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セリエA開幕戦での負傷を振り返るカズ「バレージの頭は鉛のようだった」

ジェノアでプレーした三浦知良 [写真]=Getty Images

 横浜FCに所属する元日本代表FW三浦知良が、11日に発売された『ワールドサッカーキング2015年5月 創刊10周年記念特別号 海外日本人プレーヤー 蹴球維新』内のインタビューにて、1994-95シーズンにプレーしたジェノア時代について語った。

 三浦は94年7月にイタリアへと渡った。チームの最初の印象については「正直、最初の練習ではさほどレベルの高さは感じなかった。でも、やっていくうちにどんどん厳しさを実感するようになりましたね」と語り、リーグについても「カテナチオの国と言われるだけあって、FWにとっては本当に厳しい」と、徐々にセリエAの激しさを体感したことを明かしている。


 また、イタリア人の持つメンタリティについては「舞台が大きくなればなるほど、本番になればなるほど勝負強くなる。大事なところで、本領を発揮するような感じでしたね」と述べた。

 1994年9月4日、開幕戦の相手はミランだった。当時のチームにはイタリア代表DFフランコ・バレージ氏やオランダ代表MFルート・フリット氏ら豪華なメンバーが所属。しかし、ピッチ上で報道陣を独り占めにしたのは“セリエA初のアジア人プレーヤー”である三浦だった。これについては「ミランの選手たちも、『あんな光景は見たことがない』と驚いてましたね。プレーの面ではすごく緊張した。やっぱりあの舞台でプレーするっていうのはね」と驚きと興奮を隠せなかったという。

 ミランとの開幕戦ではバレージとの接触により鼻骨を骨折し、いきなり長期離脱を強いられた。衝突の瞬間については「鉛が当たったような感覚。バレージの頭は相当固かったですね(笑)」と回想。負傷や日本代表での離脱がありながらも21試合に出場できたことについては「満足している部分と、自分にはそこまでの実力がなかった思う部分と両方ありますね」と振り返っている。

 三浦にとって、セリエA初ゴールとなったサンプドリアとのジェノヴァ・ダービー。10年ほど前にイタリア旅行へ行き、ジェノヴァの空港を利用した際には、「スーツケースに何か貼ってあったんです。、よく見たら『サンプドリア戦でのゴールをありがとう。幸運を』と書かれていた。どうやら空港職員が貼ったみたいですね」との秘話を述べ、10年以上の年月が経過しながらもジェノアのサポーターから愛されていることを明かした。

 現在海外でプレーする日本人選手たちについては「1年ごとに評価は変わるし、安定して試合に出るのは本当に難しい。特にFWで常に試合に出ているのは岡崎(慎司)くらい。そういう意味で、岡崎はすごいよね」とマインツの日本代表FW岡崎慎司を高く評価。さらにセリエAで戦うミランの日本代表FW本田圭佑についても「本人はチームのことを考えながら、なおかつ自分も結果を残そうという意気込みでやっていると思うし、それでいいと思いますね。点が取れるか取れないかは、チームあってのことだし」と、苦しいチーム状況の中奮闘する本田にエールを送っている。

 11日に発売された『ワールドサッカーキング2015年5月 創刊10周年記念特別号 海外日本人プレーヤー 蹴球維新』内のインタビュー内では、他にも当時のセリエAの選手が受けていた待遇やサポーターとの秘話、海外へ挑戦してきた日本人選手についてなどを語っている。

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