ロメロがコーナーキックから先制点も… [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第15節が7日に行われ、トッテナムとウェストハムが対戦した。
12月に入ってプレミアリーグはタイトな日程で進行する。今季のトッテナムはプレミアリーグ開幕10試合を8勝2分と無敗で駆け抜けていたものの、以降はチェルシー、ウルヴァーハンプトン、アストン・ヴィラに3連敗を喫した。前節のマンチェスター・シティ戦は撃ち合いの末に3-3のドローで終え、連敗を3つでストップ。今節はホームで5試合ぶりの勝利を目指す。一方、ウェストハムはヨーロッパリーグ(EL)と並行して戦うシーズンながら、現在は3戦負けなしと悪くない成績をキープ。6勝3分5敗という成績の中、『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』に乗り込んだ。
トッテナムはイヴ・ビスマ、デヤン・クルゼフスキ、ソン・フンミンといった面々がスターティングメンバーに名を連ねた。最終ラインには3試合の出場停止から戻ってきたクリスティアン・ロメロが入っている。一方のウェストハムはクル・ズマ、ルーカス・パケタ、ジャロッド・ボーウェンといった選手たちが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりから、トッテナムが“らしさ”溢れる前線へのプレッシャーでチャンスを作り出す。開始30秒ほど、敵陣左サイドでボールを奪ったデスティニー・ウドジェが中央へ繋ぐと、待っていたソン・フンミンがスルーパスを送り、抜け出したクルゼフスキがボックスへ侵入。ここは飛び出してきたGKウカシュ・ファビアンスキに阻まれて先制点とはならない。
その後もトッテナムが敵陣へ押し込んで攻撃に出る時間を増やすと、11分には右コーナーキックを獲得。ペドロ・ポロが右足でゴール側から逃げていくボールを放り込むと、ボックス内で競り勝ったロメロがヘディングシュートを沈めた。出場停止明けのロメロがセットプレーで強さを見せ、トッテナムがホームで先手を取った。
先手を取ったトッテナムは主導権を明け渡すことなく、ソン・フンミン、ジオヴァニ・ロ・チェルソ、ビスマらがゴールに迫るシーンを作るが、追加点を挙げるには至らない。ウェストハムとしてはなかなかビッグチャンスを作り出すことができず、前半はトッテナムの1点リードで終了した。
後半に入るとウェストハムが反撃をスタート。52分、敵陣中央でボーウェンからのパスを引き取ったモハメド・クドゥスが左足でミドルシュートを放つ。こぼれ球がボーウェンの前に流れると、GKグリエルモ・ヴィカーリオとの1対1を冷静に制した。ボーウェンのプレミアリーグで出場したアウェイゲーム7試合連続ゴールで、ウェストハムが試合を振り出しに戻している。
前半とは対照的に、後半はウェストハムがフィニッシュまで持ち込むシーンを増やす。トッテナムとしてはやや苦しい展開を強いられたものの、70分には右サイドからのシンプルな攻撃でチャンス構築。大外に開いたポロが右足でクロスボールを蹴り込むと、途中出場していたリチャーリソンがボックス中央でバックステップを踏み、このボールに反応。フリーでヘディングシュートを狙ったが、シュートは枠を捉えきれなかった。
対するウェストハムは74分、GKファビアンスキの蹴ったフィードは敵陣で回収されたものの、ウドジェがGKヴィカーリオへ下げたバックパスをボーウェンが狙う。慌てて処理したGKヴィカーリオは何とか先にボールに触ったものの、こぼれ球に詰めたジェームズ・ウォード・プラウズが左足でフィニッシュ。右ポストに当たった跳ね返りを自ら押し込み、ウェストハムが逆転に成功した。
試合終盤にはトッテナムの“エース”であるソン・フンミンが負傷交代するアクシデントが発生。今後に向けて不安が残る出来事も発生してしまった。
試合はこのままタイムアップ。トッテナムとしては9試合連続で先制点を挙げながらも、直近の敗れた試合と同様に追加点を奪うことができず、今季4度目の逆転負けを喫した。プレミアリーグでのホーム3連敗は2008年以来となっている。一方のウェストハムはこれで4戦負けなしに。3勝1分と安定して勝ち点を積み上げることに成功している。
次節は10日に行われ、トッテナムはホームでニューカッスルと、ウェストハムは敵地でフルアムと対戦する。
【スコア】
トッテナム 1-2 ウェストハム
【得点者】
1-0 11分 クリスティアン・ロメロ(トッテナム)
1-1 52分 ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)
1-2 74分 ジェームズ・ウォード・プラウズ(ウェストハム)
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By サッカーキング編集部
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