U-17日本代表はスペインに敗れW杯ベスト8ならず [写真]=Getty Images
FIFA U-17ワールドカップインドネシア2023・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が20日に行われ、U-17スペイン代表とU-17日本代表が対戦した。
グループD最終節でセネガルを2-0で下した若き日本代表は、2勝1敗・勝ち点「6」で3位チームの成績上位4カ国に入り、3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。ベスト8進出をかけて対戦するのはU-17スペイン代表。今大会はマリ、ウズベキスタン、カナダと同居したグループBを2勝1分無敗で首位通過している。日本はセネガル戦からスタメンを2名変更。3試合連続ゴール中の高岡伶颯はベンチスタートとなっている。
試合の均衡が破れたのは8分、序盤からボール保持率を高めていたスペインは、中盤を突破したフアン・エルナンデスがボックス手前左から中央へパスを送ると、マルク・ギウがこれをスルー。ボールを収めたキム・ジュニエンが右足でゴール左下隅に流し込み先制に成功した。出鼻を挫かれた日本は11分に名和田我空がボックス内でシュートを放つも、これは枠の右へ外れる。
16分には前線でのボール奪取から名和田がミドルシュートを放つも相手GKが好セーブ。23分には柴田翔太郎との連携で右サイドの敵陣深くへ侵入した佐藤龍之介が中央へクロスを供給するも、惜しくも味方に合わせることはできなかった。その後も攻勢を強める日本は40分、右サイドでボールをキープした佐藤が中央へパスを送ると、これを受けた名和田がボックス手前で右足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さり、試合を振り出しに戻した。
その後は一進一退の攻防が続くも互いに追加点を奪えず。前半はこのまま1-1で終了した。
後半の序盤はスペインにボールを握られる時間が続くも、日本も中央を固めた粘り強い守備で決定的なシュートを打たせない。しかし、スペインの素早い切り替えに苦戦し、なかなか効果的な攻撃を繰り出すことができない。流れを変えたい日本は61分、最前線の井上愛簾に代えて“絶好調”の高岡を投入し状況の打開を図る。63分には左サイドを崩されグラウンダーのクロスを供給されるも、本多康太郎が身体を張った好対応を見せた。
71分、スペインは途中出場のイゴール・オヨノがボックス内右へドリブルで侵入し、中央へグラウンダーのクロスを供給。こぼれ球をこちらも途中出場のパウロ・イアゴが狙ったが、シュートはクロスバーに直撃した。続く74分には中盤の低い位置でボールを受けたジュニエンがDFラインの背後へ絶妙なスルーパスを供給。抜け出したギウがGK後藤亘との1対1を制し、スペインが勝ち越しに成功した。
追いつきたい日本は終盤にかけて敵陣内でのプレー時間を増やしていくが、最終局面でスペイン守備陣を崩しきれず、なかなか決定的なシュートを放つことができない。試合はこのまま2-1で終了し、日本はベスト16で大会を去ることとなった。勝利したスペインは24日に行われる準々決勝でU-17ドイツ代表vsU-17アメリカ代表の勝者と対戦する。
【スコア】
U-17スペイン代表 2-1 U-17日本代表
【得点者】
1-0 8分 キム・ジュニエン(U-17スペイン代表)
1-1 40分 名和田我空(U-17日本代表)
2-1 74分 マルク・ギウ(U-17スペイン代表)
【スターティングメンバー】
U-17日本代表(4-2-3-1)
GK:後藤亘
DF:柴田翔太郎、本多康太郎、土屋櫂大、小杉啓太
MF:山本丈偉(68分 矢田龍之介)、中島洋太朗(78分 徳田誉)、佐藤龍之介、名和田我空(68分 道脇豊)、吉永夢希(78分 松本遥翔)
FW:井上愛簾(61分 高岡伶颯)
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By サッカーキング編集部
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