人種差別被害に遭った(左)ギマランイスと(右)ウィロック [写真]=Getty Images
ニューカッスルは5日、ブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスとイングランド人MFジョー・ウィロックに関する声明を発表した。
プレミアリーグ第11節が現地時間4日に行われ、ニューカッスルは本拠地『セント・ジェームズ・パーク』でアーセナルと対戦。試合は序盤から一進一退の攻防が続き、激しい接触プレーが多発する白熱した展開に。スコアレスで迎えた64分、ニューカッスルはウィロックの左クロスでチャンスを作ると、ゴール前の混戦から最後はアンソニー・ゴードンが押し込み先制に成功。その後はリードを守り抜き、1-0の完封勝利を収めた。
アーセナルに今シーズンのリーグ戦における初黒星をつけたニューカッスルだが、試合後にギマランイスとウィロックの2選手がインターネット上で人種差別の被害に遭っていたようだ。クラブは声明にて当該の事象を非難しつつ、2選手へのサポートの意思および加害者の特定に協力する姿勢を強調した。
「ニューカッスルは、土曜日のアーセナル戦の勝利後にソーシャルメディアを通じてブルーノ・ギマランイスとジョー・ウィロックに送られた人種差別的虐待を強く非難する。我々のメッセージは明確だ。サッカーにも社会にも人種差別が入り込む余地はない。我々はブルーノとジョーへ支援を提供する。そのうえで、関係当局やソーシャルメディアのプラットフォームと協力して責任者を特定し、その責任を追求していく」
また、対戦相手だったアーセナルもクラブの公式X(@Arsenal)にてこの件に関して言及。「我々はあらゆる形態の差別を非難し、断固とした対抗措置を取るつもりだ。憎悪に満ちたメッセージを発信したと特定できた人物に対しては、可能な限り強力な措置を適用する」と発表している。
なお、この試合の決勝ゴールの場面をめぐっては、ウィロックのクロス直前にボールがゴールラインを割っていた可能性や、ニューカッスルのFWジョエリントンが競り合いの際にアーセナルのDFガブリエウ・マガリャンイスを両手で押した可能性などが指摘されている。長時間に及ぶVARでの確認作業の結果ゴールは認められたものの、アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は試合後に当該の判定を猛批判。アーセナルも現地時間5日に、指揮官のコメントを支持する声明文を発表している。
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By サッカーキング編集部
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