欧州5大リーグで出場した選手たち [写真]=Getty Images
先日、ボーンマスのオランダ人FWジャスティン・クライファート(24歳)が史上3人目となる快挙を成し遂げた。
クライファートは、今月25日に行われたプレミアリーグ第13節のシェフィールド・ユナイテッド戦に先発出場すると、前半追加タイムに最終ラインの裏に走り込み、飛び出してきGKがトラップに手間取るところを見逃さずにボールを奪取。そして、慌てて戻るDFを後目に無人のゴールに上手く蹴り込んでチームの2点目を奪った。
"I finished good I think" 👏@JustinKluivert watches back his historic goal 📲 pic.twitter.com/9vXIYbVyVk
— AFC Bournemouth 🍒 (@afcbournemouth) November 26, 2023
今夏ローマからボーンマスに加入したクライファートは、これがプレミアでの記念すべき初ゴール。そしてこの得点で、彼は欧州5大リーグ全てでゴールを決めた史上3人目の選手となった。プレミアリーグ公式HPによると、そもそもイングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの1部リーグでプレーした経験を持つ選手はクライファートを含めて4名しかいないそうだ。それでは「欧州5大リーグで出場」した選手を見ていこう。
[写真]=Getty Images
■フロリン・ラドチョウ(元ルーマニア代表)
往年のサッカーファンならば、彼の名前を知らない人はいないだろう。1994年のFIFAワールドカップ・アメリカ大会では、司令塔のMFゲオルゲ・ハジとのホットラインで世界中のファンを魅了した。MFハジとコロンビア代表MFカルロス・バルデラマによる世界的プレイメーカー対決に注目が集まったグループステージ初戦では、ハジからの2本のパスで2ゴール。2点目は、ハジの素早いリスタートで裏に抜け出してGKをかわした技ありゴール。もちろん、この試合はハジの35メートル近いクロスと見せかけたシュートも大いに話題になった。
Gheorghe Hagi turns 5⃣5⃣ today 🎂🎉
Who remembers this remarkable strike at the 1994 #WorldCup? 🎯👑@hai_romania | @Galatasaray pic.twitter.com/PSymvnxBSW
— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) February 5, 2020
ルーマニア代表通算40試合で21ゴールのラドチョウは、当然クラブチームでもゴールを決めている。国内のクラブでプレーしたあと、イタリアに渡って1990年にバーリでセリエA初ゴール。イタリアではミランなどでもプレーしたあと、スペインのエスパニョールに移籍するとそこでもゴール。1996年には渡英してウェストハムでプレミア11試合2ゴール。1997-98シーズンはドイツのシュトゥットガルトに所属し、ブンデスリーガで4得点。そして2001年に加入したモナコでもリーグ・アンで2得点し、史上初めて欧州5大リーグを完全制覇した!
■クリスティアン・ポウルセン(元デンマーク代表)
現在デンマーク代表のアシスタントコーチを務めるクリスティアン・ポウルセン(43歳)も輝かしいキャリアを送った選手だ。元デンマーク代表の守備的MFは、国内のコペンハーゲンで名を売ると、2002年にドイツに渡ってシャルケでブンデスリーガ通算111試合に出場して3ゴール。ドイツで4年間過ごしたあとは、2006年にスペインのセビージャに加入してラ・リーガで62試合4ゴール。中盤の貴重な戦力としてチームのUEFAカップ連覇にも貢献した。
彼が次に選んだクラブはイタリアの名門ユヴェントス。セリエAでは2シーズンで48試合に出場で3ゴール。そして2010年にはロイ・ホジソン監督が率いるリヴァプールに加入したが、わずか1年でチームを去ることに。当時のリヴァプールは買収話などクラブ内のごたごたがあり、一時は19位に低迷する大不振で、ホジソン監督もシーズン途中で退任した。そんな過渡期のクラブで、ポウルセンはプレミア12試合にしか出場できず、ゴールを奪うことができなかった。
リヴァプールのあとはフランスのエヴィアンでプレーしたが、リーグ・アンでも24試合に出場しながらゴールは遠かった。そもそも、ポウルセンはゴールを奪うタイプではなく、守備を任されたミッドフィルダー。欧州5大リーグで全ての舞台に立ったものの、そのうち2つのリーグではネットを揺らせなかった。
■ステヴァン・ヨヴェティッチ(モンテネグロ代表)
