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【PROGRESS連載】「選手権は人生を変える」帝京長岡ベスト4の立役者が語る高校選手権と大学進学の理由(田中克幸)

2021.12.09

[写真]=兼子愼一郎

 高校年代でサッカーをする誰もが憧れるのが「選手権」の舞台。数々のドラマが生み出された歴史あるこの大会が、今年でついに100回目を迎える。
 医療メーカーの日本シグマックスが展開する「ZAMST(ザムスト)」×サッカーキングによる連載企画『PROGRESS』では、かつて高校選手権で活躍し、現在大学サッカーの舞台で活躍する注目選手たちを紹介。数多くのプロ選手を輩出し注目が高まる大学サッカーの実情、高校選手権の思い出、コンディション維持のコツなどを聞く。
 今回は、明大サッカーマネジメントとのコラボレーションで、田中克幸選手が登場する。

 第98回大会で、新潟県代表の帝京長岡高校が同県初のベスト4進出という記録を打ち立てた。そのチームの中心にいたのが、明治大学の田中克幸だ。小刻みなドリブルと正確無比な左足を覚えているファンも多いだろう。2年生となった今季は、ボランチという新境地でレギュラーの座を掴んでいる。
 すでにプロ注目の存在である田中が描く未来、そして「人生が変わった」と語る選手権の舞台で得たものを聞いた。

インタビュー・文=竹中玲央奈
写真=兼子愼一郎

「ZAMST」サッカー用サポートアイテム

■「ZAMST」サッカー専用インソール「Footcraft FOOTBALL STYLE」(税込¥5,940)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください

■「ZAMST」カーフスリーブ(両足入り・税込¥2,640)
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■「ZAMST」足首サポーター「FILMISTA ANKLE」(左右別・税込¥2,970
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください

[写真]=兼子愼一郎

最後の選手権は敗退後も笑って終えられた

[写真]=兼子愼一郎

田中選手は、故郷の岡山から新潟の帝京長岡高校へ行ったんですよね。
田中 当時「フットサルもやりたい」と考えており、強豪である帝京長岡高校の存在を知りました。練習参加をした際に、チームが目指すサッカーが自分の理想とあっていると感じたんです。また、それまでの自分が親に甘えている部分もあったので、寮生活という厳しい環境に身を置かなければいけないと思ったのも岡山を離れた理由です。

サッカーだけでなく、フットサルにも興味があったんですね。
田中 小さいころにプレーをしていたのですが、中学校では大会に出られなくて……。高校でもフットサルを続けたいという思いがありました。帝京長岡高校は、サッカーとフットサルのどちらでも全国大会に出ているので、「ここでなら両方できるのでは」と考えたんです。

実際に進学をしてみて、いかがでしたか?
田中 帝京長岡高校での生活は、想像していた以上に厳しいものでした。私生活のすごし方や挨拶などの細かな部分まで監督に指摘されていましたし、プレースピードや練習の強度には苦労しました。

「選手権に出たい」という思いは、いつごろから強くなったのでしょうか。
田中 小学校からずっとサッカーが好きで、冬になると必ず見る高校サッカーは憧れの舞台でした。テレビでしか見たことがなかった景色を、高校時代に体験できたことは大きな思い出です。ベスト4まで進み、新潟県の高校サッカーの歴史をつくることもできたので、高校生活はとても充実していたと感じています。

初めての選手権は2年生でしたね。
田中 2年生で初めて選手権に出た際は、夢の舞台でサッカーができる喜びをかみ締めていました。ただ、ベスト8で悔しい負け方を味わい「3年生になったら絶対に優勝したい!」という気持ちが強くなりましたね。

[写真]=野口岳彦

その結果、ラストシーズンはベスト4までいきました。
田中 選手権で優勝することだけを考えるくらいに、大会にかける思いが強かったですから。最後となったベスト4の試合では、悔しい気持ちもありましたが、「やりきった」という感覚で終われたので、楽しかったですね。
 憧れの場所である埼玉スタジアムで試合ができましたし、最後の相手も高校サッカーを代表する名門の青森山田高校でした。3年間ともにすごしてきた仲間たちと一緒に、夢の舞台で最高の相手とサッカーができたと思っています。

高校時代を振り返ってみて、選手権とはどのような存在でしたか?
田中 インターハイなど色々な大会がありますが、やっぱり選手権が一番です。高校サッカーをするすべての人たちが目指す、大きな舞台だと思います。「何よりも選手権に優勝したい」という思いで、自分たちもサッカーを続けてきました。

大学で一段階上のレベルへ成長 プロ入りした同期を超えたい

[写真]=兼子愼一郎

次の舞台として明治大学を選びました。決断するまでの経緯を教えてください。
田中 進路を考えているときに、明治大学の練習に参加をしたことがありました。その際に、プレーの強度やスピードをはじめ、すべてのレベルが高く圧倒されて悔しかったんです。でも、この環境で4年間プレーをすれば、自分の課題である守備面を含めて成長ができるし、サッカーがもっとうまくなると思いました。
 明治大学のサッカー部は単なるプロ選手の養成所ではなく、人間形成の場。この理念にも惹かれましたね。実際に練習参加をした際の雰囲気で、人間的にも成長できる環境だと感じたので、明治大学への進学を決めました。

