フュルクルクの活躍もありドルトムントが3連勝 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第19節が28日に行われ、ドルトムントとボーフムが対戦した。
ここまで9勝6分3敗という成績を残し、現在は5位につけているドルトムント。来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得のためにも、後半戦はより一層負けられない戦いが続く。今節はここまで4勝8分6敗の成績で14位につけるボーフムをホームに迎える。ドルトムントは今冬の移籍市場で帰還したジェイドン・サンチョを筆頭に、ニコ・シュロッターベック、マルセル・サビツァー、ニクラス・フュルクルクらの主力が先発に並んだ。一方、ボーフムに所属している浅野拓磨はAFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表に合流しているため、メンバー外となった。
試合は立ち上がりの7分、中央でのルーズボールがボーフムの最終ライン背後のスペースへ流れると、このボールにドニエル・マレンが反応。飛び出してきたGKマヌエル・リーマンに倒され、ドルトムントにPKが与えられた。このPKをフュルクルクが落ち着いてゴール左下に沈め、ドルトムントが先手を取った。
その後もドルトムントが良い形で攻撃に出る場面を増やす。16分には敵陣中央右寄りの位置で前を向いたマレンが中央へ運ぶと、ユスファ・ムココを経由して、ペナルティエリア左へ走り込んでパスを受けたイアン・マートセンが左足一閃。強烈な一撃を放ったが、ここはGKリーマンの正面へ。36分にはペナルティエリア手前左寄りの位置で獲得したフリーキックを、サビツァーが直接狙ったが、またもGKリーマンが立ちはだかった。
このままドルトムントの1点リードで前半も終盤に差し掛かったものの、45分には最終ラインで連携ミスが発生。ボーフムは敵陣左サイドでボールを奪い返すと、タッチライン際のケヴィン・シュテーガーからボールを引き取ったパトリック・オスターハーゲが低弾道のクロスボールを送る。ドルトムントのGKアレクサンダー・マイヤーは自ら処理しようとしたものの、シュロッターベックが先にボールへ飛び込み、ボールは無人のゴールへ転がっていく。ボーフムが試合を振り出しに戻してハーフタイムに突入した。
後半に入るとボーフムはショートカウンターでゴールを脅かす場面を作り出したが、基本的にはドルトムントが主導権を握って時計の針を進める。なかなか勝ち越しゴールを挙げられなかったが、72分に再びスコアを動かした。直前にピッチに送り出されたばかりのジェイミー・バイノー・ギテンスが右サイドからドリブルを仕掛け、タイミングを見てペナルティエリア右のスペースへスルーパスを送る。深い位置まで侵入したサビツァーが粘りを見せ、中央へ折り返すと、最後はボックス内で高くジャンプしたフュルクルクがヘディングシュートを叩き込んだ。
ドルトムントが勝ち越しに成功し、1点リードのまま終盤に突入。89分にはバイノー・ギテンスの仕掛けがペナルティエリア内でのファウルを誘い、再びドルトムントにPKが与えられた。立ち上がりの場面と同様にキッカーを務めたフュルクルクは、GKリーマンの逆を突く一撃をゴール右下へ転がし、ドルトムントが勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントはウインターブレイク前の12月を未勝利で終えていたが、1月に入ってから好調を維持し、この試合で3連勝を飾った。一方、ボーフムも年明けの2試合を1勝1分と無敗で終えていたため、ウインターブレイク明け初の黒星を喫している。
次節、ドルトムントは2月2日に敵地でハイデンハイムと、ボーフムは同3日にホームでアウクスブルクと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 7分 ニクラス・フュルクルク(PK/ドルトムント)
1-1 45分 ニコ・シュロッターベック(OG/ボーフム)
2-1 72分 ニクラス・フュルクルク(ドルトムント)
3-1 90+1分 ニクラス・フュルクルク(PK/ドルトムント)
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