1ゴール・1アシストを記録したMF青木亮太 [写真]=金田慎平
2024明治安田J1リーグ第29節が1日に行われ、北海道コンサドーレ札幌と川崎フロンターレが対戦した。
リーグ戦直近5試合で3勝1分1敗の北海道コンサドーレ札幌。未だに最下位ではあるものの、サガン鳥栖、ジュビロ磐田との“6ポイントマッチ”で今シーズン初の連勝を達成し、奇跡の残留の予感が芽生え始めた。今夏に大型補強を敢行した中、3連勝に向けてCBパク・ミンギュやMF大﨑玲央ら守備陣の新戦力に期待がかかる。
対する川崎フロンターレも、中止となった浦和レッズ戦を除き、リーグ戦直近5試合で3勝1分1敗と復調の兆し。今シーズンは残留争いに巻き込まれるなど、苦しい戦いを余儀なくされているものの、CB高井幸大のフル代表初招集という良いニュースの勢いに乗り、敵地で勝利を収めたいところだ。
試合は戦前の予想通り、序盤から互いがゴールに迫るシーンを作った中、川崎が敵陣でボールを保持する時間が増えていく。攻守のトランジションで相手を上回り、ハーフコートゲームの様相に。札幌FWスパチョークの単独カウンターを喰らいかけた場面でも、高井の危機察知能力が冴え渡り、主導権を渡さない。
スコアレスで折り返した後半、ここまで押し込まれ気味だった札幌がチャンスを作る。53分にCBパク・ミンギュが意表を突いたオーバーラップでバイタルエリア付近でフリーとなり、ワン・ツーを駆使してエリア内に侵入。最後はラストパスを受けたFW鈴木武蔵が強烈な右足のシュートを放ったが、これは川崎GKチョン・ソンリョンの好守に遭った。
川崎も65分、MF大島僚太が持ち味のキック制度を活かしたサイドチェンジから、大外で構えていた右SBファンウェルメスケルケン際がマイナスの折り返し。これに反応したFW家長昭博がエリア内で右足を振り抜くも、今度は札幌GK菅野孝憲がファインセーブを披露した。
一進一退の攻防が続いた中で70分、スコアを動かしたのは札幌だった。今度はCB髙尾瑠が右サイドから持ち上がると、そのままバイタルエリアに侵入。FW鈴木らがニアに引っ張ったことで、フリーとなったファーサイドのMF青木亮太にラストパス。これを青木がダイレクトでゴール隅に流し込んだ。
さらに80分、右サイドでボールを受けた青木がクロスをエリア内に供給。完璧に相手DFの背後を取ったFW鈴木がドンピシャのヘディングシュート。勝利を大きく手繰り寄せる追加点となった。試合はこのまま2-0でタイムアップ。青木の1ゴール1アシストの活躍もあり、3連勝を達成した札幌がついに最下位脱出。先に今節を終えている残留圏の17位湘南ベルマーレとの勝ち点差は『7』と変わらずだが、良い雰囲気で代表ウィークに突入した。反対に、川崎は2連敗となっている。
次節は、両チームともにルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝を挟み、札幌が東京ヴェルディと川崎はサガン鳥栖と対戦する。
【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 2-0 川崎フロンターレ
【得点者】
1-0 71分 青木亮太(札幌)
2-0 80分 鈴木武蔵(札幌)
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By サッカーキング編集部
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