先制点を決めた遠野大弥(写真は7月の横浜FM戦)[写真]=金田慎平
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループI第6節が12日に行われ、川崎フロンターレ(日本)と蔚山現代(韓国)が対戦した。
クラブ初のACL制覇に向け、ここまで5戦全勝の勝ち点「15」でグループ首位に立つ川崎F。すでに決勝トーナメント進出が確定していることに加え、3日前には天皇杯決勝で、PK戦までもつれる死闘を演じたこともあり、今節はサブ組中心のメンバー編成に。前節のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦からスタメンを10名入れ替え勝利を目指す。
試合は、序盤から蔚山現代が果敢に攻勢を仕掛ける。7分に右サイドバックのキム・テファンがサイドを抜け出すと、オム・ウォンサンとのパス交換からライン側でクロスを送る。川崎Fも懸命にクリアを試みるが、ヘディングのセカンドボールを拾ったグスタフ・ルドヴィグソンが、混戦を抜け出し左足でシュート。しかし、川崎FのGK上福元直人が体を張ってブロックした。
押し込まれる時間が続いた川崎Fだったが、17分に中盤でボールを持った瀬古樹が素早く前線にフィードを供給。パスを受けた瀬川祐輔が、キープしながらゴール前にボールを送ると、山田新がダイレクトで合わせる。シュートは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を遠野大弥が押し込み、川崎Fが先制に成功した。
31分には、相手のロングボールを松長根悠仁がヘディングで競り勝ち、前線にパスを繋ぐと、その流れから右サイドでボールを持った山田が、グランダーで中にクロスを送る。瀬川のシュートはGKに防がれるが、こぼれ球に反応した名願斗哉が倒れ込みながら瀬古にパスを渡すと、鋭い切り返しから左足でネットを揺らし、川崎Fが追加点を奪った。
追いつきたい蔚山現代も、44分に右サイド深くでフリーキックを獲得すると、川崎Fの準備が整う前に素早くリスタート。オム・ウォンサンの低いクロスは、川崎の山田に当たると、ゴール前で待っていたアーダーム・マルティンが頭で押し込み、1点を返した。
リードを守りたい川崎Fだったが、後半立ち上がりの53分に、クリアを狙った松長根の蹴り足が相手選手に接触。痛恨のPKを献上してしまうと、キッカーを務めた蔚山現代のアーダーム・マルティンが決め切り、試合は振り出しに戻された。
69分には、蔚山現代が過去に浦和レッズなどで活躍した江坂任を投入。対する川崎Fも82分に家長昭博を投入するなどして得点を狙うが、最後まで互いにゴールは生まれず。結局、試合は2-2で終了し、川崎Fはドローで年内ラストマッチを終えた。すでに決勝トーナメント進出が確定している川崎Fは、来年2月に行われるラウンド16へと臨む。
【スコア】
川崎フロンターレ 2-2 蔚山現代
【得点者】
1-0 17分 遠野大弥(川崎F)
2-0 31分 瀬古樹(川崎F)
2-1 44分 アーダーム・マルティン(蔚山現代)
2-2 53分 アーダーム・マルティン(PK/蔚山現代)
By サッカーキング編集部
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