現在ギリシャのオリンピアコスに所属するモンテネグロ代表FWステヴァン・ヨヴェティッチ(34歳)も、欧州を飛び回って名だたるクラブで活躍してきた。セルビアのパルチザンでキャリアをスタートさせると、2008年からイタリアのフィオレンティーナで5シーズンに渡って活躍してセリエAで35ゴール。すると、2013年にマンチェスター・シティに2600万ユーロ(約42億円)の大金で引き抜かれることに。プレミア1年目は、マヌエル・ペジェグリーニ監督の下でリーグ戦3ゴールを決めてリーグ優勝。だがマンチェスター・シティでは2年ほどしかプレーせず、イタリアに戻ってインテルに所属。その時にセビージャへローン移籍してラ・リーガでも6ゴールをマークした。
2017年からはモナコに渡ってリーグ・アンで通算61試合18ゴール。ベテランの域に達したアタッカーは2021年に31歳にしてブンデスリーガに挑戦し、史上3人目となる欧州5大リーグのピッチを制覇。チーム最多の6ゴールを決めて低迷するヘルタ・ベルリンを残留に導き、翌シーズンもブンデスリーガで4ゴールを奪うがチームは降格の憂き目に遭った。今オフからは活躍の場をギリシャに移している。
■FWジャスティン・クライファート
欧州5大リーグの全てでプレーした史上4人目、そしてゴールを決めた史上3人目の選手となったのがクライファートだ。シェフィールド・ユナイテッド戦で記念すべきゴールを奪ったクライファートは「24歳でこんな凄いことを達成できるなんて、とても嬉しい。今後のキャリアで、もっともっと色々なことを成し遂げたい」とさらなる飛躍を語った。
本当に「凄いこと」を成し遂げたものだ。史上3人目の快挙なのだが、クライファートの場合は過去の2名とは一線を画す。というのもクライファートは、全5大リーグでのゴールをわずか5シーズンで達成したのだ。しかも、年月に直すとわずか3年半での快挙だ!
元オランダ代表FWパトリック・クライファートという偉大な選手を父に持つジャスティンは、アヤックスでキャリアをスタートさせたあと2018年にローマ(イタリア)に移籍。そして2020年からライプツィヒ(ドイツ)、ニース(フランス)、バレンシア(スペイン)とローン移籍を繰り返して各国リーグで得点すると、今季からボーンマスに完全移籍して先日プレミアでも初ゴールを奪った。2020年3月のローマでの最後のゴールから数え、わずか「3年8カ月」で欧州5大リーグを全制覇するゴールを決めたことになる!
果たして、今後も全5大リーグでゴールを奪う選手は生まれるのか? さすらいのアタッカーに注目したい!
(記事/Footmedia)
【PR】「U-NEXTサッカーパック」で欧州最高峰のプレミアリーグをチェック!
「U-NEXTサッカーパック」は、U-NEXTが提供するサッカーコンテンツに特化したプラン(月額2,600円・税込)。
「プレミアリーグ」を全試合独占で配信するほか、「ラ・リーガ」「FAカップ」なども視聴可能。
今季から新たに日本代表も多数プレーする欧州の「登竜門」として知られるエールディヴィジの配信も開始。
「サッカーパック」単体契約も可能だが、通常の「月額プラン(月額2,189円税込)」の無料トライアル登録&「サッカーパック」契約がとってもおトク。
専用ページから無料トライアルに登録すると、サッカーパックの支払いに利用できる1,200ポイント(1,200円相当)が付与されるため、初月はなんと1,400円(税込)で「サッカーパック」と「月額プラン」をダブルで楽しめる!
月額プランに加入すれば映画・アニメ・ドラマ等が見放題。サッカーもエンタメも楽しみたい方にオススメだ。
- ① 「U-NEXTサッカーパック」はプレミアリーグ、ラ・リーガを全試合配信!
- ② FAカップ、コパ・デル・レイなども独占配信決定!
- ③ 無料トライアル登録&サッカーパック契約で、初月は1,400円!
【PR】「Rakuten最強U-NEXT」で“いつでもどこでも”プレミアリーグをチェック!
「Rakuten最強U-NEXT」は、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」とU-NEXTの見放題サービスをセットにした2025年10月スタートの料金プラン(月額4,378円・税込)。
「U-NEXTサッカーパック(月額2,600円・税込)」に加入すれば、データ容量無制限のため、外出先でも「プレミアリーグ」などの試合をギガを気にせず楽しむことができる。
先行キャンペーン中の加入なら最大4カ月968ポイントが還元され、よりお得に。サッカーもエンタメも気兼ねなく楽しみたい方にオススメだ。
- ① データ容量無制限で動画を楽しむことができる!
- ② U-NEXTの映画・アニメ・ドラマといったコンテンツが見放題!
- ③ 先行キャンペーン中なら最大4カ月968ポイント還元!
By Footmedia





