ナーゲルスマン監督がドイツ代表の新監督に就任か [写真]=Getty Images
新監督を探すドイツ代表が、ユリアン・ナーゲルスマン氏の招へいに近づいているようだ。19日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。
昨年のFIFAワールドカップカタール2022で、まさかの2大会連続グループステージ敗退に終わったドイツ代表。その後も3月から6月の国際Aマッチ5試合でわずか1勝と不振は続き、今月9日に行われた国際親善試合ではホームで日本代表に1-4で惨敗。敗戦から一夜明けた10日、ドイツサッカー連盟(DFB)は2021年から指揮を執っていたハンジ・フリック監督の解任に踏み切った。
12日に行われたフランス代表戦では、ルディ・フェラーSD(スポーツ・ディレクター)が暫定指揮官を務め2-1の勝利を飾ったものの、DFBはフリック監督の解任直後から後任探しに着手。前フランクフルト監督のオリヴァー・グラスナー氏や、かつてシュトゥットガルトやドルトムントを指揮したマティアス・ザマー氏らの名前が挙がるなか、今年3月までバイエルンを率いていたナーゲルスマン氏が最有力候補と報じられていた。
報道によると、現地時間19日にDFBのベルント・ノイエンドルフ会長およびフェラーSDとナーゲルスマン氏との間で最初の会談が行われたとのこと。両者は良好な関係性を築いており、交渉はすでに大筋合意に達しつつあるようだ。なお、最終的な詳細は以前として明らかになっていないが、契約期間は来年6月に開幕する自国開催のEURO2024終了までで、月給は40万ユーロ(約6300万円)程度になる見込みだという。また、代表監督就任の障壁になると見られていたバイエルンとの契約は解除される可能性が高く、DFBが違約金を支払う必要もないと報じられている。
現在36歳のナーゲルスマン氏は、2016年2月にブンデスリーガ史上最年少となる28歳でホッフェンハイムの監督に就任。降格圏に沈んでいたチームを残留に導くと、2年目以降はクラブを史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場に導くなど手腕を発揮した。その後はライプツィヒでクラブ史上初のCLベスト4進出を達成し、2021年にはバイエルンの指揮官に就任。2021-22シーズンはチームをブンデスリーガ10連覇に導いたものの、昨シーズンは随所で不安定さを露呈し、3月末に解任の憂き目に遭った。
なお、ドイツ代表は10月のインターナショナルウィークでアメリカ代表(14日)、メキシコ代表(17日)との対戦を控えているが、この遠征がナーゲルスマン氏の初陣となる可能性が高いという。
By サッカーキング編集部
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