[写真]=Getty Images
2018-19シーズンに活躍した若手選手を全10回に分けて取り上げる「ブンデスリーガ版ヤングスター特集企画」。第3回はイングランド生まれの超絶ドリブラー、ジェイドン・サンチョを紹介する。
[プロフィール]
ジェイドン・サンチョ(Jadon SANCHO)
生年月日:2000年3月25日(19歳)
出身地:ロンドン(イングランド)
所属:ドルトムント
ポジション:ウイング
背番号:7
利き足:右足
A代表歴:4試合0得点(イングランド代表)
2017年夏にマンチェスター・Cを飛び出した生粋のドリブラーが、ブンデスリーガ参戦2年目に圧巻のパフォーマンスを披露した。開幕から程なくして4-2-3-1の右ウイングに定着すると、非凡なスプリントとクイックネス、巧みなフェイントを駆使した単独突破で幾度となくビッグチャンスを創出。独りよがりにならずに周囲を使えば、ゴール前でのプレー精度も高まり、堂々リーグトップの14アシストを記録した。
ウインガーとしては上々の12ゴールを挙げた事実も見逃せない。第14節のシャルケ戦での貴重な決勝ゴール、第17節のボルシアMG戦での鮮烈な先制点(角度のないところから突き刺した)など印象に残る一発は数多い。ちなみに、前者はルールダービー史上最年少ゴールというオマケ付きだった。
ロンドンのストリートで育ったサンチョは、昨秋に2000年代生まれの選手ではイングランド初となるA代表デビューを飾り、いわば“逆輸入戦士”として母国にも名を轟かせた。カイ・ハフェルツ同様に「次の1億ユーロ男」と目されており、レアル・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・U行きの噂が浮上している。
文=遠藤孝輔