バイエルンではトップチームデビューも飾った福井太智 [写真]=Getty Images
バイエルンのセカンドチームに所属するMF福井太智が、プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)のアロウカへレンタル移籍することが決まった。4日、両クラブが発表している。
契約期間は明かされていないものの、ポルトガルメディア『ア・ボーラ』によれば、期間は2024-25シーズン終了時までにあたる2025年6月30日までだという。アロウカ側の発表によると、今回のレンタル移籍契約には買い取りオプションが付随している模様だ。
福井は2004年7月15日生まれの現在19歳。神奈川県出身で、U-12チームから鳥栖の育成組織に在籍している。2021年3月にクラブ史上最年少の16歳でトップチームデビューを飾ると、2022年3月にはプロA契約を締結。鳥栖のトップチームでは2021シーズンから2022シーズンにかけて通算15試合に出場。2022年9月にバイエルンへの完全移籍が発表され、2023年1月よりレギオナルリーガ(4部相当)に身を置く同クラブのセカンドチームに在籍していた。
2022-23シーズンはリーグ戦12試合のピッチに立って4アシストを記録。2023-24シーズン前半戦は15試合出場1得点を記録しただけでなく、昨年9月26日に行われたDFBポカール1回戦のプロイセン・ミュンスター(3部)戦に途中出場し、トップチームデビューも飾った。今年1月にはポルティモネンセにレンタル移籍。プリメイラ・リーガで13試合出場1ゴール1アシストを記録していたが、チームは昇降格プレーオフでフトゥボルに敗れ、8年ぶりの2部降格という憂き目を見ていた。
また、福井は各年代別の日本代表にも名を連ねており、昨年5月にはFIFA U-20ワールドカップ アルゼンチン 2023に出場。全3試合のピッチに立ち、2アシストを記録した。昨年10月と11月には、パリオリンピック2024を目指すU-22日本代表(当時)のメンバーにも選出されていた。
当初、ポルティモネンセ側より、福井のレンタル移籍期間は2025年6月30日までと伝えられていた。しかし、チームの2部降格を受けて、レンタル移籍契約を解消することが決定。来季は再び1部の舞台に身を置き、ポルトガルでの挑戦を続けることとなった。
福井の新天地となるアロウカは、ポルトガル北西部のアヴェイロ県アロウカを本拠地とするクラブ。2013-14シーズンに史上初となる1部での戦いに臨んだ後、2016-17シーズンを17位で終えて降格を経験したが、5年の時を経て2021-22シーズンに1部復帰。2022-23シーズンは5位と躍進し、クラブ史上初となるヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)予選出場権を獲得した。2023-24シーズンは7位でフィニッシュし、惜しくも欧州カップ戦出場権獲得とはならなかったが、2シーズン連続で1桁順位でシーズンを終えることに成功。来季はさらなる飛躍を目指すシーズンとなる。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト