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【アジア最前線:韓国 #7】異例のシーズンを終えたKリーグ。現地記者は日本人選手をどう見た?

[写真]=Getty Images

2020年のKリーグを彩った選手たち

 2020年が終わろうとしているが、今年もKリーグではさまざまな出来事が起きた。

 新型コロナウイルス感染症の脅威のなか、世界に先駆けてリーグが開幕。当初の3月1日開幕予定から約2カ月遅れの5月8日に2020年シーズンをスタートし、11月までに全日程を終えた。2020シーズンの国内王者となったのは、全北現代モータースだ。Kリーグ1とFAカップを制し、史上初のKリーグ4連覇と国内2冠を達成した。

 AFCチャンピオンズリーグでは波紋を呼んだVAR判定もあったが、蔚山現代が2012年以来2度目の王者に。来季のACLは上記2チームに加え、リーグ3位の浦項スティーラースが本戦にストレートイン。5位の大邱FCがプレーオフ出場権を獲得した。2部降格組は尚州尚武と釜山アイパークの2チーム。1部昇格組は済州ユナイテッドFCと水原FCの2チームとなった。

 もう一つ気になるのは、今季Kリーグでプレーした日本人選手の成績だろう。

 まずは全北現代の邦本宣裕。今年1月に慶南FCから全北現代に移籍し、チームの2冠達成に貢献した邦本について、サッカー専門誌『FourFourTwo KOREA』のリュ・チョン編集長はこう語る。

「移籍直後はある程度適応期間が必要だったが、後半戦から持ち味が少しずつ出始めた。昨季より不足していた全北現代の創造性を邦本が補完した。邦本はどんな状況でもボールを前に送る特別な能力がある。今季Kリーグで最も強い左足を持った選手だと評価できる」

 ただ、リーグ25試合2ゴール1アシストの記録は、2シーズン在籍した慶南FC時代を含め最も少ない数字に。カタールでのACLも負傷のため登録メンバーを外れ、チームメイトよりも一足早いシーズン閉幕となった。

 次に、大邱FCの西翼(登録名は“ツバサ”)だ。昨季はヒザの前十字靱帯断裂で長期離脱を強いられ、わずか13試合の出場に終わったが、ケガから癒えた今季は完全復活。リーグ24試合で3アシストを挙げた。『FourFourTwo KOREA』のリュ編集長の評価はこうだ。

「Kリーグ最速のカウンターを駆使する大邱の中心に、ツバサがいる。ボール奪取時には、瞬間的に最善の選択を下せる選手だ。ツバサは熾烈な中盤で生き残る術を知っている。ボールを保持していないときも影響力を見せられるのは簡単なことではない」

 Kリーグ2では水原FCの石田雅俊(登録名は“マサ”)が躍動。27試合で10ゴール4アシストを記録し、チームの5年ぶり1部昇格に貢献した。そんな彼を、スポーツ&芸能メディア『スポータル・コリア』のキム・ソンジン記者も高く評価している。

「攻撃的なMFながら、中央とサイドを行き来する豊富な運動量が目立った。サイドから中央に切れ込み、鋭いパスで守備を崩すなど、攻撃陣のシュートチャンスを作り出した。正確なシュートも目立ち多くのゴールを決めるなど、水原FCの攻撃を主導した」

 そして今季Kリーグを総括するうえで、かつてJリーグでもプレーした在日コリアンの北朝鮮代表FWアン・ビョンジュンを取り上げないわけにはいかない。

 今季は26試合で21ゴール4アシストと圧巻の数字を残し、Kリーグ2の得点王と最優秀選手を受賞。さらには、韓国サッカー協会(KFA)の選ぶ「今年の最優秀選手賞」でも、ソン・フンミン(トッテナム)、ソン・ジュンホ(全北現代)に次ぐ3位に入った。

 そんな彼には、「FWに必要な要素をすべて兼ね備えている」(『スポータル・コリア』キム記者)、「今季のKリーグ1Kリーグ2をひっくるめて最も見応えのある選手だった」(『FourFourTwo KOREA』リュ編集長)と、現地記者も絶賛の声を寄せている。

 現地報道では2021年2月末から3月初めまでの開幕が有力な来季のKリーグ。2021年シーズンは一体どんな展開が待っているのだろうか。

文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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