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【インタビュー】メズート・エジル「軽やかな旋律よ、再び」

2012.01.20

ワールドサッカーキング 2012.02.02(No.205)掲載]
レアル・マドリーは開幕から快進撃を続け、首位に立っている。しかし、メズート・エジルは予想外の不調に悩まされ、昨シーズンほどのパフォーマンスを見せられないでいる。“フットボールのモーツァルト”と賞賛された軽やかな旋律を再びピッチで奏でるべく、彼は復活の瞬間を狙っている。
オジル

インタビュー・文=ホセ・フェリックス・ディアス・フェルナンデス 翻訳・構成=高山 港

 2010年夏にレアル・マドリーの一員となったメズート・エジルのプレーは、リーガ・エスパニョーラに大きな衝撃をもたらした。創造性に満ちたそのスタイルはかつてのレジェンドプレーヤー、ジネディーヌ・ジダンと比較され、世界中のサッカーファンがピッチ上で繰り出されるファンタジーに魅了された。エジルはシーズンを通じてレギュラーとしてプレーし、公式戦合計で53試合に出場。10ゴールを記録した上、ヨーロッパ最多となる26アシストを記録してジョゼ・モウリーニョの期待に応えた。そして、その華麗なパフォーマンスから「フットボールのモーツァルト」と称され、R・マドリーの未来を担う新司令塔として注目を集めた。

 しかし背番号を23から10に変更して臨んだ今シーズン、エジルのパフォーマンスは、昨シーズンの衝撃的な活躍から比べるとやや物足りないように見える。カカーの復調があるとはいえベンチスタートの試合もあり、絶対的な立場ではなくなっているのだ。アシストは5つ記録しているが、リーガではいまだノーゴールが続く。それでも、彼自身は「すぐに本来のパフォーマンスを取り戻せる」と、現在の状態は一過性であることを強調している。若きファンタジスタは、R・マドリーを栄光に導くべく、後半戦での完全復活を力強く誓った。

バルサとの間に力の差はない

R・マドリーでの2シーズン目を過ごしているところだけど、昨シーズンと比較すると君のプレースタイルが少し変わったように思える。

エジル 確かに、昨シーズンに比べてディフェンス面にも気を配るようになった。現代サッカーでは、ピッチに立つ全員が守備をするよう求められるからね。でも、ボールを持った時の動きは何も制限されていないよ。攻撃に入った時は、昨シーズンと同じく自由に動けるようになっている。そして実際のところ、昨シーズンよりも攻撃面の動きが増えていることも確かだ。今シーズンは攻撃志向が更に強くなっているからね。昨シーズンに比べてはるかに質の高いサッカーをしていると思うよ。

昨シーズンと比べて、何がどう変わったのかな?

エジル 選手間の相互理解が深まったことは間違いない。1年間一緒に戦って、お互いのプレーを理解し合えるようになったんだ。それに、選手全員がモウリーニョ監督の考えをより深く理解するようにもなっている。彼が僕らに、そしてチームに何を望んでいるのか、今の僕らはほぼ完璧に分かっている。すべてがシンプルに、そして簡単に機能するようになっているんだ。

エジル
昨シーズンの活躍によりわずか1年でR・マドリーの司令塔に定着したエジル。今シーズンは背番号10を背負う

確かに、成績を見ると攻守両面で特出した数字を残している。

エジル 17試合終了時点での総得点数はリーグトップの61、失点16はバルサに次いで少ない数字だ。モウリーニョが言っているように、他の国でプレーしていたら間違いなく圧倒的な強さでリーグ制覇を成し遂げているはずだ。まあ、リーガで戦っている限り、バルサを倒さなければタイトルは獲得できないんだけどね。いずれにしても、今のマドリーは素晴らしいチームだよ。

夏の効果的な補強も生かされているようだね。

エジル 確かに大きな成果を上げている。選手層は昨シーズン以上に厚くなった。新戦力もチームにだいぶなじんできたから、後半戦は更に戦力がアップするはずだ。僕らの目標は世界の頂点に立つことであり、そのためには彼らの力がどうしても必要となる。ライバルのバルサから王座を奪還するためには、チーム一丸となって戦う必要があるからね。

バルサの名前が何度か出てきたから、クラシコの話も聞かせてもらおうかな。試合前、ジダンSDは「今のマドリーとバルサの間に実力差はない」と言っていたけど、実際に戦った君自身はどのように感じた?

エジル ジダンの考えと同じだよ。両チームの間に力の差はほとんどない。バルサは数多くのタイトルを手にしたチームで、素晴らしいプレーヤーをそろえている。でも、マドリーも選手の質に関してはバルサに引けを取らない。マドリーとバルサが世界最強の2チームだと言っても差し支えはないだろう。

でも、サンティアゴ・ベルナベウで行われた今シーズン最初のクラシコは1-3の完敗だった。

エジル 敗戦のショックはかなりあるけど、僕らが質の高いサッカーをしていたことは事実だろう? 特に前半はマドリーがゲームを支配していた。後半に入ってからのチャビのゴールで僕らはリズムなかったけど、バルサの力が上だったとは思えない。ジダンの言葉は正しい。バルサとの間に力の差はないと確信している。カンプ・ノウで戦う時にはそれを証明してみせるよ。を崩してしまい、反撃する力も残っていなかったけど、バルサの力が上だったとは思えない。ジダンの言葉は正しい。バルサとの間に力の差はないと確信している。カンプ・ノウで戦う時にはそれを証明してみせるよ。

<続きは ワールドサッカーキング 2012.02.02(No.205)でお楽しみください>

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