約2ヶ月ぶりの先発出場を果たし、2ゴールを決めた小川航基 [写真]=ANP via Getty Images
NECに所属している小川航基が、5日に行われたエールディヴィジ第11節で2ゴールを挙げ、今季4ゴール目を記録した。
NECは今季のエールディヴィジでここまで2勝4分4敗と苦しい戦いを強いられているものの、直近の2試合はドローで終え、着実に勝ち点を積み上げている。今節は2勝2分7敗と同じく苦しんでいるフォレンダムをホームに迎えた。NECに所属している小川航基は第5節PSV戦以来のスターティングメンバーに名を連ね、ファン・ウェルメスケルケン際と佐野航大はベンチからのスタートとなった。
試合は立ち上がりの6分、小川が早速魅せる。NECは敵陣でボールを奪うと、慌てて戻ってきた相手にクリアされたものの、流れたボールに小川が反応。素早い動き出しで相手の前に入り、ペナルティエリア中央からダイレクトでゴールネットを揺らす。小川が早速先発起用の期待に応えるゴールを決め、NECが先手を取った。
その後、NECは34分に同点弾を許すと、38分にはエライス・タフサンがこの日2枚目のイエローカードを提示されて退場処分に。1人少なくなったNECは、後半に入った78分に逆転を許す。後半アディショナルタイムにPKで同点に追い付いたものの、直後にはフォレンダムのカルヴァン・ツイグに直接フリーキックを叩き込まれ、最後の最後で窮地に立たされた。
だが、試合終了間際に再び小川がストライカーとしての大仕事をやってのける。NECは90+8分に右コーナーキックを獲得すると、GKヤスパー・シレッセンも最前線へ上がっていく。ラセ・シェーネが右足で中央やや手前の位置に正確なボールを蹴り込むと、フリーになっていた小川がヘディングシュートを沈めた。小川にとって移籍後初の1試合複数得点は、チームを敗北の危機から救う貴重な2ゴールに。NECが最後の最後で試合を振り出しに戻し、試合はこのままタイムアップを迎えた。
これでNECは3試合連続ドローとなり、着実にポイントを獲得。一方のフォレンダムは土壇場で2試合ぶりの白星を取り逃した。小川はフル出場を果たし、クラブが選ぶマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にも選出。ファン・ウェルメスケルケン際と佐野に出番はなかった。
次節、NECは11日に敵地でトゥウェンテと激突。一方、フォレンダムは12日に斉藤光毅が所属しているフォレンダムをホームに迎える。
【スコア】
NEC 3-3 フォレンダム
【得点者】
1-0 6分 小川航基(NEC)
1-1 34分 ロベルト・ミューレン(フォレンダム)
1-2 78分 ミラン・デ・ハーン(フォレンダム)
2-2 90+1分 マグヌス・マットソン(PK/NEC)
2-3 90+6分 カルヴァン・ツイグ(フォレンダム)
3-3 90+8分 小川航基(NEC)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト