2010シーズンが岡崎にとって清水での“ラストイヤー”となった [写真]=J.LEAGUE via Getty Images
ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント・トロイデンに所属している元日本代表FW岡崎慎司が27日、古巣の清水エスパルスへメッセージを寄せた。同クラブが岡崎のコメントを伝えている。
岡崎については26日、2023-24シーズン限りでの現役引退を発表した。2011年1月にシュトゥットガルトへ渡ってから、その後はマインツ、レスター、マラガ、ウエスカ、カルタヘナ、そしてシント・トロイデンでプレー。長年ヨーロッパを主戦場としていたが、“はじまりの一歩”を踏み出したのは清水だった。
滝川第二高校卒業後の2005年、岡崎は高卒ルーキーとして清水へ加入。入団直後はなかなか定位置の座を掴めなかったが、当時のJサテライトリーグで着実にアピールを重ねると、2006年の元日に開催された第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝の浦和レッズ戦で公式戦初先発を飾る。翌シーズンも出場機会には恵まれなかったが、2007シーズンより出場機会が増加。本職のセンターフォワードに加えて2列目でも結果を残し、2008シーズンは初の2桁得点を記録しただけでなく、同年10月には日本代表デビューも飾った。2009シーズンはJ1リーグ全34試合に出場して14ゴールを挙げ、攻撃の軸に君臨。同シーズンはJリーグベストイレブンにも選出された。渡欧前の最終年となった2010シーズンも、主力としてJ1リーグ31試合出場13得点を記録。清水では公式戦通算で154試合に出場して49ゴールを挙げていた。
今回の現役引退発表を受けて、岡崎は清水のファン・サポーターへ向けてメッセージを寄せた。「エスパルスファンの皆さんへ」と題した上で、清水への率直な思いを明かしつつ、ヨーロッパの今季終了後に挨拶をすることを誓った。
「振り返ると、今の僕がいるのは間違いなく皆さんのお陰です。何度も清水エスパルスで、もう一度プレーする日を夢見たことか。でもその度に、人生は両方を選ぶことは出来ないんだと自分に言い聞かせて、ヨーロッパでの挑戦を選んできました。そして今回も、同じように自分自身で決断をしました。ただ、僕の心にはオレンジの魂があり、これからも一生残り続けています」
「今シーズンの最後まで、自分らしく全力を尽くしますので、応援してもらえたら嬉しいです。そして、シーズンが終わったら、改めて皆さんにご挨拶させてください。またお会いしましょう!」
また、清水も岡崎の現役引退を受けてメッセージを発表。「岡崎選手、これまで多くの喜びと感動をありがとうございました。代名詞のダイビングヘッドで日本平を何度も沸かせてくれました。そして日本を代表して世界と戦うその姿はエスパルスの誇りとなりました。今シーズン残りわずかですが、岡崎選手らしいプレーと活躍を願っています」と、最後まで走り続ける泥臭いストライカーへエールを送った。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト