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香川真司は何位?…ロイスがトップタイに躍り出たドルトムントの歴代得点ランクを紹介

2023.03.10

ドルトムントの歴代得点ランクを紹介! [写真]=Getty Images

 2023年に入って抜群の強さを見せているドルトムント。リーグ戦8連勝の快進撃で首位バイエルンに勝ち点で並んだ同クラブは、現地時間11日(土)にシャルケとの“ルールダービー”を迎える。
 
 そんなドルトムントで、先週末に偉大な記録が誕生した。今月3日に行われたブンデスリーガ第23節のライプツィヒ戦(2-1○)で、主将を務める33歳のマルコ・ロイスが記念すべきゴールを決めたのだ。その試合でPKを沈めたロイスは、ドルトムントでの通算ゴール数を「159」に伸ばし、プロの公式戦におけるクラブ歴代最多ゴール記録に並んだのである。
 


 
 それでは、ロイスが1位に並んだドルトムントの「歴代ゴールランキング」を見てみよう。果たして、ドルトムントで2度のリーグ制覇に貢献した元日本代表MF香川真司は何位に入っているのだろうか?

[写真]=Getty Images
 

香川真司(14位)

60ゴール/在籍2010〜2012・2014〜2019
元日本代表/現:セレッソ大阪

香川真司

香川真司ドルトムントの歴代得点ランクで14位!


 
 今年から古巣のセレッソ大阪に復帰した香川真司は、2010年からドルトムントで計6シーズンも活躍した。加入1年目の2010-11シーズンに公式戦12ゴールでドルトムントの9年ぶりのリーグ制覇に貢献すると、翌シーズンには自身最多の17ゴールでブンデスリーガ連覇の立役者となった。
 
 その後、マンチェスター・Uでの2シーズンを挟んで2014年に再び黒と黄色のユニフォームに袖を通した日本のプレーメーカーは、それからの4シーズンでさらに31ゴールを積み重ねた。結局、ドルトムントでは公式戦216試合で「60ゴール」をマーク。伝統あるドルトムントの歴代得点ランクでは14位に入っている。
 
 ただし、今回のランキングはプロのドイツ全国リーグである「ブンデスリーガ」が発足された1963年以降の公式戦のゴール数によるもの。それ以前にもセミプロの地域リーグが行われており、その時代のゴール数も含めた場合、香川真司は「21位」となる。
 

■5位:ローター・エメリッヒ

137ゴール/在籍1960〜1969
元西ドイツ代表
 
 ここからはトップ5を紹介しよう。5位に入ったのは、1960年代にドルトムントで活躍した元西ドイツ代表FWローター・エメリッヒだ。2003年に61歳の若さで他界したクラブの英雄は、6年連続で公式戦2桁ゴールを達成するなど素晴らしい得点力を披露した。1965-66シーズンからは2季連続でリーグ得点王に輝いており、ブンデスリーガ黎明期を代表するストライカーだった。1965-66シーズンのリーグ戦31ゴールは、2016-17シーズンのピエール・エメリク・オーバメヤンと並び、ブンデスリーガにおけるドルトムントのクラブ記録となっている。
 
 結局、ブンデスリーガでは通算183試合に出場しリーグ歴代得点記録39位となる115ゴールをマーク。ドルトムントでの公式戦では通算「137ゴール」を叩き出したが、彼はブンデスリーガ発足前から活躍しており、それ際の得点数も含めると「148ゴール」だった。
 
 ちなみに、ブンデスリーガにおけるシャルケとの“ルール・ダービー”で最もゴールを決めているのがエメリッヒだ。彼は宿敵シャルケを相手に通算10ゴールを決めている。
 


 

■4位:ピエール・エメリク・オーバメヤン

141ゴール/在籍2013〜2018
元ガボン代表/現:チェルシー

ピエール・エメリク・オーバメヤン

ドルトムントでも自慢のスピードを武器に得点を量産したオーバメヤン


 
 4位は元ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンだ。2013年からアーセナルに移籍する2018年までドルトムントに在籍した点取り屋は、公式戦213試合で通算「141ゴール」を叩き出した。
 
 オーバメヤンは、2014年にバイエルンへ移籍したポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの後釜としてゴールを量産。2016-17シーズンにはレヴァンドフスキとの熾烈な得点王争いを1点差で制し、31ゴールで自身初のブンデスリーガ得点王に輝いた。在籍4シーズン半で、4度もチーム内得点王に輝くなど、数々のゴールを決めて2016-17シーズンにはDFBポカール優勝にも貢献した。
 


