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【僕が、私が好きな本田圭佑】又吉直樹「“サッカー漫画の主人公”みたいな存在」

2012.09.30

サッカー好きで知られるアスリート、漫画家、脚本家、俳優、アイドルから見た本田圭佑の魅力に迫る。
Interview and text by Yusuke ASANO Photo by Masahi ADACHI

又吉直樹

 

  本田選手の存在を強く意識したのは南アフリカ・ワールドカップですね。大会前から周りのサッカー好きに「すげー奴がいる」って話を聞いて、実際、すごく個性が強くて、日本人では珍しいタイプの、“サッカー漫画の主人公”みたいな存在じゃないですか。まず、当たり負けせえへんし。うまい選手はもちろん好きなんですけど、僕はやっぱり、何か一つ飛び抜けていたり、スケールのデカい選手が好きで、本田選手はまさしくそんな選手。「すごい選手が出てきたな」って思いました。

 サッカー漫画のヒーローという話でいうと、自分が主人公で、全部演出して、最高に気持ちの良い状況で最高のプレーをするために舞台を整えて、それを楽しむっていうのは子供の頃はみんなやっていたことだと思うんですよ。で、僕が勝手に感じていることなんですけど、それを大人になってもやっている本田選手って、男としては最高に惹かれると思うんですよね。

 最終予選でも得点をもっと取ってほしいです。正直、今はどこでもプレーしそうじゃないですか。本人は望んでいることではないかもしれませんが、1トップもできると思いますし、トップ下や、もちろんボランチも。どこでやっても絶対にキーマンになりますよね、ボールをキープできるので。日本代表が、もっともっと“本田のチーム”ってなればいいなって思います。

 でも、結局、本田選手が求められているのは全部なんでしょうね。一番目立って、一番個性を発揮して。精神的な強さもありますからね。点も取らなアカンし、キープもせなアカンし、本当に全部を期待される選手なんですよね。

 何よりスター選手がかっこ良くゴールを決める瞬間を見るのが一番面白いですし、それがサッカーの醍醐味。本田選手のプレーを追っていれば、その醍醐味を味わえる可能性が間違いなく増えると思います。

又吉直樹さん(お笑い芸人)
1980年6月2日生まれ。人気お笑いコンビ『ピース』でボケを担当。キングオブコント2010準優勝、M-1グランプリ2010で4位に輝いた実力派芸人。小学生で始めたサッカーでは、高校時代に関西の強豪・北陽高校でインターハイに出場した経歴を持つ。また、本格小説デビュー作「火花」が第153回芥川賞を受賞。お笑い芸人では初めての受賞となった。

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