために落とせない2位との大一番だった。が、前半アディショナルタイムに先制点を許すと、後半は攻勢を強めたがゴールが遠く、このまま0-1でタイムアップ。これで2勝1分2敗となり、消化試合数が1試合少ないとはいえ、アルバニア代表との勝ち点差は『4』に広がった。3大会連続のワールドカップ出場に向けた、分水嶺に立たされることになっている。
そんな同試合後、記者会見に出席したストイコヴィッチ監督が、「会長と事務局長と話し合い…辞任の旨を伝えた」と退任の意向を口にした。続けて「全責任は私にある」としつつ、「結果を受け入れる覚悟はできている。監督が去るのは悲劇ではない。誰かが後任となるのだからね。私はいつまでもセルビアのサポーターだよ」と語っている。
2021年2月よりセルビア代表の監督を務めるストイコヴィッチ氏。残念ながら、グループステージ敗退で終わったカタールW杯だったが、欧州予選ではポルトガル代表を退けて首位突破を成し遂げたほか、旧ユーゴスラヴィア体制崩壊初となるEURO出場にも導くなど、約4年半の在任期間で、母国のフットボール史にまたひとつ足跡を残していた。
セルビア代表は今後、14日に控える第8節でアンドラ代表と対戦。現時点で、セルビアサッカー協会からの公式アナウンスはないものの、ストイコヴィッチ監督は指揮を取らないとのことだ。
By サッカーキング編集部
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