アジア杯準々決勝オーストラリア戦のスターティングメンバー [写真]=Getty Images
大韓サッカー協会(KFA)は11日、3月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選を戦う同国代表メンバー23名を発表した。
16大会ぶりのアジア制覇を目指したAFCアジアカップカタール2023では、準決勝でヨルダン代表に0-2で敗れ、ベスト4敗退に終わっていた韓国代表。終始低調な試合内容が続いたことや、選手間の衝突を回避できなかったことなどが影響し、大会終了後にはユルゲン・クリンスマン監督の解任を決断していた。
2月27日には、U-23韓国代表を率いるファン・ソンホン氏が暫定的に指揮を執ると発表。KFAは遅くとも5月初旬までには正式な監督を招へいする意思を明らかにしているが、今回行われるタイ代表との2連戦は暫定体制で挑むことが決まっていた。
このような状況の中、KFAは3月のインターナショナルマッチウィークを戦うメンバーを発表。キャプテンのMFソン・フンミン(トッテナム/イングランド)を筆頭に、DFキム・ミンジェ(バイエルン/ドイツ)、FWチョ・ギュソン(ミッティラン/デンマーク)といった“常連組”が数多く招集された。JリーグからはGKソン・ボムグン(湘南ベルマーレ/日本)がリスト入り。DFクォン・ギョンウォン(水原FC)、DFキム・ヨングォン(蔚山現代)、DFキム・ジンス(全北現代モータース)といった、かつてJリーグでプレーした選手たちも名を連ねている。
加えて、AFCアジアカップカタール2023の大会期間中に、主将との“内紛”が報じられたMFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン/フランス)もメンバー入り。この“内紛”とは、ヨルダン代表との準決勝前日の夕食時、食事を早く切り上げ卓球に興じた複数の若手選手と、この行動を問題視したソン・フンミンとの間で口論が発生したと報じられたもの。イ・ガンインがソン・フンミンの指を脱臼させるケガを負わせたとされていた。
また、DFイ・ミョンジェ(蔚山現代)、MFチョン・ホヨン(光州FC)、FWチュ・ミンギュ(蔚山現代)の3名は今回がA代表初招集となった。特にチュ・ミンギュは、2021シーズンに在籍していた済州ユナイテッドで22ゴールを挙げ、Kリーグ1で5シーズンぶりとなる韓国人選手の得点王に輝いただけでなく、2023シーズンにも蔚山現代で17ゴールを記録し、2年ぶりの得点王を受賞。韓国代表歴のない選手が得点ランキングの頂点に立つのは初ということもあり、注目を集める存在だったが、33歳で初の代表招集を受けることとなった。
一方で、AFCアジアカップカタール2023の中で右ひざの大ケガに見舞われたGKキム・スンギュ(アル・シャバブ/サウジアラビア)、直近のプレミアリーグ2試合を欠場していたMFファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン/イングランド)らはメンバー外に。その他、AFCアジアカップカタール2023と比較するとDFチョン・スンヒョン(蔚山現代)、MFヤン・ヒョンジュン(セルティック/スコットランド)、FWオ・ヒョンギュ(セルティック/スコットランド)らも今回は招集されなかった。
韓国代表は3月21日にホームで、26日にアウェイで、タイ代表との2連戦に臨む。今回発表された韓国代表のメンバー23名は下記の通り。
■韓国代表
▼GK
ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ/日本)
イ・チャングン(大田ハナシチズン)
チョ・ヒョヌ(蔚山現代)
▼DF
クォン・ギョンウォン(水原FC)
キム・ムンファン(アル・ドゥハイル/カタール)
キム・ミンジェ(バイエルン/ドイツ)
キム・ヨングォン(蔚山現代)
キム・ジンス(全北現代モータース)
ソル・ヨンウ(蔚山現代)
イ・ミョンジェ(蔚山現代)※初招集
チョ・ユミン(シャールジャ/UAE)
▼MF
パク・ジンソプ(全北現代モータース)
ペク・スンホ(バーミンガム/イングランド)
ソン・フンミン(トッテナム/イングランド)
ウム・ウォンサン(蔚山現代)
イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン/フランス)
イ・ジェソン(マインツ/ドイツ)
チョン・ウヨン(シュトゥットガルト/ドイツ)
チョン・ホヨン(光州FC)※初招集
ホン・ヒョンソク(ヘント/ベルギー)
ファン・インボム(ツルヴェナ・ズヴェズダ/セルビア)
▼FW
チョ・ギュソン(ミッティラン/デンマーク)
チュ・ミンギュ(蔚山現代)※初招集
By サッカーキング編集部
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