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帰ってきた天才、宇佐美貴史インタビュー「究極を言えばシーズンで100点取りたい」

2013.10.04

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写真=CORACAO 齊藤友也

■新しいスタイルとの出会いがゴール量産の要因
──ドイツから帰国後、文字通りの大活躍です。2年ぶりの日本、J2というリーグに対する印象はどうですか?
 
宇佐美 想像していたより甘くない試合が続いているという感覚です。自分たちと対戦するときの、相手サポーターの人数とか、スタジアムの雰囲気、相手選手の迫力だったり、ガンバに一泡吹かせてやろうという感じで来るので、難しい試合が続いています。想像していたよりもハードなリーグだなという印象です。
 
──しかしその中で宇佐美選手自身は結果を出し続けていますね。

宇佐美 自分自身、やれていないとは思ってないし、やれないとも思っていません。最低限の結果は残せているので、悪くはない、という感じです。

──ドイツでの2年間を経て日本に帰ってきて、ドイツでプレーしていたときよりも手応えのある部分というのはどういうところでしょうか。

宇佐美 今はドイツ時代と同じポジションでやっていないので何とも言えないところはあります。ドイツ時代はサイドで、今は真ん中をやらせてもらっています。そうするとプレッシャーを受ける状況とかも変わってきますし、自分としてはこのポジションでまたイチからスタートしている感じなので。ドイツでやれていたことがこっちでやれているか、というのは意識していません。サイドで張るのと、真ん中でやるのとでは違うかなと。全然違うスタイルなので。

──新しいポジションには戸惑いはありました?

宇佐美 なかったです。むしろそういうポジションでプレーしたいなと思っていました。サイドでプレーするのも魅力ですけど、真ん中で、自分が攻撃を動かしていく流れが作れれば楽しいだろうなと思っていたので。

──以前はボールを持ったときの最初の選択肢がドリブルだったように思いますが、今はシュートを選択する意識が高くなっているように見えます。

宇佐美 意識的にはあんまり変わっていませんよ。ただ、真ん中なので、あんまりドリブルしないようにとかは、自然にやっている感じですね。雑な言い方をすると、なんとなくです。状況状況に合わせて判断しているという感じです。与えてもらっている役割も、ポストになるとか、フィニッシュとか、クロスに入っていくとか、けっこう多いので、それが今はうれしいですし、戸惑いなくやれています。
 
──結果を出し続けているというのは、自信になっていますか?
 
宇佐美 結果というのは、どこのカテゴリー、どのレベルでプレーしようが一番大事なことだと思っています。むしろ結果だけでいいってくらい大事です。1試合に1点ペースで続けていければいいですね。

──自分に対するマークきつくなってきた、というのは感じますか?

宇佐美 試合数を重ねていくにつれて、割と激しく来られたりとか、マークの受け渡しの際に「宇佐美がいったぞ」みたいな声をよく聞くので、ある程度注意されだしているのかなとは思います。

──そういうシチュエーションは燃えますか?

宇佐美 いや、むしろ全然気にしないタイプですね。それを突破してやろうとかも思わないです。力んでいいこともないですし、ビビっていいこともない。そうやってマークされるのは慣れているほうですし、けっこう受け流してやっています。

──日本に戻ってきて良かったと言えますか?

宇佐美 そう思います。これまでは、サイドアタッカーというイメージがあったと思いますし、サイドでボールを持って突破してからのシュート、というのが代名詞みたいなところがありました。でもガンバに帰ってきて、ケンタさん(長谷川健太監督)がしっかり見てくれて、ポジションと役割を与えてもらって、今までやってないスタイルでやっているので、こういうスタイルを見つけられたのは収穫だと思いますし、自分の中でも発見があります。やっていて楽しいですし、充実感もあるので、帰ってきて良かったと思います。

──日本代表に戻りたいという気持ちは?

宇佐美 それはもちろん。

──現在のザックジャパンと照らし合わせて、どこのポジションでプレーしたい、などというイメージは持っていますか?

宇佐美 やっぱり今一番やっていて楽しいのはトップ下なので、トップ下とか1.5列目とかは、自分に合うポジションなのかなと思います。

──日本代表に戻るために必要なことは何でしょう?

宇佐美 とにかく結果。それだけですね。結果を出していれば嫌でも目がいくんじゃないかなと思います。(柿谷)曜一朗君にしても、大迫(勇也)君にしても、みんな結果を残したから選ばれたのだと思いますし、とにかく数字、それに尽きると思います。そもそも、サッカー選手で前目のポジションの選手というのは、それがないとすぐに居場所なんてなくなるし、そういう職業でもあると思います。逆に結果を出し続ければ、どんどんスターになっていくっていう世界だと思っていますので。

──具体的に必要な数字はどれくらいだと考えていますか?

宇佐美 そんなのないですよ。ゴールは取れるだけ取れればいいと思います。(リオネル)メッシなんて、1シーズンでめちゃくちゃ取るじゃないですか。究極を言えばシーズンで100点ですね。そういうことだと思います。

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■宇佐美の足元を支える「アディゼロF50」
──スパイクに対するこだわりはどんなところですか?

宇佐美 ハイテクな機能というのをあまり意識していないものがいいですね。できるだけシンプルなものが好きです。素足感覚というか、履いた感じがナチュラルなものがいいです。今履いている「アディゼロF50」は、履いていて全然違和感がないし、非常に軽くていいですね。スパイクを履いているという感じがしないので、自分に合っていますね。

──スピードを引き出すことをテーマにしたスパイクですが、宇佐美選手にとってスピードの重要性は?

宇佐美 もちろん大事ですね。これはすごく軽いので、俊敏に動けるし、けっこう長距離のスプリントをしても、その後に仕掛けられる力が残っていたりします。

──このスパイクをどういう子に履いてほしいですか?

宇佐美 前目のポジションの選手に合っていると思います。ボールタッチを大事にしたい選手や、ボールを持ってこそ輝く選手にぴったりだと思います。

──宇佐美選手は、気に入ったスパイクをずっと履くタイプですか?

宇佐美 まさにそうですね。履き続けますし、気に入ったタイプというより、もうそのシューズそのものをずっと履き続けたいタイプです。ニュータイプや違うカラーが出て、履き替えなくてはいけないのが嫌なくらいです(笑)。普通、プロの選手というのは3足くらいローテーションがあって、みたいな人が多いんですけど、僕は絶対にローテーションを組みませんし、練習のときも試合のときも同じ1足だけを履きます。

──皮がなじむ感じを大事にしたいということですか?

宇佐美 そうですね。ボロボロになってきたら履き替えないといけないんですけど、いつもそれがつらいです。新しいスパイクをおろしたとき、僕の場合、もろにタッチに影響しているのが分かりますから。だから、できれば“不老不死のスパイク”を作ってほしい(笑)。絶対に壊れない、絶対に皮が腐らない、そういうスパイクがあれば何万円でも出しますよ(笑)。

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