選手の価値を示す指標は様々だが、その指標のひとつとして何かと話題に上がるのが“市場価値”という言葉。その選手にどれだけの魅力があり、獲得に際してどれほどの移籍金を支払う価値があるのかが示されている。
そこには選手としての実績(ゴール数や獲得タイトル)や能力、現在の年齢(今後どれだけ活躍してくれるのか)などが加味された“未来への期待値”とも呼べる。移籍金の高騰が叫ばれる昨今、その“価値”は正当なものなのか——。
昨季の欧州5大リーグにおけるゴール数とアシスト数を合計した「ゴール関与」の数が「20」を超える実績を残した選手を対象に、その価値に見合う活躍をしているのか、実態を考察した。
大手スポーツプロバイダーの『TheSports』が提供している市場価値を下に、2024−25シーズンの欧州5大リーグにおけるゴール数とアシスト数を合計したゴール関与の数が「20」を超えた39選手を抽出したのが下図になる。
■別次元だった昨季のファラオ

昨季リヴァプールでリーグ戦44ゴールに直接関与したFWサラー
昨シーズン、ゴール関与数という点で突出した成績を残したのが、リヴァプールの“ファラオ”こと、エジプト代表FWモハメド・サラー。プレミアリーグで29得点・18アシストという別次元の数字を残し、ゴール関与数は圧巻の「47」を記録(1試合あたり1.2ゴール関与)した。
昨季終了時点の年齢が32歳ということもあり、市場価値は5000万ユーロと、39名の平均値よりは低いものの、残した数字はダントツ。推定年俸は4位ながら、その価値以上の成績を残したと言える。
圧巻の成績を残した昨季に比べると物足りなさを感じる今季のパフォーマンスだが、ここまでは11試合で4ゴール・2アシストと6ゴールに関与。1試合あたり「0.55」得点に関与しており、これを38試合に換算すると約21ゴールとなる。
昨季の平均よりはやや低いものの、現状が万全ではないことを鑑みると、今季も20ゴール以上に関与する可能性は高いだろう。市場価値との相関で見ても、昨季が異常だっただけで、現状は妥当な数字と言えそうだ。
■“怪物たち”の頭抜けた市場価値は適正?!

散布図の横軸(市場価値)に注目してみると、レアル・マドリードのフランス代表FWキリアン・エンバペと、マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの2人が突出している。昨季終了時点の年齢は、エンバペが26歳、ハーランドが24歳ということに加え、近年の実績も相まって、いずれも1億8000万ユーロと評価額は高い。
ゴール関与数が突出していたサラーを除く(上図参照)と、エンバペの昨季におけるゴール関与数はイングランド代表FWハリー・ケイン(バイエルン)と並ぶトップタイの「34」(31得点・3アシスト)。過去を振り返ってもコンスタントに「30」ゴール以上に関与してきた。クラブとしても、推定年俸は高額(39命中2位)ながら、移籍金が「0」だったことや、新天地での初年度という点を鑑みると“期待値”通りの働きは見せてくれたと言えそうだ。
そして今季に目を向けると、プレミアリーグは11試合を消化し、ラ・リーガは12試合を消化。ここまでハーランドとエンバペは、それぞれ「15」点に関与している。ハーランドは1試合あたり「1.36」点に関与し、エンバペは1試合あたり「1.25」点に関与している計算だ。これをリーグ戦38試合に換算すると、それぞれ「51.8」点と「47.5」点という脅威的な数字となり、昨季のサラーを上回る可能性を秘めている。
やはり、市場価値は選手の価値を正当に表すものであり、エンバペとハーランドは、その市場価値に違わぬ期待値と影響力を秘めていると言えそうだ。
■“無冠の帝王”返上で真のカイザーへ
なお、今季のエンバペとハーランドを上回るペースで得点に関与し続けているのが、昨季もエンバペと同等の活躍を見せていたケインだ。これまで“無冠の帝王”と揶揄されることもあった欧州屈指の万能FWは昨季、バイエルンで悲願の初タイトルも獲得している。
昨季終了時点で31歳だったこともあり、市場価値はバイエルン移籍の移籍金(9500万ユーロ)を下回る7500万ユーロとなっているが、今季は10試合消化時点で「16」点に関与していて、試合数は他国より少ない全36試合ながら、現状のペースのまま全日程を消化すると最終的に「57.6」点に関与する計算になる。
なお、過去10シーズンを振り返ると、サラーの最多関与記録が2024-25シーズンの「47」(29G/18A)であるのに対し、ケインが2023−24シーズンの「44」(36G/ 8A)、ハーランドが2022-23シーズンの「44」(36G/ 8A)、エンバペは2021-22シーズンの「45」(28G/17A)と、それぞれ40超えを記録したシーズンもあったが、今季はよりハイレベルなシーズンになりそうだ。
ちなみに、2020-21シーズンから5シーズン連続で20ゴール以上に関与してきたのが、バルセロナのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(37歳)、サラー(33歳)、ケイン(32歳)、エンバペ(26歳)、ハーランド(25歳)の5選手で、彼らは39名の中の年俸トップ5でもある。年俸が実績に基づくものであり、市場価値には年齢を加味した今後への期待値も含まれていることがわかる。
■苦しむ今夏の移籍組
一方、昨季20ゴール以上関与の選手たちの中で市場価値3位(1億4000万ユーロ)のドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツと、同4位(1億2000万ユーロ)のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクは、いずれも今夏の移籍市場でプレミアリーグのリヴァプールに移籍。しかし、ここまではヴィルツが11試合(先発7試合)で0得点・0アシスト。イサクは4試合(先発3試合)で0得点・1アシストと、数字の面では期待値から程遠い結果に。

新天地のリヴァプールで苦しい船出となったヴィルツ(右)とイサク(左)
それでも、下図の通り2023-24シーズンはヴィルツのゴール関与数は「22」(11ゴール11アシスト)」で、イサクが「23」(21ゴール2アシスト)。2024−25シーズンも、ヴィルツの関与数は「22」(10ゴール12アシスト)、イサクが「29」(23ゴール6アシスト)と、2シーズン連続の20超えを記録してきた。
現在22歳のヴィルツは、環境や役割の変化に適応中。MFでありながら、多くのゴールに関与してきた実力を新天地でも発揮したいところ。一方のイサクは移籍騒動によりプレシーズンを棒に振り、ケガにも見舞われた。ヴィルツと異なりプレミアでの経験値は十分なだけに、今後の巻き返しに期待がかかる。いずれも、その“市場価値”がフロックではないことを示せるのか、注目だ。
彼らがどのような成績を残し、今季終了後には、この昨季の散布図にどのような変化が起きるのか?! 欧州を代表する“クラック”たちの活躍から目が離せない。
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By サッカーキング編集部
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