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【慶應スポーツ】ミスから失点重ね後期3連敗 3試合で13失点の守備陣に課題 第13節/筑波大

2013.09.28

関東大学サッカー1部リーグ第13節(龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド)

 

慶應義塾大学 0-3 筑波大

 

(得点)=〔筑〕:慶大のオウンゴール(49分)、若杉(51分)、上村(94分)

 

またも復活の光は慶大に降り注がれなかった。順大戦・桐蔭横浜大戦と以前から課題であったディフェンス陣が崩壊して2試合で10失点。順位も降格圏内の11位まで落ちてしまった。まだまだ試合は続くとはいえ、これ以上負けるわけにはいかない慶大の今節の相手は筑波大。昨年のリーグ戦で慶大相手にダブルハットトリックをあげた赤崎を擁する強豪だ。とはいえ筑波大も今季勝ち点13と苦しんでおり、慶大としてはここで勝ち点3をしっかりととっておきたい試合だ。試合の方は前半こそ3バックが機能し無失点に抑えるも、後半4分に相手CKから放たれたボールをGK宮原がまさかのキャッチミスで先制を許す。その後「下を向いてしまった」(4年=松下純土主将4年)と立て直すことができずその2分後に痛い追加点を喫してしまう。その後も攻守にわたり精彩を欠いた慶大は0-3で完敗。10位と勝ち点差が5となる痛い敗戦となり、連敗を止めることができなかった。

 

守備の要・保田 (写真提供=鹿島正史さん)

守備の要・保田
(写真提供=鹿島正史さん)

 

なんとしても勝ち点3が欲しい慶大はシステムを3-4-3に変更。久保飛翔(2年=済美高)と望月大知(1年=静岡学園高)で赤崎という相手のエースを徹底マークする作戦に出る。これが功を奏し慶大は筑波大の攻撃をしっかりと食い止める。また、久保と望月は「縦パスのカットでも本当によくやってくれた」(松下主将)としっかりと自分たちの役割を果たした。慶大初めてのチャンスは前半5分。飯高颯生(2年=大宮アルディージャユース)から加瀬澤力(1年=清水東高)へのサイド展開からチャンスを作りCKへ。得点には至らなかったが、3試合連続の先制点の期待を膨らませる。その後は筑波大の強力なオフェンスを前にピンチを作るもディフェンス陣が意地を見せて決定機を作らせない。30分には赤崎が強烈なシュートを放つもクロスバーに阻まれるなど運にも助けられた。反撃に出たい慶大は24分に絶好の位置でファールをもらい端山豪(2年=東京ヴェルディユース)が直接ゴールを狙うもゴールには至らず。39分には山田融(2年=横浜F・マリノスユース)から加瀬澤力(1年=清水東高)へのスルーパスが通り決定的なチャンスかと思われたがシュートは惜しくもキーパー正面。お互いチャンスを作るものの決定機を活かすことができずスコアレスドローで前半を折り返した。

 

なんとかして勝ち点3が欲しい慶大。そのためにも必死に先制点を奪いに行く慶大であったが、後半4分に悪夢が待っていた。GKの宮原隆志(2年=武蔵高)がなんでもない相手のCKをまさかのキャッチミス。これがこのままゴールへと吸い込まれ先制点を献上してしまう。なんとかして追いつきたい慶大であったが、「ここで下を向いてしまった」(松下主将)。流れを一気に筑波大に渡してしまい、その2分後に左サイドを突破され2点目を許してしまう。一気に劣勢に立たされた慶大は16分、平戸奨眞(3年=暁星高)を投入し攻撃に新たなオプションを加える。しかし、その後も試合の流れは筑波大のままであった。筑波大の激しいプレスに対し慶大はミスを連発。得点を奪うしかないのにチャンスすら作れない苦しい展開となってしまう。そうはいっても攻めるしかない慶大は35分、宮地元貴(1年=東京ヴェルディユース)から山本哲平(1年=國学院久我山高)へのスルーパスが通り決定機かと思われたが、うまくシュート体制に入ることができず得点には至らない。ディフェンス面ではなんとか3点目は許さなかったが、これは筑波大が決定機を生かしきれてないだけ。その後も幾度となくピンチを作られると後半ロスタイム、中盤のパスミスからボールを奪われるとそのままドリブル突破を許し、最後はこの試合が復帰試合となった上村に押し込まれ万事休す。決定的な3点目を奪われ0-3の完敗を喫してしまい、リーグ戦3連敗となってしまった。

 

「全体的に悪い試合ではなかった」(須田監督)。この言葉通りチームの状況は確実に良くなっている。特に前半はディフェンス面で慶大の目指すスタイルが垣間見られた。しかし「勝ち点」という結果がついてこない。いくら自分たちのサッカーができても、結果を残さないと目標であるインカレ出場・最低限のノルマである1部残留を果たすことはできない。この敗戦により残留ラインである10位との勝ち点差は5に広がった。まだ10試合残っているとはいえ、これ以上連敗を続けるわけにはいかない。今後は明大、中大、日体大、専大、早大と強豪との対戦が続く。これ以上黒星は要らない。“慶大の目指すサッカー”をピッチ上で体現し、今度こそ“勝ち点3”という結果を残してくれるだろう。

 

 

【選手コメント】

 

松下純土主将(4年=國学院久我山高)

 

―今日の試合を振り返って

「ある程度自分たちのやりたいことは出来ていましたが、失点してした後に下を向いてしまいました。今日上級生は自分と保田しかでていませんが、下級生にも責任感を感じてほしいと思います。」

 

3バックは機能していたか

「望月と久保がよく相手のワントップにマークして縦パスとかも結構カットしていたので、よくやっていたと思います。」

 

―自身のプレーを振り返って

「後期の中では一番体も動いていましたし、ボールも収まっていました。しかし後半ハードワークの質が落ちてしまいました。」

 

―オフェンスを振り返って

「ボールをとったあと中盤以降の押し上げが上手くいかず攻撃に厚みが出ませんでした。」

 

―次節にむけて

「まずはリーグ戦の連敗を止めないといけないですし、アミノバイタルカップの決勝でも破れていますので、勝ちにいきます。」

 

※掲載が遅れ、申し訳ございません。

提供=慶應スポーツ

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