 

■3位:マンフレート・ブルクスミュラー

158ゴール/在籍1976〜1983
元西ドイツ代表
 
 3位にはサッカー以外のスポーツでも結果を残したゴールゲッターがランクイン。マンフレート・ブルクスミュラーである。ドイツ屈指の点取り屋は、ロートヴァイス・エッセンで結果を残したあと、1976年にドルトムントに加入。すると在籍7シーズンのうち6シーズンで20ゴール以上を奪う活躍を見せ、通算252試合に出場して「158ゴール」を叩き出した。そのうち135得点はリーグ戦で決めたものであり、これはブンデスリーガにおけるドルトムントのクラブ記録となっている。
 
 その後はニュルンベルクを経て、1980年代にはブレーメンに在籍。1987-88シーズンには38歳にしてブレーメンの23年ぶりのリーグ制覇に貢献した。そして40歳で現役を退くまで、ブンデスリーガで4クラブを渡り歩き同リーグの歴代5位となる213ゴールを決めた。
 
 引退後、欧州などで繰り広げられた「NFLヨーロッパ」というアメリカンフットボールにも挑戦。プレースキッカーとして自慢のキック精度を披露し、ドイツのライン・ファイヤーにタイトルをもたらした。
 

■1位タイ:ミヒャエル・ツォルク、マルコ・ロイス

159ゴール
ツォルク:元ドイツ代表/在籍1981〜1998
ロイス:ドイツ代表/在籍2012〜

(左)ミヒャエル・ツォルクと(右)マルコ・ロイス

(左)クラブの“レジェンド”ツォルクと(右)現キャプテンのロイス

 1位は「159ゴール」で新旧のキャプテンが並んだ。まずは「Mr.ドルトムント」とでも呼ぶべき英雄、ミヒャエル・ツォルクだ。16歳でドルトムントの下部組織に入団したツォルクは、それから44年に渡りクラブに身を捧げてきた。
 
 1981年にデビューを果たしたセントラルMFは、1995年からリーグ2連覇を果たしたほか、1996-97シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)決勝でユヴェントスを撃破し欧州制覇も達成。そして1997年12月にはトヨタカップで来日すると、クルゼイロを相手に先制ゴールを決めてチームを世界一に導いた。
 
 1989年からはクラブキャプテンを任され、クラブ歴代最長となる9年間に渡り主将を務めた。35歳で現役を退くまでドルトムント一筋でプレーしたツォルクは、同クラブで歴代最多の572試合に出場して「159ゴール」をマーク。そして引退後も、クラブに留まりスポーツダイレクター(SD)としてチームを支えた。
 
「1年半で予算の半減を迫られた2004~2008年が最も難しい時期だった」とツォルク本人が振り返るように、クラブは2003年に破産寸前まで追いやられるも、そこから見事な復活劇を遂げたのである。そしてツォルクの手腕のおかげもあり、再び欧州屈指の強豪クラブに定着したのだ。そのツォルクは2022年、惜しまれながらスポーツダイレクターの職を退任し、44年間のドルトムント生活に別れを告げた。
 


 
 そんなクラブの英雄と肩を並べたのが現在キャプテンを務めるマルコ・ロイスだ。ドルトムントで生まれ育ったロイスは、一時はクラブを離れてボルシアMGなどでプレーしたが、2012年に古巣に戻ってきてからは攻撃の核としてチームを牽引している。
 
 2013年には決勝でバイエルンに惜敗したものの、CLで準優勝を果たした。そして2018年からは腕章を託され、“黒と黄色”の象徴としてチームをまとめている。今シーズンは、自身初となるリーグ制覇に向けて邁進しており、ここまで公式戦で6ゴールをマーク。今月3日のライプツィヒ戦のゴールがドルトムントでの公式戦159ゴール目となり、ツォルクの偉大なゴール記録に並んだのである。そして今週末、シャルケとの注目のダービーで記録更新を目指すことになる。
 


 
 ちなみに、今回のランキングはブンデスリーガが発足された1963年以降のゴール数をカウントしたもの。それ以前を含めると、クラブ歴代最多ゴールは1940~50年代にドルトムントで活躍したアルフレート・プライスラーの「177ゴール」だ。

(記事/Footmedia)

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