横浜FMでのラストマッチとなったマスカット監督 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループG第6節が13日に行われ、横浜F・マリノス(日本)と山東泰山(中国)が対戦した。
クラブ初のACL制覇に向け、ここまで3勝2敗の勝ち点「9」でグループ3位につける横浜FM。自力での決勝トーナメント進出には勝利が絶対条件のなか、先発に今シーズンのJ1得点王であるブラジル人FWアンデルソン・ロペスらを起用し、今季限りでの退任が発表されたケヴィン・マスカット監督のもと、首位・山東泰山を迎え撃った。
試合は、序盤から横浜FMがボールを握ってリズムを支配する。対する山東泰山は、5バックを中心に堅いブロックを形成し、両者大きなチャンスを作れないこう着状態が続く。
23分には、吉尾海夏が斜めに差し込んだパスをピッチ中央で受けたエウベルが、ターンから前を向きゴールから離れた位置で右足を振り抜く。強烈なシュートは枠を捉えたものの、GKの正面へと飛んでしまい処理された。
果敢にゴールへと迫る横浜FMは、35分に右サイドで松原健の縦パスを受けたヤン・マテウスが、華麗なターンでDFを突破してピッチ中央に持ち運ぶ。そのままボックス内にオーバーラップしてきた松原に繋ぐと、カットインから左足でシュートを放つが、ボールは力なくゴールの右に外れてしまった。
山東泰山も、41分に左サイドで獲得したスローインの流れから、横浜FMのクリアを拾ったセンターバックのジャジソンが、胸トラップから右足でミドルシュートを放つ。ボールは渡辺皓太に当たり、GKの一森純が逆をとられる形となったが、わずかにゴールマウスから逸れて事なきを得た。
すると前半アディショナルタイム、角田涼太朗のフィードを受けたY・マテウスが、左足で相手DFのギャップを通すスルーパスを供給。裏に抜け出したエウベルが確実にゴールへと流し込み、横浜FMが貴重な先制点を奪った。
攻勢を強める横浜FMは、57分にドリブルで持ち出した角田が鋭い縦パスを入れると、ボールを受けた渡辺がペナルティエリア右角にスプリントしてきたY・マテウスに繋ぐ。そのままポケットに切り込み、グランダーで折り返すと、ゴール正面にポジションを取っていたA・ロペスが押し込み、大きな追加点を獲得した。
さらに64分には、自陣で横浜FMがボールを奪うと、細かいパスを織り交ぜながら素早く前線へと展開。ピッチ中央でエウベルがDFを1枚剥がして突破すると、グランダーのスルーパスに反応したY・マテウスが、GKの立ち位置を見逃さず芸術的なループシュートを蹴り込む。ボールはネットに吸い込まれ、横浜FMが3点目を挙げた。
結局、そのまま試合は3-0で終了して横浜FMが勝利。マスカット監督ラストマッチを白星で終え、有終の美を飾った。グループ首位での決勝トーナメント進出を決めた横浜FMは、来年2月に行われるラウンド16へと駒を進めている。
【得点者】
1-0 45+4分 エウベル(横浜FM)
2-0 57分 アンデルソン・ロペス(横浜FM)
3-0 64分 ヤン・マテウス(横浜FM)
By サッカーキング編集部
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