アンデルセン(左)とヒュルマンド監督(右) [写真]=Getty Images
デンマーク代表を率いるカスパー・ヒュルマンド監督が、29日に行われたEURO2024・ラウンド16のドイツ代表戦での判定に苦言を呈した。同日、ドイツ誌『kicker』がコメントを伝えた。
C組を2位で通過したデンマークは、A組を首位通過したホスト国のドイツと激突。デンマークは後半開始早々、セットプレーの流れからヨアキム・アンデルセンがこぼれ球を押し込んでゴールネットを揺らした。しかし、VARによるレビューの結果、直前のプレーでトーマス・デラネイのつま先がオフサイドラインを越えていたとして得点は認められなかった。
すると52分、マイケル・オリヴァー主審のオンフィールドレビューによってアンデルセンのハンドを取られてPK献上。これをカイ・ハフェルツに決められてドイツの先制を許すと、68分にジャマル・ムシアラの追加点を浴び、0-2で敗れたデンマークはベスト16で姿を消すことになった。
試合後に『ZDF』のインタビューに応じたヒュルマンド監督は、まずデラネイのオフサイド判定に疑問を投げかけた。「私たちは“1センチメートル”について話している。それ(オフサイド)は本当に疑いようのない真実なのだろうか? ビデオの再生時間をそんなに正確に決めることはできるのだろうか?」と語り、“ボールが蹴られた瞬間”が正確ではない可能性を指摘した。
また、「私たちは腕を動かさずにサッカーをすることはできない」と、アンデルセンのハンド判定への不満も口に。ダヴィド・ラウムのクロスに「至近距離」で対応したアンデルセンがとっさに避けることは不可能だったと主張し、「それらは試合にとって決定的な、2つの馬鹿げた判定だ」と嘆いた。
一方でヒュルマンド監督は、「ドイツは素晴らしいプレーをした。私はそのチームが好きだし、ユリアン・ナーゲルスマン監督の手腕も気に入っている」と言葉を続け、勝者に対しては素直に賛辞を送った。
デンマークを下したドイツは、5日25時から行われる準々決勝で、スペイン代表vsジョージア代表の勝者と対戦する。
By サッカーキング編集部
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