2014.07.28

夏休みの読書感想文を書くならこの5冊がオススメ! お子さんやご友人にぜひご紹介ください!!

『サッカーフリークの書店員によるブックレビュー』は、当サイトの運営会社である株式会社フロムワンの企業理念、「日本のサッカー文化の普及啓蒙」を推し進めるためのコーナー。現場のプロフェッショナルたちが、それぞれの視点で、サッカー文化の成熟を促してくれる書籍を取り上げます。

 オススメの書籍を紹介してくれるのは、サッカーを愛してやまない書店員たち。今回のテーマは「書店員一押し! 夏休みに読みたいサッカー書籍」で、明林堂書店の大分本店スタッフ前畑文隆さんが、子供から大人まで楽しめる5冊、夏休みの読書感想文を書けそうなサッカー関連本を案内してくれました。

オススメ 1 ゴールデンキッズ 第1巻(サッカーキング 愛蔵版コミックス)

著者:高橋陽一
出版社:集英社
定価:600円

『ゴールデンキッズ』はもともとは『キャプテン翼』の原点とされる児童向けサッカー小説。ゴマブックスから2008年に出版された『ゴールデンキッズ』の上・下巻、2009年に出版された『ゴールデンキッズ 2』の上・下巻が、ワールドカップ・イヤーの今年、高橋陽一氏自身の絵によりコミック化されました。

 タイトルを英語表記で略すと「GK」。主人公の名前もイニシャルも「GK」な上、ポジションがまさしくGKで、奇しくもGKの活躍が目立ったワールドカップ・ブラジル大会に合わせるように「サッカーキング 愛蔵版コミックス」として刊行されました。マヌエル・ノイアー、ギジェルモ・オチョア、ケイラー・ナバス、セルヒオ・ロメロ、ティム・ハワード、ティム・クルル、そんなGKたちに憧れ、このコミックをきっかけに、GKを目指す子供たちが多く出てくるといいな。

オススメ 2 サッカーボーイズ 13歳 雨上がりのグラウンド

著者:はらだみずき
出版社:角川書店
定価:605円(税込)

 夏休みの書店は毎年恒例の文庫本のお祭りでにぎわっています。その中でも選書されているのがこの作品、『サッカーボーイズ』シリーズの2作目にあたります。主人公の武井遼介をはじめとする登場人物たちの成長を追っており、1作目が12歳の小学生、そして今作が中学1年生、物語はさらに14歳、15歳と続いていきます。

 同年代の中学生にとっては感情移入しやすく、読書感想文の課題図書として最適かと。また我々大人にとっても、細かいゲームの描写はのめり込むこと必至です。

オススメ 3 サッカーデイズ

著者:杉江由次
出版社:白水社
定価:1,728円(税込)

 小学生向け、中学生向けのオススメと続いて、本書は家族で向き合うサッカー物語です。

 小学生の娘が所属するチームで、こともあろうにコーチを任せられることになった著者(父親)によるノンフィクション。どこにでもある日常の情景描写にうなずき、誰もが思っているであろうあれやこれやに共感し、なぜか涙してしまいます。

 サッカー少年・少女を持つ親御さん必読の一冊です。

オススメ 4 銀河のワールドカップ

著者:川端裕人
出版社:集英社
定価:802円

 アニメ『銀河へキックオフ』の原作小説。この作品もジュニア(小学生)世代のサッカーをテーマとしています。

 もともとが『小説すばる』という文芸誌での連載なので挿絵は全くないのにもかかわらず、脳内に残るアニメのイメージでストーリーが自然に映像化されます。いや、アニメを観ていなくても、生き生きとスピード感あふれる文章に引き込まれるはずです。登場する相手選手のそれっぽい名前から実在のプレーヤーを想像して読むのも愉しみの一つです。

 最後に、アニメは少年向けでしたがこれは基本的に大人の読み物です。

オススメ 5 ホームグラウンド

著者:はらだみずき
出版社:本の雑誌社
定価:1,620円(税込)

 今でこそ緑の芝生でサッカーができる環境は増えているが、我々が子供の頃はそうではなかった。芝生の上で思いっきりボールを蹴りたい、という憧れをずっと持っていた。

 そんな夢に応えてくれたのが本書です。

 自由にサッカーができる場所を探していた親子が、高い塀に囲まれた広大な芝生の広場を偶然見つける。持ち主と思しき老人が手招きをしている。サッカーと野球の違いはあるが、映画『フィールド・オブ・ドリームス』を想い出させるシーン……。

 ハッピーで終わる大人のファンタジー小説です。

前畑文隆(まえはた・ふみたか)
明林堂書店 大分本店 スタッフ
明林堂書店は大分県別府市に本社を置く書店チェーンです。