昨季のUEFAユースリーグを制したバルセロナ [写真]=Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)が主催しているUEFAユースリーグについて、ドイツサッカー界から批判が出ている。24日、ドイツ誌『スポーツビルト』が伝えた。
UEFAユースリーグは、チャンピオンズリーグに出場する各クラブのU-19チームが、トップチームと同じ日程や対戦相手で試合に臨む大会。チャンピオンズリーグと異なり、準決勝以降は一発勝負となる。昨シーズンに創設され、第1回大会はバルセロナが制した。
同誌によると、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントで主将を務めるドイツ代表DFのマッツ・フンメルスが「U-19の選手たちがユースリーグで試合をしなければならないことは、本当にばかげていると思う。大至急、なくすべきだ」と話しているという。
その理由を明確に表現したのは、バイエルンで育成部長を務めるヴォルフガング・ドレムラー氏だ。フンメルスと同じくUEFAユースリーグの存在に否定的な同氏は、以下のようにコメントした。
「アウェーで試合をした場合、選手は最大で3日間も学校に行けなくなる。それはいくらなんでも多すぎだ。U-19ブンデスリーガ、UEFAユースリーグ、年代別代表戦、週6日のトレーニング、そして学校。とてもタイトなスケジュールで、少年たちには厳しすぎるよ。我々は今シーズンだけでシーズン中に4大会を抱えている。定期的に練習もできないし、限界を超えているね。選手たちの心身に欠損が生じてしまう。この年代においては、対戦相手の名前は全く重要ではないんだ。1試合を戦うためにイスタンブールやコペンハーゲンに行くことなんて、彼らにとってなんの助けにもならない」