伊東純也は存在感を放つも、チームはスコアレスドロー [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第28節が7日に行われ、スタッド・ランスとニースが対戦した。
前節終了時点で11勝6分10敗の成績で勝ち点「39」を積み上げ、9位につけるスタッド・ランス。来季、ヨーロッパのカップ戦出場を目指すならば、残る試合ではより多くの勝ち点「3」が求められる状況のなか、今節はニースと対戦。ニースは12勝7分8敗の成績で、前節終了時点で5位につけていた。
スタッド・ランス所属の伊東純也は2トップの一角でスターティングメンバーに入り、中村敬斗はベンチスタートとなった一戦で、最初にチャンスを作り出したのはニースだった。7分、左サイドからドリブルで切れ込んだジェレミー・ボガがスルーパスを送ると、ボックス左へ抜け出したテレム・モフィが左足で狙ったが、シュートはわずかに枠を外れる。
ヒヤリとさせられたスタッド・ランスだったが、ここっから徐々に伊東を中心に攻撃へ移るシーンを作っていく。12分にはボックス右でボールを持ったアミール・リチャードソンの折り返しを伊東がスルーし、ヴァランタン・アタンガナが右足を振り抜いたが、シュートはGKマルシン・ブルカの横っ飛びセーブに阻まれる。
続く14分には伊東が圧巻のプレーを披露。自陣まで降りてGKイェファン・ディウフからのパスを引き出すと、ユニス・アブデルハミドとのパス交換から左サイドのスペースでボールを受ける。自らドリブルで突き進んでいくと、寄せてきた相手2枚の間を抜き去り、ボックス左まで侵入したが、左足での折り返しはわずかに味方と合わない。
続く19分には敵陣右寄りのスペースでルーズボールを拾った伊東がスルーパスを送ると、ペナルティエリア右のスペースへマーシャル・ムネツィが抜け出す。GKブルカをかわして右足を振ったが、角度のないところからのシュートは枠を捉えきれない。
最終的に、前半はこのままスコアレスで終了。後半へ入ると、試合はややこう着状態となったが、スタッド・ランスは選手交代で打開を図る。63分、中村とティボー・デ・スメットを投入し、伊東は右ウイングバックへスライド。得意のサイドへ移った伊東は、ドリブルで何度か相手陣内へ侵入し、チャンスにも絡んだが、なかなか待望の1点は生まれない。
このまま後半もアディショナルタイムへ入ると、スタッド・ランスは伊東のスルーパスがクリアされたセカンドボールを拾ったレダ・カドラが、ウマル・ディアキテとのパス交換からフィニッシュまで持ち込むも、仕留めることはできない。試合はこのままタイムアップ。スタッド・ランスは2戦連続のドローとなり、これで3戦無敗を継続した。一方、ニースは反対に2戦未勝利となっている。
次節、スタッド・ランスは13日に敵地でストラスブールと対戦する。一方、ニースは次節のリーグ・アンが開催延期となったことで、次の公式戦は19日に控えた第30節のロリアン戦となっている。
【得点者】
なし
By サッカーキング編集部
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