球際で競り合う町野修斗と田中碧[写真]=Getty Images
2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第33節が11日に行われ、町野修斗が所属するホルシュタイン・キールと、田中碧、内野貴史、アペルカンプ真大が所属するデュッセルドルフが対戦した。
34試合制のブンデスリーガ2部は、1位と2位が1部へ自動昇格となり、3位はブンデスリーガ1部16位との昇降格プレーオフに回るレギュレーションとなっている。
デュッセルドルフは試合前の時点で3位以上を確定させており、自動昇格圏を目指して第33節に臨んだ。ただ、1試合未消化の2位ザンプト・パウリとの勝ち点差が「4」のため、最低でも引き分け以上でなければ、自動昇格圏内に入る可能性が潰えるという状況だった。
一方、首位を走るキールは、2試合を残して3位デュッセルドルフと勝ち点差が「5」のため、第33節・デュッセルドルフとの直接対決で引き分け以上であれば、昇格が決まる状況となっていた。
迎えた運命の直接対決。キールは町野修斗、デュッセルドルフは田中とアペルカンプが先発出場を果たし、内野はメンバー外となった。
試合はキックオフからわずか2分で動いた。左サイドからトム・ローテがクロスを入れると、ゴール前でベネディクト・ピヒラーがヘディングシュート。これがゴールネットに突き刺さり、キールが先制に成功する。その後、なかなか同点に追いつけなかったデュッセルドルフだが、68分にヨナ・ニエミエクがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これをクリストス・ツォリスが決めて、1-1の同点に追いついた。しかし、デュッセルドルフの反撃もここまで。上位対決は1-1のドロー決着に終わった。
この結果、キールの2位以上が確定し、クラブ史上初のブンデスリーガ1部昇格が決定。町野はリーグ終盤の第22節以降、12試合で3ゴール、4アシストを記録。シーズン通算では、30試合出場で5得点、6アシストを記録し、移籍初年度でキールの1部昇格に大きく貢献した。
一方、デュッセルドルフは最終節を残して勝ち点「60」となった。2位ザンプト・パウリは2試合を残して勝ち点「63」のため、自動昇格圏内の進出は厳しい状況となり、プレーオフに回ることが濃厚となった。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト