2012.08.02

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が経済ではなくサッカーで実現することの幸せ

ワールドサッカーキング 2012.08.16(No.226)掲載]
香川真司

 初めて訪れた上海は、成長を続ける中国の勢いや自信、ひずみや混沌までも包み隠さず具現化したような、パワフルでエネルギッシュな大都市でした。

 かつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と評されながら、今や落日の時を過ごす我々に代わり、東アジアの主役はこの人たちに移ったのか……。スタンドを埋めた中国の人々の活気に、そんな焦りも覚えます。

 彼らが見守るのは、10数億の年俸でディディエ・ドログバやニコラス・アネルカを呼び寄せた“ビッグクラブ”、上海申花の親善試合。その相手を務めるのは、市場開拓たるワールドツアーの地に東京ではなく上海を選んだマンチェスター・ユナイテッドです。

 この20年あまりで逆転した彼我の経済力が、サッカーにおいても露骨な差を生みつつある現状。不安と寂しさを募らせていた時、その気持を吹き払うように「26番」がゴールを決めたのです。「失われた20年」の果てに、海外から大物選手や人気クラブを招くことは難しくなりました。でもその代わり、これほどの才能を自ら生み出せる国になったことを誇るべきでしょう。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が、経済ではなくサッカーで実現することのほうが、幸せなような気がします。

「ワールドサッカーキング」編集長 前田 拓(@otsumamiking

wsk
ワールドサッカーキング
0816号 8月2日(木)発売 定価:570円

 今回の特集は、新シーズンの主役候補をテーマ別にフォーカスした「2012-13シーズンの『メインキャスト』」です。

 ヨーロッパの主要リーグが開幕する8月――。今年も選手たちの活躍に胸躍らせる季節がやって来ました。この夏に所属クラブを変えた者、2年目のジンクスに挑む者、失意の昨シーズンから再起を図る者……、その境遇は選手によって様々ですが、抱く思いは一つ。誰もが来たる新シーズンでの飛躍を心に誓っています。今回は2012-13シーズンの主役候補152人を一挙紹介。開幕前に注目タレントを総ざらいにしておきましょう。

 その他、インテル、ユヴェントス、レアル・マドリー、バルセロナのキャンプ・リポート、ロンドン・オリンピック出場16カ国のメンバーリストを収録。特別付録はマンチェスター・ユナイテッドとブラジル代表のネイマールのWSKスペシャル・ポスターです。

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