練習参加をしたときに、大学生相手でも出せたストロングポイントはどこでしょうか。
田中 相手の逆を取ることですね。たとえ足が遅くても頭の回転を速くすることで、ドリブルで相手の逆を取れる。自分の特徴はそこで出せたと思います。頭の回転と判断スピードはすごく大事にしていたので「この部分は通用するな」と感じました。
 あとは、キックの精度が自分の武器だと思っています。今はボランチをしていますが、もっと得点に絡み結果で示すことで、チームや明治大学での絶対的な存在にならなければいけないと思っています。

これまでの大学生活で、成長している実感はありますか?
田中 高校時代と比べて、守備の場面で強くいけるようになりましたし、メンタリティも変わってきたなと思います。また、一試合を通してしっかりと走れるようになりました。
 自分が大学サッカーを選んだ理由として、「より上のレベルでサッカーをしたい」という思いがありました。帝京長岡高校の同期には谷内田哲平(栃木FC)や晴山岬(町田ゼルビア)がいるのですが、彼らの存在が刺激になっていますし、プロの舞台で対戦をしたいです。大学を卒業し即戦力としてプロの世界へ行き、さらに上のレベルで戦えるようになりたいです。

高校サッカーがあったから今の自分がある

[写真]=兼子愼一郎

大学を卒業しプロになってからは、どのような未来を描いているのでしょうか。
田中 すぐにプロ入りを決めたいというよりも、まずは明治大学で絶対的な存在になることが第一です。そして、卒業後はJ1のクラブに行きたいと思っています。そこで即戦力として活躍し、いつかは海外に行ければと。パリ五輪の代表やA代表を目標にしていきたいです。

大学そしてプロへと飛躍するためにも、高校時代はとても重要です。選手権を目指して日々励む高校生にメッセージをお願いします。
田中 「選手権に出る」という目標に向かってすべてを捧げる、という気持ちで日々をすごしてほしいです。選手権に出場すれば、人生が変わる。それくらいの力を持った舞台だと思います。
 高校時代は、選手権を目指してサッカーノートを書いていました。毎日の練習だけでなく、細かな気づきなどもしっかりと確認し糧とすることで、サッカーが上達するだけでなく人間的にも成長できます。
 高校サッカーで真面目に練習に取り組んだからこそ、今の自分があると感じています。一日一日を大切に、一つの練習にも手を抜かずに真剣に取り組んでほしいですね。

田中克幸×スポーツ向けサポート&ケア製品「ZAMST」

選手としてより高みを目指すためには、毎日のコンディション維持が欠かせない。
大学サッカーの舞台で輝くトップ選手たちに、ケガを予防しベストのパフォーマンスを発揮する秘訣や、日本シグマックスが展開するスポーツ向けサポート・ケア製品「ZAMST(ザムスト)」シリーズの使用感などを聞いた。

[写真]=兼子愼一郎

高校時代は、ケガに悩まされたことはありましたか?
田中 肉離れをして、ようやく復帰したと思ったら足首をケガして、そこから今度は腰を痛めて……と、負傷を繰り返すことがありましたね。自分なりにケアもしましたが、どうしても動きの強度に身体が追いつかなかったんです。ですので、筋トレや体づくりには意識して取り組んできました。
ケガの予防という意味では、インソールを使う選手が増えています。今回、ザムストのインソールを使ってみていかがでしたか?
田中 履き心地の気持ち良さと、様々な場面での動きやすさが印象的でした。これまでインソールは、スパイクに付属していたものを使っていたんです。それらに比べると、ザムストのものはクッション性もあって足に優しいと感じました。
そして以前よりも動きやすくなり、キックだけでなくセカンドボールへの反応も速くなった感覚があります。この感覚は、ぜひみんなに体験してほしいですね。
足首サポーターや、カーフスリーブを使った感想はいかがでしょうか。
田中 足首サポーターは、高校時代の先輩がケガをした際にザムスト製品を付けていて、僕も勧められて使っていたんです。今回久しぶりに付けてみましたが、やっぱり良いですね。
捻挫をした場合など、復帰してもまたすぐに捻って悪化してしまうことがあります。その怖さがブレーキとなって、プレーに影響が出てしまうこともあるので、このサポーターがあると精神的にも安心できますね。
同じように、ふくらはぎのつりを防止してくれるカーフスリーブは、特に試合の終盤などに効果を体感できるありがたい存在だと思います。
選手権を目指す高校生のなかにも、ケガに悩み苦しんでいる選手は多くいると思います。そうした選手たちにアドバイスをお願いします。
田中 やっぱり、ケガは予防することが一番です。今は色々と便利なケア用品が出てきているので、うまく活用することで未然に防げるケガもあると思います。事前にしっかりと備えて、上手にコンディションを維持することをぜひ意識してほしいですね。

[写真]=兼子愼一郎

「ZAMST」サッカー用サポートアイテム

■「ZAMST」サッカー専用インソール「Footcraft FOOTBALL STYLE」(税込¥5,940)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください
■「ZAMST」カーフスリーブ(両足入り・税込¥2,640)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください
■「ZAMST」足首サポーター「FILMISTA ANKLE」(左右別・税込¥2,970
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください

[写真]=兼子愼一郎

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