2019.09.14

“EU離脱”を懸けた2位争いは大番狂わせの予感!?【CL/グループB】

[写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 誰が見ても「2強と2弱」の構図は明らかだ。ドイツ王者のバイエルンと、昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)準優勝チームのトッテナムが順当に勝ち抜けるだろう。それで間違いない……のだが、「2強」のグループには思わぬ落とし穴があったりするものだ。


 バイエルンとトッテナムが有力視されるのは当然である。他の2チームとは戦力差があり過ぎる。特にバイエルンは、夏の大々的な“衣替え”が実りをもたらすことだろう。

コウチーニョの加入でウインガー陣の負担は軽減

“ロベリー”が移籍したバイエルンはコウチーニョらを補強し戦力を整えた [写真]=Getty Images

 フランク・リベリー、アリエン・ロッベン、ハメス・ロドリゲス、マッツ・フンメルス等に別れを告げ、代わりにMFフィリペ・コウチーニョ、MFイヴァン・ペリシッチ、DFベンジャマン・パヴァール、DFリュカ・エルナンデスを獲得した。特にコウチーニョの加入は大きかったと思う。

 今季は、否が応でも“ロッベリー”の穴に注目が集まるはずだった。「ロッベリーは去ったが、“ニャブマン”の時代がくる」と、セルジュ・ニャブリとキングスレイ・コマンの両肩にずっしりと重荷がのしかかるはずだった。だがバルセロナからレンタル加入したコウチーニョが注目を一身に浴びてくれたおかげで、ウインガー陣は気楽にプレーできるのだ。

 そしてFWロベルト・レヴァンドフスキの決定力も相変わらずで、彼とトッテナムのFWハリー・ケインのグループ内得点王争いも楽しみだ。バイエルンは11シーズン連続でグループステージを突破しており、彼らがグループで敗退したのは過去に1度しかない(2002-03シーズン)。大々的に戦力補強したドイツの雄が、ここで姿を消すのは想像できない。

トッテナムに付きまとうシーズン序盤の不安

開幕早々にホームでニューカッスルに敗れるなど、トッテナムにも不安要素が [写真]=Getty Images


 そのバイエルンに次いで2位通過が予想されるのが、昨季の準優勝チームであるトッテナムだ。今夏はデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンの流出を食い止めただけでなく、クラブ最高額でフランス代表MFタンギ・エンドンベレを補強し、さらに万能型アタッカーのジオヴァニ・ロ・チェルソもレンタルで連れてきた。それから若いライアン・セセニョンまで加わったことで、昨季と比べて選手層は厚くなった。

 だが、シーズン序盤戦の内容を見ると不安が付きまとう。エリクセンの去就問題に揺れたこともあり、エンジンのかかりが遅いのだ。特に心配なのは、格下のニューカッスルに不覚を取ったホームゲームである。今年4月に移転した本拠地に完全に馴染めておらず、昨シーズンのCL準決勝のアヤックス戦でもホームでは0-1の敗戦を喫していた。

「二強」のうち片一方が全勝すると、もう一方が苦しい2位争いを強いられる場合があるのだ。だからトッテナムは、ホームで勝ち切れない試合が続き、突破が決まっていない状況で第6節の敵地バイエルン戦を迎えることになれば、よもやの敗退もありうる。そうなった場合に、サプライズで2位通過を決めるのはオリンピアコスだろう。

2位争いは英国勢vsギリシャ勢!?

 ギリシャの巨人は、ここ2シーズンこそ国内リーグで優勝から遠ざかっているが、今季は面白いサッカーを展開している。とりわけMFダニエル・ポデンセと新加入のMFマテュー・ヴァルブエナで形成される“170cm未満”の小兵コンビは、変幻自在のテクニックであらゆる角度からチャンスを作り出してしまう。運動量も豊富で、この二人にはどのチームも手を焼くはずだ。

 無論、ツルヴェナ・ズヴェズダにも可能性がないわけではない。昨シーズンのグループステージではホームでリヴァプール相手に大金星を収めているし、ナポリともドローゲームを演じた。だから地の利を活かせれば万一はあるのだが、今季のCL予選では大いに苦戦しており、あまり期待はできないだろう。

 というわけで、番狂わせがあるとしたらトッテナムとオリンピアコスの2位争い。どちらがCLの舞台から先に姿を消すのか注目だ。英国勢なのか、ギリシャ勢なのか……まるでEU離脱の話をしているようだ!

※選手情報、出場試合数、試合結果などは9月14日時点のものです。

(記事/Footmedia)

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