板倉滉(中央)は反撃の狼煙を上げる同点ゴールを記録 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第28節が7日に行われ、ボルシアMGは敵地でヴォルフスブルクと対戦した。
前節終了時点で6勝10分11敗の成績を残し、勝ち点「28」で13位につけているボルシアMG。DFBポカールも含めた直近の公式戦5試合で3分2敗と未勝利が続いており、2月24日に行われた第23節ボーフム戦(○5-2)以来の白星を目指す。
今節対戦するヴォルフスブルクは、ここまで7勝7分13敗の勝ち点「28」で現在は14位。前節開始前までは11試合未勝利、3連敗と苦しい時期を過ごしていたが、ラルフ・ハーゼンヒュットル新監督の初陣となった前節はブレーメンを2-0下し、2024年に入ってから初の勝利を掴んでいた。
ボルシアMG所属の板倉滉はスタメンに入り、福田師王はメンバーから外れた一戦は、序盤の7分にスコアが動く。ヴォルフスブルクは自陣でボールを繋ぎながら前進の糸口を探ると、降りてきたマティアス・スヴァンベリが右サイドのスペースをめがけたスルーパスを通す。抜け出したティアゴ・トマスがマイナスへ折り返すと、ボックス中央のスペースへ走り込んできたリドル・バクがダイレクトで沈めた。ホームチームが幸先良く先手を取っている。
その後は両チーム球際で激しいバトルを繰り広げるも、チャンスらしいチャンスは作れずに時間が経過。結局、前半はこのままヴォルフスブルクの1点リードで終了する。
後半に入るとボルシアMGが反撃を開始。52分、この日はユリアン・ヴァイグルとのコンビで中盤のセンターとして起用されていた板倉が、自陣中央で前を向いて縦パスを差し込む。ボルシアMGはここから左へボールを繋いでいくと、ボックス手前左寄りの位置でルカ・ネッツからのパスを受けた板倉が右足一閃。強烈なミドルシュートはモリッツ・イェンツのひざに当たってディフレクションし、ゴールに吸い込まれる。昨年9月に行われた第3節バイエルン戦(●1-2)以来となる板倉の今季3点目が決まり、ボルシアMGが反撃の狼煙を上げた。
板倉のゴールで勢いに乗ったボルシアMGは続く58分、またも自陣から細かくボールを繋いで前進し、敵陣左サイドでパスを受けたフランク・オノラがカットインして中央へボールを持ち運ぶ。横へ預けると、マーカーを外したナタン・グーモウがファーストタッチでボックスへ入り、GKパヴァオ・ペルヴァンとの1対1を落ち着いて制した。ボルシアMGが後半の早い時間帯に試合をひっくり返した。
このままボルシアMGの1点リードで終盤に突入すると、75分にはペナルティエリア手前で顔を上げたロッコ・ライツの浮き球パスから、背後のスペースへ抜けたロビン・ハックがヘディングシュートを狙うも、ここはクロスバーに嫌われる。ボルシアMGは試合を優位に進めながらもなかなか決定的な3点目が奪えなかったが、88分には敵陣でヴァイグルが縦パスをインターセプトしたところから、トマーシュ・チヴァンチャラがボックス右の深い位置へ侵入。マイナスへの折り返しが相手に当たってこぼれると、最後はライツが右足でゴールネットを揺らす。ボルシアMGがトドメを刺した。
試合はこのままタイムアップ。ボルシアMGが公式戦6試合ぶりの白星を飾った。板倉は70分までプレー。中盤でコンビを組んだヴァイグルとの関係性も良く、ゴールシーンだけでなく、攻守でチームに貢献した。一方、ヴォルフスブルクはこれが2試合ぶりの黒星。新体制となってから初の敗戦となった。
次節は13日に行われ、ボルシアMGはホームでドルトムントと、ヴォルフスブルクは敵地でライプツィヒと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 7分 リドル・バク(ヴォルフスブルク)
1-1 52分 板倉滉(ボルシアMG)
1-2 58分 ナタン・グーモウ(ボルシアMG)
1-3 88分 ロッコ・ライツ(ボルシアMG)
By サッカーキング編集部
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