昨季のJ1王者・神戸は佐々木のゴールで柏を破る [写真]=兼子愼一郎
天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会・ラウンド16(4回戦)が21日に各地で行われ、準々決勝へ進む8チームが決定した。
ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズは天皇杯で3年連続の顔合わせに。過去2年の大会は甲府に軍配が上がっていたなか、この試合も29分に三沢直人のヘディングシュートが決まって甲府が先手を取る。だが、鹿島も前半アディショナルタイム、敵陣へ流れたルーズボールを見逃さなかった藤井智也が右足で1対1を仕留め、試合は振り出しに。後半は鈴木優磨や名古新太郎ら主力を送り出した鹿島が主導権を握るも、次の1点は生まれない。このまま延長戦に入るかと思われたが、89分には右コーナーキックから植田直通がヘディングシュートで決勝弾。試合はこのままタイムアップを迎え、2-1で鹿島がリベンジを達成した。
J2リーグで昇格争いに参戦しているV・ファーレン長崎は、横浜F・マリノスをホームに迎えた。立ち上がりから横浜FMが主導権を握り、植中朝日を中心に数々のチャンスを作りながらも仕留められずにいると、58分にはフアンマ・デルガドがボレーシュートを沈めて長崎が先手を取る。横浜FMも天野純のシュートで同点に追いつき、試合は終盤に向かったものの、長崎は後半アディショナルタイムに入ると、マテウス・ジェズスが見事なファーストタッチから右足で勝ち越し弾。だが、試合はこのままでは終わらず、90+8分に西村拓真、90+10分に植中のゴールで横浜FMが3-2と逆転。2回戦、3回戦に続き土壇場の勝負強さを見せた横浜FMが、準々決勝行きの切符を掴み取った。
5大会ぶりの天皇杯優勝を目指す、J1王者のヴィッセル神戸は、敵地で柏レイソルと激突。立ち上がりの時間に飯野七聖からの折り返しを佐々木大樹が押し込んで神戸が先制すると、最後までこれ以上スコアは動かず、タイムアップの笛が吹かれた。サンフレッチェ広島は、トルガイ・アルスランと加藤陸次樹のゴールにより、愛媛FCを2-0で破っている。
J2に身を置くチームから準々決勝入りを決めたのは2チーム。レノファ山口FCは6分に若月大和、11分に山本駿亮がゴールを奪い、早い時間帯でリードを奪うと、サガン鳥栖の反撃を無失点に抑え、2-0と完勝を飾っている。ジェフユナイテッド千葉は、前半終了間際に品田愛斗が挙げた1点を守り切り、北海道コンサドーレ札幌を1-0で下した。
天皇杯・ラウンド16の結果一覧は下記の通り。なお、準々決勝は9月18日の開催予定で、予備日が同11日と25日に設定されている。
◼︎ラウンド16・試合結果
V・ファーレン長崎(J2) 2-3 横浜F・マリノス(J1)
サガン鳥栖(J1) 0-2 レノファ山口FC(J2)
サンフレッチェ広島(J1) 2-0 愛媛FC(J2)
ガンバ大阪(J1) 3-2 湘南ベルマーレ(J1)
ヴァンフォーレ甲府(J2) 1-2 鹿島アントラーズ(J1)
柏レイソル(J1) 0-1 ヴィッセル神戸(J1)
京都サンガF.C.(J1) 2-0 大分トリニータ(J2)
ジェフユナイテッド千葉(J2) 1-0 北海道コンサドーレ札幌(J1)
◼︎準々決勝・試合結果
▼9月18日(水)
横浜F・マリノス vs レノファ山口FC
サンフレッチェ広島 vs ガンバ大阪
鹿島アントラーズ vs ヴィッセル神戸
京都サンガF.C. vs ジェフユナイテッド千葉
By サッカーキング編集部
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