イングランド代表は最終節をドローで終える [写真]=Getty Images
EURO2024予選・グループC第10節(最終節)が20日に行われ、北マケドニア代表とイングランド代表が対戦した。
イングランド代表はここまでの予選を6勝1分と無敗で駆け抜け、既に本大会行きの切符を掴み取っている。最終節では、既にグループ敗退が決まっている中、今予選で3勝目を目指す北マケドニア代表のホームに乗り込む。イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督はカイル・ウォーカー、デクラン・ライス、ブカヨ・サカといった面々をスターティングメンバーにチョイス。リコ・ルイスは“スリーライオンズ”でのデビューを飾った。ジョーダン・ヘンダーソン、コナー・ギャラガー、ハリー・ケインらはベンチから出番を待つ。
試合は立ち上がりからイングランド代表が主導権を握ると、14分に決定機を創出。敵陣左サイド開いた位置でボールを受けたジャック・グリーリッシュがスルーパスを送り、内側のスペースを駆け上がってきたリコ・ルイスがペナルティエリア左でボールを受ける。安易にクロスボールを上げることなく攻撃をやり直し、ボールはフィル・フォーデン、グリーリッシュを経由してライスへ。ペナルティエリア手前でボールを受けたライスはファーストタッチから右足を振り抜くと、低弾道の一撃が右ポストに直撃した。
その後もイングランド代表がボールを保持する時間が続いたものの、前半も終盤に差し掛かった37分には北マケドニア代表が前に出る。敵陣中央のスペースで自陣からのロングフィードを引き出したボヤン・ミオフスキがエニス・バルディとのパス交換でペナルティエリア内へ侵入。ルーズボールをリコ・ルイスと競り合った際に左肘が顔に入り、OFR(オンフィールドレビュー)を経て北マケドニア代表にPKが与えられた。キッカーを務めたバルディはゴール右を狙ったものの、ここはGKジョーダン・ピックフォードが鋭い読みで弾き出す。だが、こぼれ球をバルディ自身がダイレクトで押し込み、北マケドニア代表が先手を取ってハーフタイムに突入した。
後半に入ると、立ち上がりの47分にイングランド代表の攻撃陣が牙を剥く。ウォーカー、フォーデンを経由して敵陣右サイドでボールを受けたサカがドリブルをスタート。寄せてくる相手を1人、2人とかわしたサカがペナルティエリア右から左足でクロスボールを送ると、ファーサイドに詰めていたグリーリッシュがダイレクトで流し込む。後半開始早々にイングランド代表が試合を振り出しに戻したかに思えたが、ここはグリーリッシュのオフサイドが確認されてゴールは認められなかった。
なかなか同点弾を挙げられないイングランド代表は、58分にオリー・ワトキンスを下げてケインを投入。すると直後のプレーでイングランド代表がスコアを動かす。フォーデンの蹴った右コーナーキックがボックス中央のケインへ向かうと、競り合っていたヤニ・アタナソフのオウンゴールを誘い、イングランド代表が同点に追いついた。
これ以上スコアは動かず、試合は1-1でタイムアップ。この結果、最終成績を6勝2分としたイングランド代表が、無敗でEURO2024予選を終えた。一方、北マケドニア代表は前述の通り既に予選敗退が決まっており、2022-23シーズンのUEFAネーションズリーグの成績によってプレーオフ出場の可能性も消滅している。2大会連続の本大会出場とはならず、来年から始まる新シーズンのUEFAネーションズリーグに向けて準備を進めていく。
【得点者】
1-0 41分 エニス・バルディ(北マケドニア代表)
1-1 59分 ヤニ・アタナソフ(OG/イングランド代表)
By サッカーキング編集部
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