アウクスブルク戦で鮮やかなループシュートを決めたロイス [写真]=Getty Images
ブンデスリーガは28日、5月のゴール・オブ・ザ・マンス(月間月間最優秀ゴール)を発表。ドルトムントに所属する元ドイツ代表MFマルコ・ロイスが、第32節アウクスブルク戦で決めたゴールが、同賞に輝いた。
現在34歳のロイスは5月3日、今季限りでドルトムントを退団することを発表した。2012年夏の加入後、他クラブからのオファーがあろうと首を縦に振らず、12シーズンにわたって愛した“心のクラブ”を離れると宣言した翌日、ドルトムントは本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』にアウクスブルクを迎えた。
この試合、ロイスはブンデスリーガでは6試合ぶりに先発出場。ファン・サポーターの大声援を背に、ドルトムントは早々と3点をリードするも、32分に1点を返される。少々嫌なムードが漂うなか、ロイスは直後の34分に大仕事をやってのけた。ドルトムントはゴールキックから細かくボールを繋ぐと、自陣中央で前を向いたU-17ドイツ代表MFキェル・ベッチェンが背後のスペースへスルーパスを供給。このボールで抜け出したロイスは、飛び出してきたGKの位置を見て冷静にループシュートを沈めた。
このゴールで流れを引き戻すと、ロイスは後半に入った64分にも、ドイツ代表MFフェリックス・ヌメチャのダメ押しゴールをお膳立て。前半にもコーナーキックで同FWユスファ・ムココのゴールを演出していたロイスは、1ゴール2アシストの活躍で、5-1での大勝に貢献していた。
5月のゴール・オブ・ザ・マンスには、レヴァークーゼン所属のスイス代表MFグラニト・ジャカが、第32節フランクフルト戦(○5-1)で決めた強烈なミドルシュートや、ライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコが、第33節ブレーメン戦(△1-1)で叩き込んだ豪快なボレーシュートなどがノミネートされていたが、これらのゴールを抑えてロイスのテクニカルな一撃が選出された。
なお、今回のゴール・オブ・ザ・マンスにはロイスの得点が2つノミネートされていた。第38節(最終節)ダルムシュタット戦(○4-0)、自身にとって『ジグナル・イドゥナ・パルク』での最終戦となったゲームで、38分に右足で沈めた直接フリーキックも候補に入っていたが、アウクスブルク戦のゴールが選ばれている。
今季のブンデスリーガは既に閉幕しており、ドルトムントは5位でシーズンを終えた。だが、ドルトムントはチャンピオズリーグ(CL)で11年ぶりにファイナルへ進んだため、今季はまだ終わっていない。6月1日に控えたCL決勝のレアル・マドリード戦が、今季のドルトムントの最終戦、そしてロイスにとって“ラストダンス”の試合となる。
By サッカーキング編集部
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