ハーランドが得意とする相手クラブは！？
サッカーの勝敗を分けるポイントには、戦術、システム、相性など様々なものがある。その中でも、最も大きく影響を与えるのは、やはり“ゴール”と言って良いだろう。
いつの時代にも優れたストライカーを擁するチームは結果を残している。一昔前で言えば、FWリオネル・メッシやFWクリスティアーノ・ロナウドの2大巨頭が顕著であり、バルセロナとレアル・マドリードのライバル関係も相まって、世界中のサッカーファンを熱狂させていた。
現代サッカーにおいても、優れたストライカーはチームの成績を左右すると言っても良い。その中でも最も好調を維持しているのがマンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド。2025ー26シーズンは、公式戦16試合で19得点を記録しており、チャンピオンズリーグ（CL）では4試合連続ゴールを記録。プレミアリーグでは6試合連続ゴールを記録するなど、両大会ともに試合数以上のゴールをここまでは記録している。
その勢いはクラブチームに留まらず、ノルウェー代表でも遺憾なく発揮。現在は出場した11試合で連続ゴールを記録。FIFAワールドカップ26欧州予選では、8試合連続ゴールを記録し、16得点で予選得点王にも輝き、ノルウェーを7大会ぶり4回目のワールドカップ出場へと導く原動力となった。今回は、大手スポーツプロバイダーの『TheSports』が提供しているデータを元に、ハーランドを深掘りしてみたい。
■欧州5大リーグ挑戦7シーズン目
ハーランドは母国ノルウェーのブリンFKでキャリアをスタートさせると、ノルウェーの名門・モルデにステップアップ。2019年1月にはザルツブルクへと完全移籍を果たした。日本代表FW南野拓実などと共にプレーすると、2020年1月にドルトムントへと移籍し、欧州5大リーグに挑戦した。
それまでも圧倒的な得点力を見せていたハーランドだったが、ブンデスリーガでもしっかりとゴールを量産。2022年7月にマンチェスター・シティへと移籍し、プレミアリーグに挑戦して以降もその得点力を維持している。
2019ー20シーズンから2シーズン半をドイツで、2022ー23シーズンから3シーズンをプレミアリーグで終えている状況のハーランド。ブンデスリーガでは67試合で62得点、プレミアリーグでは昨シーズンまでで97試合85得点を記録しているが、今回はゴール関与のデータをクラブ別で分析してみた。
■ドイツでのお得意様は2クラブ
ハーランドがわずか2シーズン半で62得点を記録したブンデスリーガ。その中で最もゴールを奪った相手は、ヴォルフスブルクとヘルタ・ベルリン相手の5得点だった。対ヴォルフスブルクは2020ー21シーズンに2得点、2021ー22シーズンに3得点を記録。対ヘルタ・ベルリンは2020ー21シーズンに4得点、2021ー22シーズンに1得点という結果を残している。
ブンデスリーガにおける得点＋アシスト分布
また、アシストを含めるとヴォルフスブルクが1アシストを加えて6得点に関与。フライブルクは4得点2アシスト、フランクフルトは3得点3アシストで3クラブ相手に6得点に関与していた。
最大のライバルでもあるバイエルン相手には4得点を記録しており、しっかりと結果を残している状況。シーズン別に見ても、最初の半年で15試合13得点、2020ー21シーズンは28試合27得点、2021ー22シーズンは24試合22得点を記録し、イングランドへと旅立つこととなった。
■プレミアではライバル相手に大暴れ
プレミアリーグでは丸3シーズンを過ごしており、4シーズン目を迎えているハーランド。昨シーズンまでの3年間で最も多くゴールを奪ったのはウェストハム相手で9得点。続いて、ウルヴァーハンプトン相手で8得点となっている。
しかし、アシストを含むとさらに驚く結果に。同じ街のライバルであるマンチェスター・ユナイテッド相手には6得点を記録した上に3アシストも記録しており、9得点に関与。ウェストハムと並んで、最も多く得点に関与している相手であり、ライバル相手にめっぽう強いことが見て取れる。ちなみに、2025ー26シーズンの前半戦でもマンチェスター・ユナイテッド戦で2得点を記録。ウルヴァーハンプトン戦でも2得点を記録しており、得意であることは変わりないようだ。
ちなみに、ビッグ6相手ではマンチェスター・ユナイテッドに続くのはチェルシーとアーセナルで、共に4得点2アシスト。トッテナム・ホットスパー相手には4得点1アシストとなっている。なお、リヴァプール相手には3シーズンでわずか1得点という状況。プレミアリーグの優勝争いを繰り広げた相手は、あまり得意としていないようだ。
プレミアリーグにおける得点＋アシスト分布
ちなみに、今シーズンの14得点を合わせると、現在プレミアリーグ通算99得点。メモリアルな100点目はどこを相手に決めるのか。ちなみに次戦の相手は、日本代表MF田中碧が所属するリーズとなっている。
今回のハーランドのゴール記録のように、サッカーとデータは切っても切り離せないもの。よりサッカーを楽しむ方法の1つに、様々なデータを見ることも含まれる。サッカーをデータでも楽しむことに興味がある方は「Data + Football」を一度チェックしてみてはいかがだろうか。
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By サッカーキング編集部
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